外部参照 Biped の使用

[外部参照オブジェクト](XRef Objects)ダイアログ ボックスを使用すると、シーンで Biped を外部参照できます。この方法を使用すると、アーティストがソースの外部参照 Biped に加えた変更がマスター シーンの内容にも反映されるため、効率的に共同作業ができます。詳細については、「外部参照オブジェクト」を参照してください。

Biped の外部参照

外部参照 Biped を作成すると、外部参照データは読み取り専用のため、[モーション](Motion)パネルの[Biped]ロールアウトの以下のモードが使用不能になります。

このため、Biped に対して目的の変更を加えるためには、ソース シーンに戻る必要があります。

例: 外部参照 Biped の構造を変更する

インテグレータは、マスター シーンから Biped を外部参照しています。インテグレータは、Biped の脊椎と首のリンクの数が正しくないこと、また、腕のリンクが短すぎて目標ターゲットに届かないことに気付きました。マスター シーンではフィギュア モードが使用できないため、ソース シーンで作業しているアーティストが Biped の構造に変更を加え、このファイルを保存します。こうすると、マスター シーンにも変更が反映されます。

例: 外部参照 Biped の足跡を変更する

インテグレータは、マスター シーンから Biped を外部参照しています。インテグレータは、足跡のアニメーションを表示できますが、足跡モードが使用不能になっているため編集できません。この場合、ソース シーンで作業しているアーティストが足跡モードに切り替え、アニメーションを変更します。こうすると、マスター シーンにも変更が反映されます。

外部参照レイヤ

Biped を外部参照すると、ソースの Biped にアニメーションが含まれているかどうかに関わらず、[レイヤ](Layers)ロールアウトに自動的に新しい「外部参照レイヤ」が作成されます。この結果、元のレイヤがレベル 1 の「ローカル レイヤ」になり、これを使用してこのレイヤの上位にアニメーションを追加できます。

注: ソース シーンの外部参照 Biped に複数のアニメーション レイヤが含まれている場合、3ds Max ではまずこれらを 1 つのレイヤに集約してから、外部参照の作成を行います。
注: 外部参照 Biped からアニメーションを保存すると、外部参照リンクが解除されます。