ツール パレットでは、一貫性のある単一のユーザ インタフェースを使用して、AutoCAD Architecture に用意されている壁、ドア、窓などのすべてのツールにすばやくアクセスできます。視覚性の高いツール パレットには、スタイルのプレビュー機能があります。設計要件に応じて、独自のツール パレットを作成できます。たとえば、頻繁に使用する数種類のカーテン ウォール、階段、窓のツールを含むパレットを作成できます。
ツール パレット コンポーネント
ツール パレット セットには、ツール パレットのグループが含まれています。既定のツール パレット セットの名前を変更したり、カスタム ツール パレット セットを作成できます。さらに、パレットやグループをツール パレット セットに追加、削除、再編成できます。
ツール カタログのツール パレットをツール パレット セットに追加できます。たとえば、インペリアル ツール用のツール パレットとメトリック ツール用のツール パレットを作成できます。
AutoCAD Architecture セッション中に複数のツール パレット セットをアクティブにすることはできません。ただし、ユーザ プロファイルごとに異なるツール パレットを指定することは可能です。そのプロファイルを使用すると、集めたツール パレットは 1 つのツール パレット セットにまとめられます。
ツール パレット グループはツール パレットの集合です。AutoCAD Architecture を起動すると、4 つのツール パレット グループ(デザイン、ドキュメント、詳細、表示)が使用可能になります。ツール パレット グループは追加、名前変更、除去、書き出し、読み込み、再編成が可能です。ツール パレット グループはツール パレット セットに格納されます。
ツール パレットには、ツールの集合が含まれており、ツール パレット グループの個々のタブに相当します。多数のツール パレットを AutoCAD Architecture サンプル パレット カタログから使用できます。新しいツール パレットは、AutoCAD Architecture 内で作成することも、[コンテンツ ブラウザ]内で作成することもできます。ツール パレットへのツールの配置は通常、ツール タイプ、設計段階のいずれかに基づいて行います。たとえば、壁と呼ばれるツール パレットに壁ツールを配置したり、マス スタディと呼ばれるツール パレットに予備概念ツールを配置することができます。[コンテンツ ブラウザ]内にツール パレットを作成するときには、AutoCAD Architecture にリンクすることができます。[コンテンツ ブラウザ]内のツール パレットが更新されるたびに、AutoCAD Architecture 内の対応するツール パレットにも、その更新が反映されます。これは、スタイルやツールの一貫性が重要となる大規模プロジェクトでは便利です。
ツールは、図面に追加可能な個々のオブジェクトを表現します。ツールには、作成するオブジェクトに対する作成パラメータが含まれます。特定のオブジェクト ツールを使用してオブジェクトを追加すると、ツールに定義しておいた設定内容が格納されます。これにより、設計プロセスが簡素化され、プロジェクト内における一貫性も向上します。
たとえば、スタイル「CMU 8 Furring」を含み、自動クリーンアップが有効化され、基準線オフセットとして 1" が設定された壁ツールを定義できます。この壁ツールを使用して壁を追加するたびに、その壁のスタイルは「CMU 8 Furring」に、自動クリーンアップは有効に、オフセットは 1"に、それぞれ設定されます。
複数ユーザからなる大規模プロジェクトで作業を進める場合、ツールの一貫性が特に重要となります。通常、プロジェクトで使用するオブジェクトは、CAD マネージャやシステム管理者によってそのスタイルやプロパティが設定された後、チームのメンバに配布されます。その際、この管理者は、ツールやパレットを[コンテンツ ブラウザ]内の集中管理された場所に格納し、それらをそれぞれのユーザのコンピュータにリンクすることができます。それらのツールやパレットは、[コンテンツ ブラウザ]内で更新されるたびに、ユーザのコンピュータ上でも更新されます。
AutoCAD Architecture·プロジェクトを使用しているときに、プロジェクトのツール·パレット グループをデザインして、プロジェクトに関連付けることができます。プロジェクトのツール パレットには、プロジェクトで使用されるツールが含まれ、プロジェクト標準仕様に準拠させることができます。