キーノート作成は、一連の建築ドキュメント内にある図面から、異なるタイプの注釈を作成し、建物のマテリアルを特定したり、特別な指示や説明を加える方法です。AutoCAD Architecture では、キーノート データベースにリンクされた柔軟なツールベースの方法を採用しているため、全体を一度に変更できると同時に個々に変更を加えることもできます。この方法では、キーノートの参照(関係する仕様の断面の中でどこにキーノートのキーがあるのか、別の図面の表示されるのか)や、シート キーノート(各図面について順番に番号が付けられたキーノートのキーがどこにあるのか)の両方をサポートしています。
AutoCAD Architecture では、一定サイズの既定の詳細コンポーネントと、複数のコンポーネントのアセンブリを示す建築オブジェクト向けに、指定済みのキーノートを用意しております。異なるサイズのオブジェクトおよびマテリアルの定義について、キーノートの分類グループはすでに指定されており、キーノートを挿入するときにサイズを指定します。詳細コンポーネントの場合、これらのキーノートおよびグループは、Construction Specifications Institute (CSI)が作成し幅広く使われている MasterFormat 2004規格に基づいています。アセンブリについては、CSI Uniformat 規格が使用されます。ただし、ソフトウェアは複数のキーノート データベースを使用できるため、他の一般的、またはローカルに開発されたキーノート システムもサポートしているため、AutoCAD Architecture のローカライズしたバージョンによって異なります。どのようなキーノートのソースについても、特定のオブジェクト スタイルまたはマテリアル定義に関連付けることができます。これによって、オブジェクトの個々のコンポーネントについて、または二次元(2D)断面や立面線図でキーノート挿入ツールを使用することができるのです。キーノートが指定済みでない場合、キーノートを使用可能なデータベースから選択します。キーノート挿入ツールを、挿入する点とは無関係に特定のキーノートに挿入することもできます。
キーノートを挿入するツール(基本的な注釈ツール)に加えて、ソフトウェアにはキーノート凡例を生成するツールが含まれており、1 つまたは複数の図面シートからキーノートを選択して、特定のキーノートのすべての例を迅速に探せるようにします。すでにキーノートを挿入した図面からキーノート凡例を生成することもできます。この場合は、凡例には使用されているすべてのキーノートが含まれます。
他のキーノート作成機能としては、すべてのキーノートの書式を、キーのみを表示するか、ノートのみを表示するか、キーとノートの両方を表示するように切り替える機能があります。図面内でキーノートの上にカーソルを移動すると、形式の切り替えや拡大ズームを行うことなく、キーノート テキストを表示できます。