配線リスト情報を AutoCAD Electrical からエクスポートして、直接 Autodesk Inventor Professional ケーブル & ハーネスにインポートすることができます。インポートされたデータを統合するには、アセンブリへの 1 対 1 マッピングを最初に作成する必要があります。レポートを実行する前に、以下の項目が正しく設定されていることを確認してください。
AutoCAD Electrical のコンポーネント シンボルのピン番号は、Autodesk Inventor Professional ケーブルおよびハーネスの同等のピンの Pin Name プロパティに対応している必要があります。Pin Name プロパティを変更するには、Autodesk Inventor Professional ケーブル & ハーネスの[ピン プロパティ]ダイアログ ボックスを使用します。ピン番号は AutoCAD Electrical のコンポーネントまたは端末の TERMxx 属性値です。
各コンポーネントには、コンポーネント タグとして分類される一意のタグ ID が設定されています。AutoCAD Electrical の各コンポーネントのコンポーネント タグは、ケーブル & ハーネス アプリケーションの指定されたハーネス アセンブリにおいて、対応する電気部品インスタンスの一意の識別子、または参照指示(RefDes プロパティ値) に対応している必要があります。RefDes プロパティを変更するには、Autodesk Inventor Professional ケーブル & ハーネスの[パーツ プロパティ]ダイアログ ボックスを使用します。
AutoCAD Electrical のコンポーネントに定義できる属性の中には、Autodesk Inventor Professional へのエクスポート時にプロパティにマッピングできる属性があります。これらの属性はコンポーネント定義(カタログ データベース)またはコンポーネント オカレンスに特有の属性です。コンポーネント オカレンスは[コンポーネントを編集]ツールで編集できます。AutoCAD Electrical カタログ データベースでカタログ番号を選択すると、コンポーネント オカレンスと、XML ファイルにエクスポートした情報にコンポーネント定義プロパティを適用できます。
回路図から配線を 3D デザインにマッピングするには、配線ごとに、デザイン内で配線を一意に識別する固定タグまたは番号が必要です。AutoCAD Electrical の線番は、ケーブル & ハーネスでは[線 ID]プロパティとして使用されます。ケーブル アプリケーションでは、複数の配線リストからの入力を追跡し、後続のインポートによって配線が移動または更新されたかを判断するために、一意の識別子による From/To リストを必要とします。回路図の配線を修正し、ケーブルおよびハーネスのワイヤ ライブラリで配線にマッピングする必要があり、同じピンへの個別の配線が必要です。
配線に定義できる属性とプロパティの中には、Autodesk Inventor Professional へのエクスポート時にプロパティにマッピングできるものがあります。これらの属性は配線定義(配線タイプ)または配線オカレンスに特有の属性です。線番は[線番編集]ツールで編集できます。[配線タイプ設定/編集]ダイアログ ボックスで配線タイプを選択すると、配線画層オカレンスと、XML ファイルにエクスポートされた情報に、配線定義プロパティを適用できます。
回路図内のすべての配線が物理的な配線であるとは限りません。コンポーネントをバス バーに接続した場合に作成されるような、他のタイプの接続を表したものもあります。ハーネス アセンブリのこれらの配線をマッピングしようとすると、対応するピンやパーツが存在しないこともあります。Autodesk Inventor Professional ケーブルおよびハーネス用の出力レポート ファイルを作成する場合は、3D 内の配線にマッピングされる配線のみを、配線として識別される画層で描画する必要があります。カスタム レポート出力ファイルに含まれている配線が、配線一覧のインポート処理中にケーブル & ハーネス ライブラリのライブラリ配線として認識されない場合、その配線はインポートされません。
最初に、AutoCAD Electrical で定義されている画層を有効な線画層として定義する必要があります。また、各 AutoCAD Electrical 配線画層は、ケーブルおよびハーネス ライブラリの有効なライブラリ配線に対応していなければなりません。AutoCAD Electrical の配線画層は単なるラベルまたは名前ですが、ケーブル & ハーネスの配線定義では、サイズ(外径およびゲージ)および色など、配線がどのように表示されるかを定義します。
ケーブルを回路図で使用するときは、AutoCAD Electrical の図面に定義されているケーブル コンダクタ(配線)画層の名前が、ケーブル & ハーネス ライブラリの有効なケーブル定義に対応していなければなりません。AutoCAD Electrical の各コンダクタの[配線色/ID]は、ケーブル & ハーネス ライブラリのケーブル定義で使用されている[コンダクタID]に対応していなければなりません。この[配線色/ID] は、各ケーブル コンダクタ オカレンス上で上書きすることができます。それには、ケーブル マーカの[コンポーネントを編集]を選択し、[ケーブル マーカーを挿入/編集]ダイアログボックスで変更してください。AutoCAD Electrical カタログのコンダクタ一覧も、ケーブル & ハーネスで使用されているのと同じ[コンダクタID]を反映するように変更できます。
ケーブル オカレンス定義は 1 つの親シンボルと複数の子シンボルで構成されます。子シンボルの数は含まれている配線の数により異なります。AutoCAD Electrical カタログ データベースでカタログ番号を選択すると、コンポーネント オカレンスと、XML ファイルにエクスポートした情報にコンポーネント定義プロパティを適用できます。
各スプライスにはスプライス ID(コンポーネント タグ)が設定されます。AutoCAD Electrical のスプライス ID は、ケーブルおよびハーネスでは[リファレンス説明]プロパティとして使用されます。スプライス コンポーネントは[コンポーネントを編集]ツールで編集できます。AutoCAD Electrical カタログ データベースでカタログ番号を選択すると、コンポーネント オカレンスと、XML ファイルにエクスポートした情報にスプライス定義プロパティを適用できます。
ケーブル & ハーネスにインポートされた配線では、回路内の分岐および T 字接続は無効です。このようなタイプの表示は、複数の可能な物理構成にマッピングされます。各配線の物理的な目的は、配線図に正確に表現される必要があります。物理的なスプライスも非物理的なスプライスも、1 つの配線を表す各回路のノードを From と To の 2 つだけにする必要があります。AutoCAD Electrical では、コンポーネントへの直接接続は、各物理配線の発側コンポーネント/ピンおよび着側コンポーネント/ピンが限定されるように(T 字接続なしで)作成する必要があります 。
AutoCAD Electrical の属性を取得する Autodesk Inventor Professional のアセンブリ エンティティは、コンポーネント、配線、ケーブル、スプライスの 4 種類です。
属性タグ |
属性の種類 |
説明 |
コンポーネント プロパティ |
||
INST & LOC |
オカレンス |
コンポーネント タグ(リファレンス説明)と関連付けられた、装置とロケーションのコード |
TAG1 & TAG2 |
オカレンス |
コンポーネント タグ: リファレンス プロパティ名 |
DESC1-DESC3 |
オカレンス |
コンポーネントの説明 |
CAT |
オカレンス |
主となる AutoCAD Electrical カタログ番号。Autodesk Inventor Professional のパーツ番号プロパティ名 |
MFG |
オカレンス |
製造元。Autodesk Inventor Professional のパーツ番号プロパティ名のベンダー |
ASSYCODE |
オカレンス |
パーツのアセンブリ コード(パーツがアセンブリの一部の場合) |
CAT01-10 |
オカレンス |
マルチ BOM パーツ番号 |
MFG01-10 |
オカレンス |
マルチ BOM パーツ番号と関連付けられた、マルチ BOM 製造元 |
ASSYCODE01-10 |
オカレンス |
マルチ BOM パーツ番号と関連付けられた、マルチ BOM アセンブリ コード |
RATING1-12 |
オカレンス |
コンポーネント定義と関連付けられた定格情報 |
FAMILY |
定義 |
ファミリ コード定義。AutoCAD Electrical ブロック ファイルの FAMILY 属性 |
WDBLKNAM |
定義 |
カタログ参照で使用するブロック名定義 |
配線プロパティ |
||
WIRENO |
オカレンス |
一意の線番 ID。AutoCAD Electrical 線番 |
LAYER NAME |
オカレンス |
配線画層名(AutoCAD画層)。Autodesk Inventor Professional の配線定義名 |
画層名: 配線プロパティ Xrecords |
定義 |
配線画層プロパティ(AutoCAD 画層の Xrecords)。Autodesk Inventor Professional の線番の定義カスタム プロパティ |
WIRENO 属性 WIRENO01-10 |
オカレンス |
線番ブロック ファイルの配線属性。Autodesk Inventor Professional の線番のオカレンス カスタム プロパティ |
ケーブル ID プロパティ |
||
INST & LOC |
オカレンス |
コンポーネント タグ(リファレンス説明)と関連付けられた、装置とロケーションのコード |
TAG1 & TAG2 |
オカレンス |
コンポーネント タグ: リファレンス プロパティ名 |
RATING1 |
オカレンス |
ケーブル コンダクタ ID、AutoCAD Electrical Rating1 属性。Autodesk Inventor Professional のケーブル配線名。コンダクタの色に応じて数値を追加 |
DESC1-DESC3 |
オカレンス |
コンポーネントの説明 |
CAT |
オカレンス |
主となる AutoCAD Electrical カタログ番号。Autodesk Inventor Professional のパーツ番号プロパティ名 |
MFG |
オカレンス |
製造元。Autodesk Inventor Professional のパーツ番号プロパティ名のベンダー |
ASSYCODE |
オカレンス |
パーツのアセンブリ コード(パーツがアセンブリの一部の場合) |
CAT01-10 |
オカレンス |
マルチ BOM パーツ番号 |
MFG01-10 |
オカレンス |
マルチ BOM パーツ番号と関連付けられた、マルチ BOM 製造元 |
ASSYCODE01-10 |
オカレンス |
マルチ BOM パーツ番号と関連付けられた、マルチ BOM アセンブリ コード |
FAMILY |
定義 |
ファミリ コード定義。AutoCAD Electrical ブロック ファイルの FAMILY 属性 |
WDBLKNAM |
定義 |
カタログ参照で使用するブロック名定義 |
スプライス プロパティ |
||
INST & LOC |
オカレンス |
コンポーネント タグ(リファレンス説明)と関連付けられた、装置とロケーションのコード |
TAG1 |
オカレンス |
コンポーネント タグ: リファレンス プロパティ名 |
DESC1-DESC3 |
オカレンス |
コンポーネントの説明 |
CAT |
オカレンス |
主となる AutoCAD Electrical カタログ番号。Autodesk Inventor Professional のパーツ番号プロパティ名 |
MFG |
オカレンス |
製造元。Autodesk Inventor Professional のパーツ番号プロパティ名のベンダー |
ASSYCODE |
オカレンス |
パーツのアセンブリ コード(パーツがアセンブリの一部の場合) |
CAT01-10 |
オカレンス |
マルチ BOM パーツ番号 |
MFG01-10 |
オカレンス |
マルチ BOM パーツ番号と関連付けられた、マルチ BOM 製造元 |
ASSYCODE01-10 |
オカレンス |
マルチ BOM パーツ番号と関連付けられた、マルチ BOM アセンブリ コード |
RATING1-12 |
オカレンス |
コンポーネント定義と関連付けられた定格情報 |
FAMILY |
定義 |
ファミリ コード定義。AutoCAD Electrical ブロック ファイルの FAMILY 属性 |
WDBLKNAM |
定義 |
カタログ参照で使用するブロック名定義 |