読み込みおよび書き出しを行った .ini ファイルで作業するには

読み込みと書き出しの設定の既定値の一部は、.ini(初期化)ファイルに保存されます。AutoCAD Map 3D で新しい形式を使用すると、その形式に関する情報が自動的に .ini ファイルに追加されます。ただし、場合によっては、これらのファイルを自分で変更することができます。また、ファイルにいくつかの形式設定のオプションを設定することもできます。

ファイルベースでなくフォルダベースで .shp に書き出すには

  1. ワードパッドなどのテキスト エディタを使用して mapexport.ini ファイルを開きます。

    このファイルは、C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥Autodesk¥AutoCAD Map 3D 2016¥R18.1 フォルダにあります。

  2. を検索します [SHP] セクションを検索します。
  3. File=False と指定します。
  4. Rootname=True と指定します。
  5. EntTypes=All と指定します。
  6. ..ini ファイルを保存して閉じます。

フォルダベースでなくファイルベースで .shp に書き出すには

  1. ワードパッドなどのテキスト エディタを使用して mapexport.ini ファイルを開きます。

    このファイルは、C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥Autodesk¥AutoCAD Map 3D 2016¥R18.1 フォルダにあります。

  2. を検索します [SHP] セクションを検索します。
  3. File=True と指定します。
  4. Rootname=False と指定します。
  5. EntTypes=Types と指定します。
  6. .ini ファイルを保存して閉じます。

スプライン、隆起したポリライン、円弧、および楕円のセグメント化サイズを変更するには

  1. ワードパッドなどのテキスト エディタを使用して mapexport.ini ファイルを開きます。

    このファイルは、C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥Autodesk¥AutoCAD Map 3D 2016¥R18.1 フォルダにあります。

  2. [Options]セクションを検索します。
  3. スプラインおよび隆起したポリラインのセグメント化を変更するには、SegmentionDegrees の値を必要な数に編集します。

    既定では、この値は 2 度です。

  4. 円弧および楕円のセグメント化を変更するには、Arc/INFO、E00、MIF、MapInfo、または Shape のいずれかのファイル形式に関する[File]セクションを見つけます。
  5. 次の行の先頭のセミコロンを削除します。

    Driver:FME_ARC_DEGREES_PER_EDGE=5

  6. FME_ARC_DEGREES_PER_EDGE の値を任意の数値に変更します。
  7. .ini ファイルを保存して閉じます。

DGN ファイルの書き出しに使用する既定のシード ファイルを変更するには

  1. ワードパッドなどのテキスト エディタを使用して mapexport.ini ファイルを開きます。

    このファイルは、C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥Autodesk¥AutoCAD Map 3D 2016¥R18.1 フォルダにあります。

  2. を検索します [DGCN_V7] または [DGN_V8] セクションを検索します。ここに既定のシード ファイルが指定されています。
  3. 既定のシード ファイルを目的のシード ファイルに変更します。
    注: 適切な DGN バージョンのシード ファイルを選択していることを確認します。DGN バージョン 8 のシード ファイルを使用して DGN バージョン 7 に書き出した場合、処理は失敗します。
  4. .ini ファイルを保存して閉じます。

DGN ファイルをメートル法ではなくインペリアル単位で書き出すには

  1. ワードパッドなどのテキスト エディタを使用して mapexport.ini ファイルを開きます。
  2. を検索します [DGN_V7] または [DGN_V8] セクションを検索します。
  3. 既定のシード ファイルを目的のシード ファイルに変更します。

    たとえば、既定のシード ファイルをメートル法ではなく、インペリアル単位を指定するシード ファイルに変更します。

    Driver:RUNTIME_MACROS=_SEED,"C:¥Program Files¥Common Files¥Autodesk Shared¥GIS¥ImportExport¥4.0¥design¥seed3d_ft.dgn"

    注: 適切な DGN バージョンのシード ファイルを選択していることを確認します。 DGN バージョン 8 のシード ファイルを使用して DGN バージョン 7 に書き出した場合、処理は失敗します。
  4. .ini ファイルを保存して閉じます。

ShapeFile、MIF/MID、TAB、または VPF をフォルダベース、複数選択、またはファイルベースとして読み込むには

  1. ワードパッドなどのテキスト エディタを使用して mapimport.ini ファイルを開きます。

    このファイルは、C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥Autodesk¥AutoCAD Map 3D 2016¥R18.1 フォルダにあります。

  2. ShapeFile、MIF/MID、TAB、VPF のいずれかのファイル形式に関連する[File]セクションを探します。

    [File]セクションの先頭は "This section determines how you want to Import MIF/MID files" のようなコメントで始まっており、File という単語を含む行が数行含まれています。

  3. 有効にするオプションの行の先頭のセミコロンを削除します。
    • File=MultiSelect

      マルチ選択のファイルベース形式と認識されます。つまり、[読み込み場所]ダイアログ ボックスで、読み込み対象となるファイルを 1 つまたは複数選択することができます。

    • File=SingleSelect

      単一選択のファイルベース形式と認識されます。つまり、[読み込み場所]ダイアログ ボックスで選択することができるファイルは 1 つだけです。これは VPF に有効なオプションではありません。

    • File=False

      フォルダベース形式と認識され、選択されたフォルダに存在するすべてのファイルが読み込み処理の対象となります。

  4. 使用しないオプションの行の先頭にはセミコロンを付けます。AutoCAD Map 3D では、セミコロンの付いた行は無視されます。
  5. .ini ファイルを保存して閉じます。

DGN セル読み込みオプションを指定するには

  1. ワードパッドなどのテキスト エディタを使用して mapimport.ini ファイルを開きます。

    このファイルは、C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥Autodesk¥AutoCAD Map 3D 2016¥R18.1 フォルダにあります。

  2. を検索します [DGN_V7_V8] セクションを検索します。
    注: [読み込み]ダイアログ ボックスの[セル拡張]オプションを使用して、ブロックまたは点としてセルを拡張するか、またはセルを分解することもできます。
  3. Driver:DGN_XPAND_CELL を検索します。
  4. これを、CELLS2BLOCKS、 EXPLODECELLS、または CELLS2POINTS に変更します。
  5. .ini ファイルを保存して閉じます。

RBG(True Color)の色を使ってオブジェクトを読み込むには

  1. ワードパッドなどのテキスト エディタを使用して mapimport.ini ファイルを開きます。

    このファイルは、C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥Autodesk¥AutoCAD Map 3D 2016¥R18.1 フォルダにあります。

  2. DGN_V7-V8 または MIF(MapInfo)の[色]セクションを検索します。
  3. 有効にするオプションの行の先頭のセミコロンを削除します。
    • Color=Closest ACI only

      ファイル内の RGB 値は最も近い ACI 値に変換されます。

    • Color=RGB only

      ファイル内の RGB 値が保持されます。ByLayer には黒色のオブジェクト(0,0,0)が割り当てられます。ACI White には白色のオブジェクト(255,255,255)が割り当てられます。

    • Color=Equivalent ACI and RGB

      RGB 値が ACI に完全に一致する場合、オブジェクトは ACI の色の値で読み込まれます。その他のオブジェクトは RGB の色の値で読み込まれます。

  4. 使用しないオプションの行の先頭にはセミコロンを付けます。AutoCAD Map 3D では、セミコロンの付いた行は無視されます。
  5. .ini ファイルを保存して閉じます。

アジア言語の GML 用に言語エンコード設定を指定するには

  1. ワードパッドなどのテキスト エディタを使用して mapimport.ini ファイルまたは mapexport.ini ファイルを開きます。
  2. を検索します [GML2] セクションを検索します。
  3. 使用する言語エンコードの設定行の先頭にあるセミコロンを削除します。たとえば、mapimport.ini の場合、次の場所に日本語に使用できる設定があります。

    Driver:GML2_FEATURE_ENCODING=Shift-JIS

    Driver:GML2_MAPPING_FILE_ENCODING=Shift-JIS

    mapexport.ini では、次の設定を使用できます。

    Driver:GML2_FEATURE_ENCODING=Shift-JIS

    Driver:GML2_OUTPUT_ENCODING=Shift-JIS

    Driver:GML2_MAPPING_FILE_ENCODING=Shift-JIS

    以下は、使用できる設定の概要です。

    言語 使用可能な設定
    中国語

    Big5

    GB2312

    GB18030

    GBK

    日本語

    EUC-JP

    Shift-JIS

    韓国語 EUC-KR

    KSC5601

  4. .ini ファイルを保存して閉じます。

オブジェクト プロパティを指定するには

  1. ワードパッドなどのテキスト エディタを使用して mapforeignfileproperties.ini ファイルを開きます。

    このファイルは、C:¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥Autodesk¥AutoCAD Map 3D 2016¥R18.1 フォルダにあります。

  2. 各設定の詳細については、ファイル内の指示を参照してください。