独自のデータに基づいて新しい
グローバル座標系
を作成したり、あらかじめ定義された座標系を基礎として独自の座標系を作成することができます。新しいデータムまたは準拠楕円体の定義から始めたり、座標系の定義で既存の要素を使用したりできます。
座標系を定義する場合、次のパラメータの一部またはすべてを指定します。
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地図投影法
: 緯度および経度の点をデカルト座標に変換する際に使用します。
カスタム座標系の定義に使用する投影法によっては、特定の情報が必要となります。たとえば、横メルカトル図法を使用する場合、中心子午線と呼ばれる経度の値を指定する必要があります。すべての投影法について、次のいずれかを指定する必要があります。
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データム
: マッピングする参照点、線分、または表面。
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準拠楕円体
: 平面がすべて円形または楕円形の幾何学的な表面。
- 地理経緯度: 3 次元の球体を使用して、地球上の位置を定義する座標系。計測、原子午線、およびデータム(準拠楕円体に基づく)の角度寸法が含まれます。位置は経度と緯度の値で参照されます。経度値は X 軸、緯度値は Y 軸と同等と見なすことができます。
経度と緯度は、赤道沿いを除き、統一された計測単位ではありません。赤道の上および下では、経度の平行線を定義する円は、北極点または南極点で 1 つの点になるまで徐々に小さくなります。このとき、1 度の経度で表される子午線の範囲と距離は徐々に減り、ゼロになります。
- 投影座標系: 2 次元のサーフェスに定義されている座標系。地理経緯度とは異なり、投影座標系は、2 つの次元で長さ、角度、および領域が一定です。
位置はグリッド上の x、y 座標とグリッドの中心にある原点で識別されます。各位置には、原点に相対的な 2 つの値(x、y 座標)があります。これらは、水平位置と垂直位置を指定します。原点の座標は x = 0、y = 0 です。経度値は X 軸、緯度値は Y 軸と同等と見なすことができます。
- 尺度: 用紙マップは、1 枚の用紙サイズに合うように、マップされた領域の尺度を変更する必要があります。GIS 座標系は用紙サイズに制限されません。通常、GIS 座標系では 1 つの尺度を使用するため、実際の単位で作業できます。長さと面積の計算によって、指定した単位の実際の結果が算出されます。
- 投影の原点: 地図投影法の四角形の座標の原点。たとえば、円錐図法の経度原点は、直線で完全に垂直の経度のラインです。この経度値は、ゼロの X 座標に変換できます。また、通常はマップの中心として指定されます。多くの場合、投影の原点の経度は、マップの領域の最南端の南であり、最も近い概数です。
- 疑似原点: 中央子午線がマッピング領域を二分する場合、X 座標の判断は負の値です。疑似原点と呼ばれるオフセットをすべての座標に追加して、正の値にすることができます。このオフセットの X 座標は、仮原点の偏東距離と呼ばれます。このオフセットの Y 座標は、仮原点の偏北距離と呼ばれます。
- 尺度の低減要素投影面とマッピングする領域における任意の点との距離を可能な限り小さくするには、尺度を低減させる要素を指定する必要があります。これは、大きな領域をマッピングする場合に重要です。
- 四半円: デカルト座標系の角度によって定義される 4 つの領域の 1 つ。四半円は反時計回りで数えられます(1 ~ 4)。番号は、x 座標と y 座標の両方が正である四半円から始まります(通常、右上の四半円)。
- 有効な範囲のパラメータ: 座標系が有効と見なされる最小および最大の緯度と経度。