測地変換を定義するには

一から測地変換を作成するか、座標系ライブラリに含まれる変換のいずれかの複製を作成して編集できます。

測地変換を定義するには

  1. [マップ セットアップ]タブ[座標系]パネル[作成][測地変換定義を作成]の順にクリックします。
  2. 測地変換式の定義を作成ウィザードでは、[測地変換を作成]が選択されています。[次へ]をクリックします。
  3. 一から測地変換を作成するか、既存の測地変換を修正するかを指定します。次に、[次へ]をクリックします。

    既存の変換を修正するには、[選択]をクリックし、表示されるリストの変換をクリックします。

  4. この変換のコードと説明を入力します。

    これらの入力はわかりやすくするための情報です。コードは測地変換のリストで使用されます。また、説明があると、変換の特徴的な情報を思い出しやすくなります。

  5. この測地変換のソースとターゲットのデータムを指定し、[次へ]をクリックします。

    既存のデータムを使用するには、[選択]をクリックし、表示されるリストのデータムを選択します。

  6. 解析公式、補間、または null 変換方式のいずれを使用するかを指定し、[次へ]をクリックします。

    補完変換には、ソース データムとターゲット データム両方のグリッド ファイルが必要です。

    解析公式にグリッド ファイルは必要ありません。この方式を選択する場合、使用する変換方式を指定します。この使用できる方式については、このトピックの[コンセプト]タブを参照してください。

    null 変換では、重大な違いがない 2 つのデータム間でデータを変換します。

  7. 解析公式の方式を選択した場合、パラメータの値を入力し、[次へ]をクリックします。

    パラメータには、次の任意の値を含めることができます。

    測地変換

    • デルタX (メートル): -5,000 ~ +5,000
    • デルタY (メートル): -5,000 ~ +5,000
    • デルタZ (メートル): -5,000 ~ +5,000

    弧の軸回転

    • X軸(秒): -100 ~ +100
    • Y軸(秒): -100 ~ +100
    • Z軸(秒): -100 ~ +100

    軸変換

    • X軸(メートル): -100,000 ~ +100,000
    • Y軸(メートル): -100,000 ~ +100,000
    • Z軸(メートル): -100,000 ~ +100,000

    尺度

    • -100 ~ + 100
  8. 補完方式を選択した場合、次の手順を実行します。
    • グリッド形式を選択します。

      この形式を使用するグリッド ファイルが左側のリストに表示されます。

    • この変換に必要なグリッド ファイルを選択します。

      [+]をクリックして、システムのグリッド ファイルを参照します。AutoCAD Map 3D では、グリッド ファイルが選択した形式かどうかはチェックされまません。形式とグリッド ファイルが一致していることを確認する必要があります。

      1 つまたは複数のグリッド ファイルを追加できます。グリッド ファイルは既定の順序で追加されますが、[上へ]ボタンと[下へ]ボタンで位置を変更できます。ファイルの範囲が重複しない場合、ファイルの順序は問題になりません。ただし、グリッド ファイルの重複する領域にある点を変換する場合、リストの最初のグリッド ファイルが使用されます。追加したグリッド ファイルを削除するには、選択して[-]をクリックします。

    • 指定したグリッド ファイルを使用して、特定の座標から最初の座標系に戻る式を自動生成するには、[逆変換]を選択します。
    • 方式のエラーの可能性(たとえば、変換時にグリッド ファイルが見つからない場合など)に対処するには、[フォールバック変換を指定]を選択し、[選択]をクリックします。座標系ライブラリの既存の解析測地変換をクリックします。
    • [次へ]をクリックします。
  9. この変換に有効な範囲を定義した最小および最大の緯度および経度を指定します。

    値の単位は度です。経度パラメータはグリニッチからの相対的な値です。

  10. [次へ]をクリックして、測地変換の概要を表示します。

    表示されている値を編集するには、そのセクションの[編集]をクリックします。変更を加え、[次へ]をクリックして、残りの画面を確認して、概要に戻ります。

  11. 変換が適切に動作していることを確認するには、[測地変換のテスト]ダイアログ ボックス[テスト]をクリックし、適切な地理座標を入力します。

    変換は新しい変換パラメータを使用して実行されます。AutoCAD Map 3D に表示される結果を検証します。

  12. 変換の定義が正しいことを確認したら、[完了]をクリックします。