シーンをレンダリングするとき、出力のカラー変換を結果にベイク処理するオプションがあります。出力変換は、レンダリング スペースから表示により適しているカラー スペースにカラー値を変換することを目的としています。
出力変換を適用(Apply Output Transform)をアクティブにして、特定の出力変換(Output Transform)を指定して カラー管理プリファレンス に適用したり、同様に レンダー設定(Render Settings): 共通(Common)タブ のカラー管理(Color Management)グループに適用することができます。出力変換(Output Transform)をビュー変換を使用(Use View Transform)に設定すると、プリファレンスで設定されているのと同じビュー変換を使用できます。
一般的な注:
- デバイスを使用して表示されるプレビュー イメージをレンダリングしている場合や、シーンリニア イメージに適切なビュー変換を適用しないソフトウェアを表示している場合は、出力変換を適用します。たとえば、フリップブックをレンダリングして、承認のためにアニメーションまたはライティングをプレビューする場合は、このオプションをオンにします。
- 合成用の最終的なイメージや、シーンリニア カラー値を必要とするその他のタスクをレンダリングしている場合は、出力変換を適用しないでください。たとえば、ライブ アクション プレートと統合される 3D 要素をレンダリングする場合は、このオプションがオフになっていることを確認してください。また、EXR などのハイ ダイナミック レンジ イメージにレンダリングする場合も、多くのその他のイメージ処理アプリケーションはこれらのファイルをリニアと想定して既定でビュー変換を適用するため、このオプションをオフにします。
出力変換を適用(Apply Output Transform)をオンにするときは、レンダー ビュー(Render View)でビュー変換を無効にする必要があります。そうしないと、出力変換がレンダリングされたカラー値にベイク処理されてからビュー変換がその上に適用され、二重の変換という結果になります。
レンダー パスを使用すると、出力変換はビューティ(Beauty)パスにのみ適用されます。
ヒント: ビュー変換がベイク処理されているフレームをレンダー ビュー(Render View)から保存する場合、オプションでカラー管理イメージの保存(Save Color-Managed Image)が選択されていることを確認します。