スプライン IK ハンドルの操作に関するヒント

• スプライン IK カーブをアニメートするときにジョイント チェーンがスムーズに動くように、ジョイント チェーン内のジョイントを互いに近接した位置に配置する(ボーンは短くする)必要があります。
• カーブをアニメートするときにジョイント チェーンがスムーズに動くように、単純で緩やかなカーブを作成します。CV の数は少なく抑えます。
• 一般的な動物(モーション パスに沿って動く魚やヘビなど)のスケルトンに IK スプライン ハンドルを追加するときは、IK スプラインの個々の開始ジョイントをトランスフォーム ノードの子ジョイントにするか、IK スプライン ハンドルによって制御されない別のジョイントの子ジョイントにします。こうすると、親ジョイントと一緒にジョイント チェーンが動くようになると同時に、予期しない反転が避けられます。詳細については、スプライン IK チェーンでの反転を防止するを参照してください。
• ルート ジョイントがほとんど回転しないキャラクタ(揺れる木など)を操作する場合は、開始ジョイントを別のジョイントまたはトランスフォーム ノードの子ジョイントにする必要はありません。そのような場合は、開始ジョイントをキャラクタのルート ジョイントとして使用することができます。
• モーション パスに沿って動く魚やヘビなどのキャラクタについて、スケルトンのルートから始まるハンドルを作成する場合は、IK スプライン ハンドルの作成時にルート軸の自動作成(Auto Create Root Axis)をオンに設定します。こうすると、自動的に作成される親のトランスフォーム ノードをモーション パスに沿ってアニメートするときに、予期しない反転が避けられます。なお、カーブの自動ペアレント化(Auto Parent Curve)はオフに設定してください。
• スケルトンのルート以外のジョイントから始まるハンドルを作成する場合は、カーブの自動ペアレント化(Auto Parent Curve)をオンに設定し、ルート軸の自動作成(Auto Create Root Axis)をオフに設定します。こうすると、ハンドルのカーブと開始ジョイントが親ジョイントと一緒に動くようになります。

  背骨を親オブジェクトとする首または尾を操作するときは、首または尾の最初の CV を移動しないようにします。2 つめの CV をほんの少しだけ(可能ならば、背骨の終端からまっすぐ延びる仮想的な直線に沿って)動かしてください。その他の CV は自由に操作して構いません。このようにすると、背骨が首または尾と交差する箇所でスキンが自然に流れるようになります。

• カーブを開始ジョイントの子オブジェクトにしてはなりません。そのようにすると、ディペンデンシー グラフのループが発生して、開始ジョイントがカーブの動きに追従するようになります。このようなループを検出するには、MEL コマンドの CycleCheck -all を使用します。詳細については、『MEL コマンド リファレンス』および『MEL ガイド』を参照してください。
• モーション パスとして使用するカーブをトランスフォーム ノードにペアレント化しないようにしてください。つまり、カーブ上にトランスフォーム ノードを持たせたい場合にはルート軸の自動作成(Auto Create Root Axis)とカーブの自動ペアレント化(Auto Parent Curve)をオンに設定しないでください。そうしないと、ディペンデンシー グラフのループが発生します。
• IK スプライン カーブをソフト ボディに変換する場合は、ダイナミクスを追加してカーブの動きを変更することができます。たとえば、乱気流をカーブに追加すると、ランダムで変化の激しい動きを生成することができます。

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