基本カメラの場合、カメラ ビューのツール(タンブル、トラック、ドリー)はこの値を使用して注視点を決定します。
カメラから視野の中心までの距離を指定します。
カメラのアトリビュート エディタ(Attribute Editor)から使用できます。カメラの焦点距離をミリメートル単位で指定します。
焦点距離(Focal Length)の値を大きくすると、カメラ ビューがズーム インされ、ビュー内のオブジェクトのサイズが大きくなります。焦点距離(Focal Length)の値を小さくすると、カメラ ビューがズーム アウトされ、ビュー内のオブジェクトのサイズが小さくなります。有効範囲は 2.5 ~ 100000 です。3500 より大きい値の場合、スライダを使用せず値を入力します。既定値は 35 です。
焦点距離の概要については、焦点およびブラーを参照してください。
カメラのレンズがイメージを水平方向に圧縮する量。ほとんどのカメラは記録するイメージを圧縮せず、そのレンズの絞り比(Lens Squeeze Ratio)は 1 になります。ただし、アナモルフィック カメラなど、カメラによってはイメージを水平方向に圧縮して大きな縦横比(幅広)のイメージをフィルム上の四角い領域に記録します。既定値は 1 です。
シーンのサイズを基準としてカメラのサイズを設定します。たとえば、カメラのスケールが 0.5 の場合、カメラのビューは半分の領域をカバーしますが、カメラ ビューのオブジェクトは 2 倍の大きさになります。焦点距離(Focal Length)が 35 である場合、カメラの有効焦点距離は 70 になります。
実写映像を取り込んでいない場合は、これらのアトリビュートを編集しないでください。
カメラの口径(または再生フィルム)の高さと幅(単位はインチ)。カメラ アパーチャ(Camera Aperture)アトリビュートは、焦点距離(Focal Length)アトリビュートとアングル ビュー(Angle of View)アトリビュートとのリレーションシップを定義します。既定値は 1.4173 と 0.9449 です。
シーンに対して、解像度ゲート(Resolution Gate)とフィルム ゲート(Film Gate)を垂直または水平にオフセットします。フィルム オフセット(Film Offset)のアトリビュートを変更すると 2 次元トラックが生成されます(移動距離をインチ単位で指定します)。既定の設定は 0 です。
フィルム ゲートを基準として解像度ゲートのサイズを調整します。解像度ゲートとフィルム ゲートの縦横比が同じである場合、フィルム フィット(Film Fit)の設定は無視されます。既定の設定はフィル(Fill)です。
フィル(Fill) |
フィルム ゲートの内部に解像度ゲートを完全に収めます(解像度ゲートの高さと幅を調整します)。 |
水平(Horizontal) |
フィルム ゲートの幅に合うように、解像度ゲートの幅(横サイズ)を調整します。 |
垂直(Vertical) |
フィルム ゲートの高さに合うように、解像度ゲートの高さ(縦サイズ)を調整します。 |
オーバースキャン(Overscan) |
解像度ゲートの内部にフィルム ゲートを完全に収めます(フィルム ゲートの高さと幅を調整します)。 |
フィルム フィット(Film Fit)を設定するには、カメラ ビューのビュー > カメラ設定(View > Camera Settings)サブメニューを使用する方法もあります。
フィルム ゲートを基準として、解像度ゲートを垂直方向(フィルム フィット(Film Fit)が水平(Horizontal)の場合)または水平方向(フィルム フィット(Film Fit)が垂直(Vertical)の場合)に移動します。フィルム フィット(Film Fit)がフィル(Fill)またはオーバースキャン(Overscan)の場合、フィルム フィット オフセット(Film Fit Offset)の設定は無視されます(移動距離をインチ単位で指定します)。既定の設定は 0 です。
レンダーしたイメージではなく、カメラ ビューのシーンのサイズだけをスケールします。オーバースキャン(Overscan)の値を調整して実際にレンダーするよりも大きい、または小さいシーンを表示します。カメラのビュー ガイドを表示している場合、オーバースキャン(Overscan)の値を変更すると、ビュー ガイドの周囲の余白領域が変化して、ビュー ガイドが見やすくなります。既定値は 1 です。
1 |
ビュー ガイドによってカメラ ビュー全体が覆われます。ビュー ガイドの端がカメラ ビューの端と完全に一致する場合、ビュー ガイドは可視にはなりません。 |
> 1 |
値が大きくなるほど、ビュー ガイドの外側のスペースが広くなります。 |
クリッピング プレーンについては、クリッピング プレーンを参照してください。
ハードウェア レンダリング、ベクター レンダリング、mental ray for Maya レンダリングの場合、この値はパース ビューまたは正投影カメラのニア(Near)とファー(Far)クリップ プレーンの距離を表しています。ニア クリップ プレーン(Near Clip Plane)の既定値は 0.1、ファー クリップ プレーン(Far Clip Plane)の既定値は 10000 です。
Maya ソフトウェア レンダリングでは、既定ではクリップ プレーンの自動レンダリング(Auto Render Clip Plane)がオンに設定されているため(クリップ プレーンの自動レンダリング(Auto Render Clip Plane)を参照)、ニア クリップ プレーン(Near Clip Plane)およびファー クリップ プレーン(Far Clip Plane)の値がクリッピング プレーンの位置を定義することはありません。クリップ プレーンの自動レンダリング(Auto Render Clip Plane)を参照してください。
ニア クリッピング プレーンと ファー クリッピング プレーン間の距離が、シーンにすべてのオブジェクトを含めるために必要な距離よりも大きい場合、画質の低いオブジェクトが出てきます。ニア クリップ プレーン(Near Clip Plane)とファー クリップ プレーン(Far Clip Plane)は、必要な結果を生成する最も小さい値と最も大きい値にそれぞれ設定してください。
深度の精度はほとんどニア クリップ プレーンの周りに集中しているので、離れたところにあるオブジェクトにはあまりディテールを加えないようにしてください。
このコンセプトはハードウェア レンダリングにとって重要です。32 ビットであるソフトウェア レンダリングとは対照的に、24 ビットの深度精度しかないからです。
シャッター角度(Shutter Angle)はオブジェクトにかけるモーション ブラー オブジェクトのぼやけ具合に影響します。シャッター角度の設定が大きくなるほどオブジェクトがぼやけます。シャッター角度(Shutter Angle)は度単位で測定されます。有効範囲は 1 ~ 360 です。既定値は 144 です。
カメラ シャッター角度(Camera Shutter Angle)オプションは、ぼやけのタイム レンジ向けに使用できる万能機能です。カメラ シャッター角度は従来のフィルムやビデオ カメラと似ており、露出の長さを定義します。しかし、モーション ブラー用に使用する場合は、次の方程式に基づいて露出の絶対的なタイム レンジを変更するだけです。
ブラー(Blur)範囲 = (カメラ シャッター角度(Camera Shutter Angle) / 360°) × ブラーのフレーム間隔(Blur by Frame)
(実世界の映画用カメラでは、ぼやけ範囲は 180°で計算されます。次の 180°を回転する間に、フィルムは次のフレームへと進み露出されます。コンピュータ グラフィックスのカメラにはフィルムはありません)
実世界のカメラのシャッター角度と露出の詳細については、焦点およびブラーを参照してください。
作成(Create)メニューからカメラを作成すると、既定ではパース ビュー カメラが作成されます。正投影カメラを作成する場合は、正投影(Orthographic)チェック ボックスをクリックし、必要に応じて正投影幅(Orthographic Width)を変更します。
正投影ビュー(Orthographic Views)アトリビュートによって、パース ビューと正投影(上面、前面、または側面)のどちらのカメラを作成するかを制御し、また、正投影カメラのビューのフィールドを制御します。「カメラの設定」トピックの「カメラの表示とカメラのレンダリング」も参照してください。
オンの場合、カメラは正投影カメラです。オフの場合、カメラはパース ビュー カメラです。正投影(Orthographic)の既定値はオフです。
正投影ビューを回転させるには、タンブル ツール(Tumble Tool)のオプション ウィンドウでロック(Locked)の設定がオフになっていることを確認してください。ビュー > カメラ ツール > タンブル ツール(View > Camera Tools > Tumble Tool)を参照してください。
正投影カメラの幅をインチ単位で指定します。正投影カメラの幅は、カメラがシーンをどれだけ表示できるかを制御します。正投影カメラの幅の変更は、パース ビュー カメラのズーム イン/ズーム アウトと同じ効果を持ちます。
パース ビュー カメラを新しく作成し、正投影ビュー モードから出たい場合は、作成 > カメラ(Create > Camera)のオプション ウィンドウで編集 > 設定のリセット(Edit > Reset Settings)を選択してから適用(Apply)ボタンをクリックします。