稲妻を作成する

稲妻エフェクトでは、2 つ以上のオブジェクトやポジション間に稲妻が作成されます。稲妻エフェクトによる稲妻は、1 本のカーブに肉付けされてできたソフト ボディ カーブをレンダーしたものです。稲妻の動きは、ソフト ボディ カーブを形成するパーティクルに対するエクスプレッションによって定義されます。

稲妻エフェクトによる稲妻を作成するときは、稲妻エフェクトの作成オプション(Create Lightning Effect Options)ウィンドウで稲妻作成コントロール(Lightning Creation Controls)を設定して、稲妻をどのように作成するかを定義します。稲妻を作成した後で、これらのコントロールを変更することはできません。作成時のコントロールを変更したい場合は、稲妻を一度削除して再作成する必要があります。

稲妻エフェクトの作成オプション ウィンドウで、稲妻アトリビュートの設定もできます。これらのアトリビュートは、稲妻を作成した後で変更することができます。

稲妻を作成するには

  1. 稲妻を適用する 2 つ以上のオブジェクトをシーンに追加します。
  2. 稲妻を適用するオブジェクトを選択します。

    既定では、選択された全オブジェクト間に稲妻が作成されます。稲妻作成コントロール(Lightning Creation Controls)を変更する方法については、稲妻作成コントロールを設定するを参照してください。各オブジェクトを選択する順序と、作成オプション(Creation Option)の選択によって、稲妻の方向が決まります。

  3. エフェクト(Effects) > 稲妻(Lightning)を選択します。

    選択された各オブジェクト間に稲妻ノードが作成されます。

  4. 再生ボタンをクリックして、稲妻の動きを確認します。

稲妻作成コントロールを設定する

稲妻作成コントロール(Lightning Creation Controls)を設定して、稲妻のある程度の外観を決定します。稲妻を作成する前に、これらを設定してください。

稲妻の作成に関するアトリビュートを設定するには

  1. エフェクト(Effects) > 稲妻(Lightning) > を選択します。

    稲妻エフェクトの作成オプション(Create Lightning Effect Options)ウィンドウが表示されます。

  2. 次のアトリビュートを設定します。

稲妻アトリビュートを編集する

稲妻を作成した後、稲妻のアトリビュートを編集して外観を調整することができます。チャネル ボックス(Channel Box)またはアトリビュート エディタ(Attribute Editor)を使用して、各アトリビュートを編集することができます。

稲妻のアトリビュートを編集するには

  1. 編集する稲妻を選択します。
    ヒント:
    稲妻はアウトライナ(Outliner)内またはシーン ビュー内で選択することができます。稲妻をシーン ビュー内で選択するには、稲妻の中心部のアイコン下にあるセレクション ハンドルをクリックする必要があります。
  2. 次のいずれかを実行します。
    • チャネル ボックス(Channel Box)内で次のアトリビュートの値を入力します。
    • アトリビュート エディタ(Attribute Editor)を開き、追加のアトリビュート(Extra Attributes)セクションをクリックして稲妻のアトリビュートを表示します。
      注:

      アトリビュート エディタ(Attribute Editor)追加のアトリビュート(Extra Attributes)セクションには、10 個の編集不可能なアトリビュートがあることがわかります。これらのアトリビュートは稲妻に関する情報(稲妻が適用されるオブジェクトなど)を表します。これらのアトリビュートは編集できませんが、> ボタンをクリックして、このノードのアトリビュートを表示することができます。

      厚み(Thickness):

      稲妻の厚み(幅)を指定します。稲妻の厚みとは、稲妻を形成するカーブに沿って作られた円柱の半径です。

      最大スプレッド(Max Spread)

      稲妻のジッタ(揺れ)の程度を設定します。この値を大きくするほど、稲妻のジッタが増加します。

      稲妻の開始(Lightning Start)

      稲妻を作成するとき、最初に選択したオブジェクトがスタート オブジェクトになり、2 番目に選択したオブジェクトがエンド オブジェクトになります。この稲妻の開始(Lightning Start)アトリビュートでは、スタート オブジェクトとエンド オブジェクト間で稲妻が始まるポイントを設定します。

      稲妻の開始(Lightning Start)を 0 に設定すると、スタート オブジェクト(稲妻を作成するときに最初に選択したオブジェクト)から稲妻が始まります。0.5 に設定すると、スタート オブジェクトとエンド オブジェクト間の中間ポイントから稲妻が始まります。1 に設定すると、エンド オブジェクトから稲妻が始まります。

      稲妻の終了(Lightning End)

      スタート オブジェクトとエンド オブジェクト間で稲妻が終わるポイントを設定します(稲妻の開始(Lightning Start)を参照)。

      稲妻の終了(Lightning End)を 1 に設定すると、エンド オブジェクトで稲妻が終わります。0.5 に設定すると、スタート オブジェクトとエンド オブジェクト間の中間ポイントで稲妻が終わります。稲妻の終了(Lightning End)を 0 に設定すると、エンド オブジェクトで稲妻が終わります。

      ヒント:

      稲妻の開始(Lightning Start)稲妻の終了(Lightning End)の値をアニメートすると、オブジェクトに稲妻を衝突させたり、複数のオブジェクト間で稲妻を移動したりすることができます。

      グローの強度(Glow Intensity)

      レンダー時の稲妻の輝度を指定します。

      ライトの強度(Light Intensity)

      稲妻を作成すると、稲妻の中心部分にライトが作成され、そのライトによって周囲のオブジェクトが照らされます。このライトの既定の輝度は、グローの強度(Glow Intensity)アトリビュートの値、およびライティングの開始(Lightning Start)アトリビュートとライティングの終了(Lightning End)アトリビュートの差に基づいて決定されます。ライトの強度(Light Intensity)アトリビュートは、この既定の輝度に掛けられる係数です。ライトの強度の値を大きくすると、稲妻の周囲のオブジェクトが明るく照らされます。

      カラー R/G/B (Color R/G/B)

      稲妻の RGB 値を設定して、稲妻のカラーを調整します。既定値は 0.5、1、1 です。

      ヒント:

      稲妻のカラーはレンダー ビュー(RenderView)ウィンドウ内で確認することができます。レンダー ビュー(RenderView) ウィンドウを使用しないで稲妻のカラーを簡単にプレビューしたい場合は、ライティング > すべてのライトを使用(Lighting > Use All Lights)をオンに設定し、周囲のサーフェスに反射する稲妻のカラーを確認してください。

稲妻の方向

接線マニピュレータを使用すると、稲妻がスタート オブジェクトから離れるときの方向または稲妻がエンド オブジェクトに近づくときの方向を調整することができます。

稲妻の方向を変更するには

  1. 方向を変更したい稲妻の終端に近い接線マニピュレータをクリックします。
  2. 移動ツールを使用して接線マニピュレータをドラッグし、稲妻の方向を調整します。

稲妻シェーダの調整

稲妻シェーダのカラー(Color)白熱光(Incandescence)グローの強度(Glow Intensity)の各アトリビュートは稲妻のアトリビュートによって自動的に設定され、変更することはできません。稲妻シェーダのその他のアトリビュートは変更することができます。