隣接する境界の縫合(Weld Adjacent Borders)コンストレイントを作成する

隣接する境界の縫合(Weld Adjacent Borders)コンストレイントを作成して、nCloth 境界エッジまたは頂点をスプリングのような挙動をさせずに拘束します。たとえば、隣接する境界の縫合(Weld Adjacent Borders)コンストレイントを使用して、個別の nCloth メッシュを単一の nCloth オブジェクトのように動作させることができます。

隣接する境界の縫合(Weld Adjacent Borders)コンストレイントを作成するには

  1. コンストレイントする単一の nCloth オブジェクト、隣接する 2 つの nCloth オブジェクトまたは隣接する 2 つの nCloth 上の境界頂点を選択します。選択する nCloth オブジェクトのトポロジは同一でも異なっていてもかまいません。選択する頂点のグループの数も異なっていて大丈夫です。
    注:
    コンストレイントする nCloth オブジェクトまたは頂点は、3D 空間で隣接しているか、またはシーンで同じ XYZ 位置に配置されている必要があります。上記以外の場合は、次の現象が発生します。
    • 隣接する境界の縫合(Weld Adjacent Borders)コンストレイントを作成するときに、選択した nCloth 間または頂点間で、ポップまたはジャンプが発生します。
    • 最大距離(Max Distance)値を増やさないかぎり、隣接する境界の縫合(Weld Adjacent Borders)コンストレイントの効果が発揮されません。
  2. nConstraint > 隣接する境界の縫合(Weld Adjacent Borders) > を選択します。

    隣接する境界の縫合コンストレイントの作成オプション ボックス(Create Weld Adjacent Borders Constraint Options Box)ウィンドウが表示されます。

  3. (オプション)セットの使用(Use Sets)をオンにして、選択した nCloth の境界頂点をダイナミック コンストレイント セレクション セットに追加します。
  4. コンストレイントの作成(Create Constraint)または適用(Apply)をクリックします。

    単一の nCloth オブジェクトを選択した場合、縫合(Weld)コンストレイント方法でその隣接する境界エッジがコンストレイントされます。

    隣接する 2 つの nCloth オブジェクトを選択した場合、縫合(Weld)コンストレイント方法で nCloth の最近接境界エッジがコンストレイントされます。選択した nCloth の境界にある頂点の数が同じではない場合、代わりにそのポイントがコンストレイントされます。

    2 つの nCloth から頂点を選択した場合、縫合コンストレイント方法でそのポイントがコンストレイントされます。

    また、選択した nCloth オブジェクトまたは境界頂点は、dynamicConstraint ノードから nCloth の Maya Nucleus ソルバに接続されます。

    dynamicConstraint ノードのプリセット プロパティは、コンストレイントのタイプ(この場合は、縫合(Weld)コンストレイント)とその動作を定義します。たとえば、次のアトリビュート設定を使用して縫合(Weld)コンストレイントを作成できます。

    • コンストレイント方法(Constraint Method):縫合(Weld)
    • コンストレイント リレーション(Constraint Relation):オブジェクト対オブジェクト(Object to Object)
    • コンポーネント リレーション(Component Relation):すべてをすべてに(All to All)
    • 接続方法(Connection Method):最大距離内(Within Max Distance)
    • 接続の更新(Connection Update): 開始時(At Start)

    詳細については、「ダイナミック コンストレイント アトリビュート」を参照してください。