同一のアトリビュートを使用して 2 つのエミッタを作成した場合、放出されるパーティクルは既定では同じ位置から同時に放出されてしまいます。そこで各エミッタに異なる値の一般シード(General Seed)アトリビュートを与えれば、パーティクルはランダムな別の位置から放出させることができます。(「nParticle ライフスパン アトリビュート」を参照)。
異なるシード値を持つ複数の nParticle オブジェクトによって 1 つのエミッタからパーティクルを放出させると、放出される位置は変化しますが、同じシード値を設定した場合は常に同じ位置から同じ方向に放出されます。
既定でのシード値は 1 なので、同じアトリビュートがあるエミッタで異なる位置からパーティクルを放出させたい場合は、異なるシード値を設定しなければなりません。新しく設定したシード(Seed)値は巻き戻してから再生させれば有効になります。ひとつのオブジェクトからパーティクルを放出させた場合のシード(Seed)値をいくら変化させてもシーン上の放出される位置は変化しません。
シード(Seed)値の大きさは意味を持ちません。たとえば、シード(Seed)値が 2 の場合、ランダム度がシード値が 1 の場合の 2 倍になるわけではありません。数値が 1 でも、17 や 1000 であっても、異なるランダム値のシーケンスが設定されるだけです。
放出された nParticle のシード(Seed)値を設定する
- nParticle オブジェクトを選択し、アトリビュート エディタ(Attribute Editor)で nParticleShape ノード タブをクリックします。
- 放出アトリビュート(Emission Attributes)セクションの放出のランダム度シード(Emission Random Stream Seeds)で、接続されたエミッタ(たとえば、emitter1)の値を調整します。
複数のエミッタを使用して単一の nParticle オブジェクトに放出する場合は、各エミッタのシードをコントロールするスライダがあります。
単一のエミッタから 2 つの同一の放出ストリームを放出する
1 つのエミッタを使用して、異なる nParticle オブジェクトから 2 つの同一の放出ストリームを放出することができます。
- nParticle オブジェクトを 2 つ作成し、それらを同じエミッタに接続します。「ダイナミック オブジェクト間の接続で作業する」を参照してください。
- 各 nParticle オブジェクトを選択し、それらの放出アトリビュート(Emission Attributes)セクションで次の操作を行います。
- ワールドでの放出(Emission In World)をオフにします。
- 放出のランダム度シード(Emission Random Stream Seeds)で、エミッタに対するシードの値が同じであることを確認します。
- シーンで nParticle オブジェクトを互いから離れるように移動します。
複数のパーティクル オブジェクトを複数のエミッタに接続した場合に、どのシード(Seed)がパーティクル オブジェクトに対応するかを調べるには、ハイパーグラフ(Hypergraph)でディペンデンシー グラフを確認します。