nucleus オブジェクトまたは流体エフェクトをキャッシングすることで、シミュレーション データをサーバまたはローカル ハード ディスクに保存することができます。nCache はシミュレーションのシミュレートされたポイント データを格納する特別な Maya ファイルです。また nCache は Nucleus システムの nucleus ノードに接続するため、キャッシュ済み nucleus オブジェクトとキャッシュされていない nucleus オブジェクトの両方の相互作用が可能になります。
nCache はシミュレートした nucleus オブジェクトや流体エフェクトを含むシーンを再生またはレンダリングするとき、Maya の計算数を減らす場合に便利です。また nCache を使用すると、シミュレーションを直感的でノンリニアな方法で、簡単に演出、ミキシング、編集できます。
nCache を使用して、以下を実行できます。
nCloth キャッシュは、nCloth オブジェクトの頂点の XYZ 位置の情報のみを格納します。nCloth のトランスフォーム(Transform)ノードの移動、回転、またはスケールは格納しません。
nCache メニューを使用して、Nucleus および流体(Fluid)オブジェクトに nCache を作成することができます。nCache は、アトリビュート エディタ(Attribute Editor)または Trax エディタ(Trax Editor)から編集できます。
シミュレーションをキャッシュするときは、次の Maya キャッシュ フォーマットの中からフォーマットを選択します。
高解像度の流体エフェクトなどの大規模なシミュレーションをキャッシュする場合は mcx ファイル フォーマットを使用します。
「nCache > 新規キャッシュの作成(nCache > Create New Cache)」を参照してください。
nCache ファイル フォーマットは、スタンドアローン アプリケーションで読み込むことができるオープンなフォーマットです。詳細については、Developer Kit インストール内の devkit¥pythonScripts フォルダにある Python スクリプトのサンプル cacheFileExample.py を参照してください。このサンプル スクリプトは、キャッシュの記述ファイルと関連データの解析方法を例示します。Maya 開発者ヘルプの geometryCacheConverter も参照してください。
開発キットは https://apps.exchange.autodesk.com/MAYA/ja/Home/Index の Autodesk Exchange からオンラインで入手できます。
nCloth キャッシュ、nParticle キャッシュ、および nHair キャッシュに対して、nCache ファイルに保存したプロパティを指定できます。これには、オブジェクトのアトリビュート エディタ(Attribute Editor)のキャッシング(Caching)セクションでプロパティを選択します。 流体キャッシュに対して、nCache ファイルに保存する流体プロパティを指定できます。これには、流体キャッシュの作成オプション(Create Fluid Cache Options)ウィンドウでプロパティを選択します。詳細については、「流体キャッシュ ファイルを作成する」を参照してください。