Revit プロジェクトにファイルを読み込む、またはファイルをリンクする際には、色、レイヤ、および配置といったプロセスのさまざまな側面をコントロールすることができます。
次のオプションは、リンクされた、または読み込まれた CAD 形式ファイルに適用されます。これらのオプションは、[挿入]タブ [読み込み]パネル
[CADを読み込む]、または[挿入]タブ
[リンク]パネル
[CAD をリンク]をクリックして表示される[CAD 形式を読み込み]ダイアログと[CAD 形式をリンク]ダイアログにあります。
配置オプションもリンクされた Revit モデルに適用されます([挿入]タブ [リンク]パネル
[Revit をリンク]をクリックした場合)。
オプション | 定義 |
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現在のビューのみ | CAD 図面をアクティブなビューにのみ読み込みます。要素はアニメーションのように動作します。たとえば、AutoCAD オブジェクトを Revit の床平面図ビューだけで表示して、3D ビューでは表示させないようにすることができます。このオプションは、3D ビューに読み込むときには使用できません。 ワークシェアリングを使用する場合、読み込みはビューのワークセットに属します。 このオプションを選択しない場合、読み込みはモデル ジオメトリと同様に動作し、すべてのビューで使用できます。 ワークシェアリングを使用する場合、読み込みはモデルのワークセットに属します。 注: 地形面の作成に使用するために、CAD ファイルからデータを読み込む場合は、このオプションを選択しないでください。地形面を作成するには 3D 情報が必要です。
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色 | |
反転 | 読み込んだファイルのすべての線分と文字オブジェクトの色を、Revit 固有の色に変換します。暗い色は明るくなり、明るい色は暗くなります。これにより、ファイルを Revit で開いたときに見やすくなります。このオプションは既定の設定です。 |
保持 | 読み込まれたドキュメントに設定されている色をそのまま保持します。 |
白黒 | ドキュメントを白黒で読み込みます。 |
レイヤ | |
すべて | すべてのレイヤを読み込むか、リンクします。リンク内で表示されないレイヤは、Revit の現在のビューでオフになります。 |
表示 | 表示されているレイヤのみを読み込むか、リンクします。 |
指定 | 表示されているダイアログ上で、読み込んだりリンクするレイヤとレベルを選択できます。選択されなかったレイヤは削除されます。 [表示]または[指定]を選択し、ファイルをリンクしている場合、リンクしたファイルを後で再ロードしても、選択したレイヤまたは表示されているレイヤのうち、元からリンクされているレイヤのみがロードされます。選択されていないレイヤ、表示されていないレイヤはリンクされません。後に除外したレイヤをリンクする場合は、リンクを削除して、ファイルを再リンクする必要があります。 ヒント: 必要に応じて、レイヤの表示と非表示を切り替えたい場合、すべてのレイヤにリンクし、[表示]タブ
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読み込み単位 | 読み込んだジオメトリの計測単位を明示的に設定します。値は、自動検出、メートル、フィート、インチ、デシメートル、センチメートル、ミリメートル、カスタム係数です。 メートル単位で作成された AutoCAD ファイルに対して[自動検出]を指定すると、そのファイルはミリメートル単位で読み込まれます。AutoCAD ファイルがインチ/フィート単位で作成されている場合は、そのファイルはインチ/フィート単位で Revit に読み込まれます。 MicroStation® DGN ファイルの場合、Revitでは、[マスター単位]設定で指定されている単位が使用されます。ミリメートル、フィート、インチ、メートル、センチメートル、デシメートルのすべてがサポートされています。DGN ファイルがカスタム単位を持っている場合、Revit での単位の既定はフィートになります。 注: ファイルをプロジェクトに相反する単位で読み込んだ場合、たとえば、メートル単位のファイルをフィート/インチ単位のプロジェクトに読み込んだ場合、ホスト プロジェクトの単位が優先されます。読み込んだファイルがカスタム単位の場合は、[読み込み単位]で[カスタム係数]を選択します。これで、選択リストの横にあるテキスト ボックスが有効になり、スケール値を入力できるようになります。
たとえば、ウィジェットと呼ばれる単位を持つファイルがあり、1 ウィジェットが 10 メートルに等しいとします。このファイルを読み込む場合は、[読み込み単位]で[カスタム係数]を選択し、横のテキスト ボックスに値 10 を指定します。これでソース ファイルの各単位はそれぞれ、Revit ファイルで 10 メートルに等しくなります。 ここで入力した値は、読み込み記号の[スケール]タイプ プロパティに表示されます。 単位がわかっている場合は、[カスタム係数]を選択し、スケールを入力できます。これによって Revit に読み込んだ要素のサイズが増減します。 |
配置 | |
自動 - 中心合わせ |
Revit は、読み込みの中心を Revit モデルの中心に配置します。モデルの中心は、モデルの周りの境界ボックスの中心を見つけることにより計算されます。 大部分の Revit モデルが非表示になっている場合、この中心点は現在のビューでは表示されない可能性もあります。この点を現在のビューで表示させるには、ズームを[全体表示]に設定します。これが Revit モデルの中心になります。 |
自動 - 基準点合わせ |
Revit は、読み込みの実際の基準点を Revit プロジェクトの内部基準点に合わせます。読み込みオブジェクトが、その基準点から遠い距離で描画されている場合、モデルから遠い距離に表示されることがあります。これを確認するには、ズームを[全体表示]に設定します。 Revit モデルまたは CAD ファイルを挿入するときの既定の位置は、[自動 - 基準点合わせ]です。既定を変更する場合は、[配置]で選択したオプションが、現在の Revit セッションの既定値になります。ソフトウェアには、Revit モデルと CAD ファイルに、それぞれ別の既定オプションが保持されます。 |
自動 - 共有座標を指定 | Revit は読み込んだジオメトリを 2 つのファイル間の共有座標系における位置に従って配置します。 ファイル間で現在共有している座標系がない場合は、Revit によってそのことが通知され、[自動 - 中心合わせ]の配置が行われます。「共有配置」を参照してください。 |
自動 - プロジェクトの基点をプロジェクトの基点へ | 注: この機能は、Revit 2016 ソフトウェア リリースの学生版をご利用のお客様、Autodesk Maintenance および Desktop Subscription を契約しているお客様のみがご利用いただけます。
Revit リンクのみ: モデルのプロジェクト基点を挿入点として使用して RVT リンクを配置し、ホスト モデルのプロジェクト基点に位置合わせします。 このオプションでは最初にリンク ファイルが配置されますが、プロジェクト基点が変更されても、位置は更新されません。RVT リンクを再配置するには、作図領域でリンク モデルを選択して右クリックし、[プロジェクト基点]に[移動]を選択します。 |
手動 - 基準点 | カーソルの位置が、読み込まれたドキュメントの基準点となります。 |
手動 - 基点 | カーソルの位置が、読み込まれたドキュメントの基点となります。このオプションは、設定された基点がある AutoCAD ファイルにのみ使用します。 |
手動 - 中心 | カーソルの位置が、読み込まれたジオメトリの中心となります。読み込まれたジオメトリを、その位置までドラッグできます。 |
配置先 | 基準点/基点を配置するレベルを選択します。 |
ビューで方向指定 | このオプションは、Revit のプロジェクトで、真北とプロジェクトの北の位置が合っていない場合に役に立ちます。真北とプロジェクトの北がプロジェクトで同じように設定されている場合は、このオプションが読み込み/リンクの方向に影響を与えることはありません。ワールド座標系(WCS)を使用して、ビューで CAD ファイルの向きを決定します。 現在のビューが真北に設定されていて、真北がプロジェクトの北から離れて回転している場合、このオプションをオフにして、CAD ファイルの位置を真北に合わせます。このオプションを選択すると、ビューの方向に関係なく、CAD ファイルの位置がプロジェクトの北に合わせされます。 注: CAD ファイルは常時上部ビュー方向から現在のビューに読み込まれます。CAD ファイルは、現在のビューが上部ビューであることを前提としてビューに読み込まれます。
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わずかに軸を外れた線分を修正 | このオプションは既定で選択され、軸からわずかに外れた(0.1 度未満)線を自動的に修正します。これによって、これらの線分から生成される Revit 要素の問題を回避するために役立ちます。外構図を読み込んだり、外構図にリンクする場合は、このオプションをオフにすることができます。 |