すべての境界条件の適用には境界条件クイック編集ダイアログを使用します。クイック編集ダイアログを開く方法にはいくつかあります:
サーフェスベースの熱伝達境界条件は、温度などの既知の物理的な状態、または熱流束などの装置に流入、流出する熱の量を表します。温度は、開口部および壁のサーフェスに適用できる唯一の条件です。壁のサーフェスにのみ他の条件を適用する必要があります。
伝熱解析を実行する場合、温度境界条件をすべての流入口に指定します。
温度境界条件を適用するには:
静 温度条件はほとんどの伝熱解析に推奨されます。全温度は、圧縮性伝熱解析の流入口温度として使用します。
熱流束は、指定したサーフェスに直接熱を与えるサーフェス境界条件です。これは、面積で除算した発熱量です。
熱流束条件を適用するには:
たとえば、発熱量が 10 W、面積が 5 平方インチの場合、適用する値は 2 W/平方インチ( = 10 W/5 平方インチ)となります。
熱流束はモデル外部に存在する壁面に適用しなければなりません。
総熱流束は、適用されたサーフェスに熱を直接加えるサーフェス境界条件です。
総熱流束条件を適用するには:
総熱流束条件はサーフェス面積で割らずに直接適用します。このことは、適用されたサーフェスの面積が変更された場合も、値を再計算する必要がないため便利です。
総熱流束は外側壁面にのみ使用します。
対流条件としても知られるこの条件は、 伝熱 解析の冷却効果をシミュレートするのに使用します。装置の外部の環境の効果をシミュレートするには、熱伝達率を外側サーフェスに適用します。熱伝達率境界条件は外部サーフェスにしか適用できません。
熱伝達率条件を適用するには:
多くの場合、熱伝達率境界条件は、物理モデルの外側サーフェスから外部領域(モデル化されていない)への自然対流をシミュレートします。いくつかの工学的資料で、自然対流の近似値として 5~25 W/m²K が適切な値であると推奨しています。値の選択は、物理的(モデル化されていない)空気ボリュームの大きさと、空気の循環の強さに依存します。
ほとんどの場合、Autodesk® CFD で使用するには 5 W/m²K が適切な近似値ですが、次の条件では、これより高い値が必要になる場合があります。
輻射境界条件は、選択したサーフェスとモデル外部の熱源間の輻射伝熱計算をシミュレートします。これは、熱源温度とサーフェス境界条件を使用し、一定の熱荷重にサーフェスをさらすという点において「輻射熱伝達率」です。
輻射境界条件を適用するには:
電流はジュール発熱解析の定義に使われます。ジュール発熱 とは、金属を電流が流れるときに熱が発生することです。また、抵抗加熱としても知られています。この機能はレンジ上のバーナー部品や抵抗加熱ヒーターのシミュレーションを可能にします。
電流境界条件を適用するには:
電圧はジュール発熱解析の定義に使われます。ジュール発熱 とは、金属を電流が流れるときに熱が発生することです。また、抵抗加熱としても知られています。この機能はレンジ上のバーナー部品や抵抗加熱ヒーターのシミュレーションを可能にします。
電圧境界条件の割り当て
熱輻射モデルは、透過媒体を介した輻射伝熱を計算できます。透過率は、材料タスクダイアログの材料プロパティとして定義されます。作動流体中に完全に浸っている透明媒体をシミュレートするには、材料透過率のみを指定する必要があります。外部ソリッドのサーフェスを介した透明度をシミュレートするには、透過境界条件も必要となります。
この境界条件は、ソリッド部品の外側サーフェスが透明(窓ガラスのように)であり、熱放射エネルギーが通過できることを示すために使用されます。この条件を持たない外壁サーフェスは、不透明と見なされ、材料に指定された透過率の値に関係なく熱放射エネルギーを通過させることはありません。
透過境界条件を適用するには:
Autodesk® CFD のボリューム境界条件は熱を発生するのに使用します。これは多くの伝熱解析で使用されます。3Dモデルの場合、選択タイプがボリュームの場合にボリューム境界条件が使用できます。2Dモデルの場合、選択タイプはサーフェスでなければなりません。
発熱量(単位体積)条件は、ボリュームに対する体積熱荷重です。指定された値は、部品のボリュームで除算する必要があります。
この条件は、電子機器アセンブリに含まれる、熱を発生する部品のシミュレーションに多く使用されます。
発熱量(単位体積)条件を適用するには:
発熱量(部品単位)条件は、部品のボリュームで除算されない熱荷重です。この境界条件は、部品のボリュームが変化した場合も値を調整する必要がないため、ほとんどの熱荷重アプリケーションに推奨される条件です。
発熱量(部品単位)条件を適用するには:
温度依存の発熱量は、小さい温度幅の中で動作する工業プロセスをシミュレートします。物理的には、これはターゲット温度に達した時に加熱装置をオフにするサーモスタットです。このオプションは、ボリューム境界条件にも総発熱量境界条件にも使用できます。温度を測定する位置は部品の中心にすることも、別の位置にすることもできます。
温度依存の発熱条件を適用するには: