指定した荷重の大きさを選択した複数の表面にそれぞれ適用する代わりに、指定した荷重の大きさを複数の表面にわたって分配することもできます。このオプションをオンにした場合、合計荷重は、選択した各表面の相対的面積に基づいて分配されます。詳細については、後述のセクション「力を適用する」を参照してください。
力の機能
力について入力したデータは、選択した各オブジェクトに、指定した方向で適用されます。したがって、10 個の節点を選択して、X 方向に 10 lb の力の大きさを指定する場合、100 lbs (オブジェクトあたり 10 lbs * 10 オブジェクト)の力をモデルに適用したことになります。力を 10 個の表面またはエッジに適用する場合も同様です。この規則の例外は、[すべての表面に値を分配]オプションを有効にして、 表面 荷重が複数の表面に適用される場合です。詳細については、後述のセクション「力を適用する」を参照してください。
解析固有のパラメータ:
節点、エッジまたは表面を既に選択している場合は、表示領域を右クリックして、[追加]プルアウト メニューを選択できます。[節点力]、[辺力]または[表面荷重]コマンドを選択します。このコマンドには、リボンからアクセスすることもできます([セットアップ] [荷重]
[力])。リボン コマンドは、力を適用するオブジェクトの選択前または選択後のどちらでもクリックできます。
例:
合計 2500 N の荷重を 3 つの表面(a、b、c)上に分配し、面積はそれぞれ 100、300、600 mm2 であると仮定します。
表面 | 面積(mm2) | 荷重(N) |
---|---|---|
a | 100 | 250 (= 100/1,000 * 2,500) |
b | 300 | 750 (= 300/1,000 * 2,500) |
c | 600 | 1,500 (= 600/1,000 * 2,500) |
総面積 = 1,000 | 合計荷重 = 2,500 |
適用荷重を示すために使用する矢印は、表面に対して垂直に荷重を適用する法線方向など、指定された荷重のベクトル方向を指します。ただし、適用荷重の相対的な大きさを示すために、荷重の矢印の長さはスケーリングされません。
線形解析では、エッジ力または節点力を適用する場合、力の配置先である荷重ケースまたは荷重曲線を[荷重ケース/荷重曲線]フィールドで指定します。表面荷重は、[解析パラメータ]ダイアログ ボックスの[圧力]の乗数で指定した全体の荷重ケースによりコントロールされます。非線形解析では、すべての表面荷重、エッジ力、および節点力について[荷重ケース/荷重曲線]フィールドで荷重曲線番号を指定します。
導体間の静電力に対する構造的な反応(通常は MEMS 用途でのみ重要)も計算することが可能です。静電力解析が既に別のモデルで実行されていて、そのモデルで反力が計算されている場合は、その反力を構造モデルに適用することができます。反力の出力を有効にするには、「解析パラメータ」:「 静電界強度と電圧解析」ページの「静電界により発生する力および電荷を計算する」セクションを参照してください。(バイナリ結果ファイルの静電力には、電圧 × 電流 × 時間/長さの単位が使用されますが、ソフトウェアでは、モデルに荷重を適用する際に自動的に力の単位に変換されます。)
応力モデルの節点と、反力が計算された静電モデルの節点が一致する必要があります。ただし、静電パーツは応力解析に含める必要はありません。たとえば、力は、導体間の誘電体(空気など)を表すパーツの表面上で計算されることがあります。導体間の空気は応力解析に含まれません。
反力を応力モデルに適用する方法は次のとおりです。