ラジオシティ ソリューションを処理するためのメイン コントロールが含まれています。
インタフェース

- すべてをリセット
- [開始](Start)をクリックすると、3ds Max シーンのコピーがラジオシティ エンジンにロードされます。 [すべてをリセット](Reset All)をクリックすると、すべてのジオメトリがエンジンから削除されます。
- リセット(Reset)
- ライト レベルをラジオシティ エンジンから削除しますが、ジオメトリは削除しません。
- 開始
- ラジオシティの処理を開始します。[初期品質](Initial Quality)で指定したパーセンテージにラジオシティ ソリューションが達した場合、このボタンは[続行](Continue)に変化します。
[初期品質](Initial Quality)のパーセンテージに完全に達する前に[停止](Stop)をクリックした場合、[続行](Continue)をクリックするとラジオシティ処理が再開し、そのパーセンテージに完全に達するまで、または[停止](Stop)を再度クリックするまでラジオシティ処理が継続されます。[停止](Stop)と[続行](Continue)は複数回クリックできます。
100% より低い[初期品質](Initial Quality)までラジオシティを計算してから、[初期品質](Initial Quality)の値を上げて[続行](Continue)をクリックし、ラジオシティの計算を再開することもできます。
どちらの場合も、[続行](Continue)により、ラジオシティ ソリューションを最初から再生成することを避けて時間を節約できます。
[初期品質](Initial Quality)のパーセンテージに完全に達した場合、[続行](Continue)をクリックしても何も実行されません。
- 停止
- ラジオシティの処理を停止します。[開始](Start)メニューは[続行](Continue)に変化します。[開始](Start)メニューで説明したように、後で[続行](Continue)をクリックしてラジオシティ処理を再開できます。
キーボード ショートカット: Esc
[処理](Process)領域
この領域のオプションは、ラジオシティ ソリューションの最初の 2 つの段階、初期品質とリファインの動作を設定します。
- 初期品質
- 初期品質段階の停止時における品質の割合(最大で 100%)を設定します。たとえば、80% を指定すると、エネルギー分配が 80% の精度のラジオシティ ソリューションが得られます。通常、80 ~ 85% で十分な結果が得られます。
初期品質段階で、ラジオシティ エンジンは光線をシーン内でバウンドさせ、サーフェスにエネルギーを分配します。各反復の間に、エンジンは計算済みの変動の量(サーフェス間のノイズ)を測定します。
シーンの明るさのほとんどは、初期の反復で分配されます。シーンの平均の明るさへの影響は、反復間で対数によって減少します。最初のいくつかの反復が終わると、シーンの明るさはあまり増加しませんが、後続の反復によってシーン内の変動が減少します。
注: 「品質」とは、ソリューションの視覚的品質ではなく、エネルギー分配の精度のことです。初期品質のパーセンテージが高い場合でも、シーンで大きな変動が表示される可能性があります。この変動はソリューションの後続の段階で解決されます。

[初期品質](Initial Quality)のパーセンテージの増加
.
品質を高くしてもシーンの平均の明るさはさほど増えませんが、シーン内の球の面などのさまざまなサーフェス間の変動は少なくなります。
- 反復によるリファイン(すべてのオブジェクト)
- シーン全体に実行するリファインの反復数を設定します。リファインの反復段階では、シーン内のすべてのオブジェクトに対するラジオシティ処理の品質を高めます。初期品質段階とは異なるプロセスを使用して、面の変動を減らすために各面からエネルギーを集めます。この段階では、シーンの明るさは増えませんが、ソリューションの視覚的品質が向上し、サーフェス間の変動が大きく低下します。リファインの反復が特定の回数だけ処理された後で受け入れ可能な結果が得られない場合は、反復回数を増やし、処理を続行します。
ヒント: レンダリング時に再収集を使用する場合は、通常、品質の高い最終レンダリングを得るためにリファイン段階を実行する必要はありません。
注: 3ds Max では、リファインの反復が終了すると、初期品質は無効になり、[リセット](Reset)または[すべてをリセット](Reset All)をクリックするまでその状態を変更できなくなります。

反復のない大きなイメージに不均等な照明の領域があります。
.
インセット イメージ: 反復回数の終了後に、イメージを挿入すると、不均等な領域が修正されます。
- 反復によるリファイン(選択したオブジェクト)
- [反復によるリファイン(すべてのオブジェクト)](Refine Iterations (All Objects))と同じ方法で、選択したオブジェクトに対して実行するリファインの反復数を設定します。オブジェクトを選択して、必要な反復数を設定します。シーン全体ではなく選択したオブジェクトをリファインすると、処理時間を削減できます。一般的に、このオプションは、小さなサーフェスが多数あり、多くの変動を示すオブジェクト(レール、椅子、細かく再分割された壁など)に有効です。
注: 3ds Max では、リファインの反復が終了すると、初期品質は無効になり、[リセット](Reset)または[すべてをリセット](Reset All)をクリックするまでその状態を変更できなくなります。
- 処理結果をオブジェクトに保持
- 各オブジェクトは、リファインによる反復というラジオシティ プロパティを持ちます。選択したオブジェクトをリファインするたびに、それらのオブジェクトに保存されるステップ数が増分されます。
ラジオシティ ソリューションをリセットして、オンのまま再び開始すると、各オブジェクトのステップが自動的にリファインされます。この機能は、アニメーションを作成するときに、すべてのフレームでラジオシティを処理する必要があり、フレーム間で同じレベルの品質を維持する必要がある場合に役立ちます。
- 起動時にデータを更新する (必要時)
- このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、ソリューションが無効になったときにはラジオシティ エンジンがリセットされ、再計算が行われます。この場合、[開始](Start)メニューの表示が[更新して開始](Update & Start)に変わります。このボタンを押すと、ラジオシティ ソリューションがリセットされ、再計算が始まります。
このチェック ボックスにチェックマークが付いていない場合、ラジオシティ ソリューションが無効になってもリセットの必要はありません。無効なソリューションでシーンの処理を継続できます。
注: ラジオシティ ソリューションは、オブジェクトまたはライトが追加、削除、移動、変更されると無効になります。
[インタラクティブ ツール](Interactive Tools)領域
この領域のオプションを使って、ラジオシティの表示をビューポートおよびレンダリングした出力で調整できます。これらのコントロールは、既存のラジオシティに直接影響を与えるため、別の処理を実行して効果を確認する必要はありません。
- 間接照明フィルタリング
- 周囲の要素で間接照明のライト レベルを平均化することにより、サーフェス要素間のノイズの量を減らします。通常は 3 または 4 の値で十分です。使用する値が大きすぎると、シーンの細部を失う可能性があります。ただし、間接照明フィルタリングはインタラクティブなので、簡単に結果を評価し、必要に応じて調整することができます。
- 直接照明フィルタリング
- 周囲の要素で直接照明のライト レベルを平均化することにより、サーフェス要素間のノイズの量を減らします。通常は 3 または 4 の値で十分です。使用する値が大きすぎると、シーンの細部を失う可能性があります。ただし、直接照明フィルタリングはインタラクティブなので、簡単に結果を評価し、必要に応じて調整することができます。

65% の品質のソリューションの場合は、フィルタを 0 から 3 に増やすと、ずっと滑らかな拡散反射光が作成されます。結果は、より高品質のソリューションに匹敵します。
- 露出制御が選択されていない
- 現在の露出制御の名前を表示します。
[レンダリング](Rendering)メニュー
[環境](Environment)を選択して露出制御を変更すると、[ラジオシティ](Radiosity)ダイアログ ボックスに表示される名前が自動的に更新されます。
- [設定](Setup) クリックすると、[環境](Environment)パネルが表示されます。このパネルの[露出制御](Exposure Control)ロールアウトから、露出コントロールを選択し、パラメータを設定することができます。
- ラジオシティをビューポートで表示
- ラジオシティと標準 3ds Max シェーディングのビューポートの表示を切り替えます。 表示速度を早くしたい場合には、ラジオシティのシェーディングをオフにします。