このレッスンでは、アニメーション パスに沿って自動車が左右に動いたときに前輪が旋回する(左右に向きを変える)ようにコントロールを追加していきます。また、リアルなアニメーションにするためには、車輪の旋回とハンドルの回転を連動させる必要もあります。

レッスンの準備:
前輪用のヘルパーを設定する:
ポイント ヘルパーを使用して自動車のアニメーションをパスに拘束したように、さらにもう 2 つポイント ヘルパーを作成して、ハンドルの回転で運転したときの前輪の旋回をコントロールします。
[ヘルパー](Helpers)
[ポイント](Point)を選択します。 
これで、前のレッスンで設定した位置リスト コントローラと回転リスト コントローラが自動的に割り当てられ、ヘルパーのローカル方向をコントロールできるようになります。
[myTools]ツールバーが表示されていない場合は、メイン ツールバーの空白の領域を右クリックし、メニューから[myTools]を選択してください。

[位置合わせ](Align Position)領域で、[X 位置](X Position)、[Y 位置](Y Position)、[Z 位置](Z Position)をすべてオフにします。[方向位置合わせ](Align Orientation)領域で、[X 軸](X Axis)、[Y 軸](Y Axis)、[Z 軸](Z Axis)をすべてオンにします。 
これで、自動車とヘルパーが同じ方向を向きます。
([選択して移動](Select And Move))をアクティブにします。Shift+移動を使用して、新しいヘルパーのコピーを作成します。 次に、右前輪にヘルパーを位置合わせします。
[位置合わせ](Align Position)領域で、[X 位置](X Position)、[Y 位置](Y Position)、[Z 位置](Z Position)をオンにします。 [現在のオブジェクト](Current Object)領域と[ターゲット オブジェクト](Target Object)領域の両方で[基点](Pivot)をオンにします。
[方向位置合わせ](Align Orientation)領域で、[X 軸](X Axis)、[Y 軸](Y Axis)、[Z 軸](Z Axis)をすべてオフにします。


左前輪と右前輪にそれぞれのポイント ヘルパーを位置合わせした状態
次は、車輪を旋回する(左右に向きを変える)ことができるように、自動車の階層と親子関係を調整します。これらの手順は、次のレッスンで車体のローリングをリギングするための準備にもなります。
車輪のヘルパーを自動車のヘルパーにリンクさせる:
これで、車輪のヘルパーが Dummy_CAR オブジェクトの子としてリンクされます。
後輪を自動車のヘルパーにリンクさせる:
前のヘルパーを各車輪にリンクさせる:

左前輪を左前輪のヘルパーにリンクさせる
車体を表示する:
ワールド X 座標で車輪を回転させる:
[Camera_Birdseye]を選択します。
[回転](Rotation)
(2 番目の)[オイラー XYZ](Euler XYZ)
[Z 回転](Z Rotation)を選択します。 
[回転](Rotation)
(2 番目の)[オイラー XYZ](Euler XYZ)
[Z 回転](Z Rotation)を選択します。 


ハンドルを回転させると、前輪が反対方向へ旋回することが分かります。これは、コントローラの式を変更することで修正できます。さらにもう 1 つ問題があります。前輪の旋回は、ハンドルの回転よりもはるかに小さくなければなりません。前輪の旋回範囲は約 90 度までであるのに対し、ハンドルは 2 ~ 3 回転まで動かすことができます。

ハンドルの回転方向と前輪の旋回方向が逆の状態
元に戻します。 
マイナス記号(-)演算子を付けることで 2 つの回転が同じ方向になり、さらに *8 と /8 によって左前輪の旋回(Z 回転)がハンドルの回転量の 1/8 になります。
これで、ハンドルと車輪の動きがよりリアルになりました。
なお、右前輪のヘルパーは左前輪のヘルパーをミラーリングではなくコピーして作成したものであるため、手順 12、13 とまったく同じ式にしてください。
右前輪をワイヤリングした結果はトップ ビューポートで見ることができます。
ハンドルをアニメートする:
[時間表示](Time Display)領域で[フレーム](Frames)をオンにします。 

ハンドルを Z 軸を中心に -280 度回転させる

ハンドルを Z 軸を中心に 500 度回転させる