[入力プロキシ](Input Proxy)サブオペレータ

[入力プロキシ](Input Proxy)サブオペレータを使用すると、プロキシ パーティクル システム(つまり、現在のもの以外のパーティクル フロー)からパーティクルのプロパティを取り込むことができます。常に、プロキシ パーティクル システムを指定するために[オブジェクトを選択](Select Object)サブオペレータをワイヤリングするO1 (オブジェクト データ)入力があります。さらに、オプションの入力として、パーティクルの ID を指定するための I2 と、システムまたは合成インデックスとして使用する I3 があります。

インタフェース

出力タイプ(Output Type)
この読み取り専用フィールドには、プロキシ パーティクル システムから取り込むデータのタイプのアクティブな選択に基づいて、サブオペレータの出力タイプが表示されます。

[プロキシ システム インデックス](Proxy System Indexing)領域

パーティクル ID は I2 (Use I2 As Particle IDs)
整数タイプ入力を追加します。これには、パーティクル ID として使用するデータを出力するサブオペレータをワイヤリングできます。

このオプションを使用すると、カスタム パーティクル データをリミックスできます。たとえば、入力整数データが{2、4、6、8、10 など}の場合、現在のイベントの 1 番目のパーティクルは、パーティクル ID が 2 のパーティクルからカスタム データを取得します。現在のイベントの 2 番目のパーティクルは、パーティクル ID が 4 のパーティクルからカスタム データを取得します。以下同様です。

通常、使用するプロキシ パーティクル システムは 1 つだけなので、この設定は既定の選択のままにしてかまいません。
  • [単一プロキシ システム](Single Proxy System)サブオペレータは、プロキシとして入力パーティクル システム(O1)だけを参照します。他の情報は必要ありません。
  • [システム インデックスは I3](Use I3 As System Index)整数タイプ入力を追加します。これには、プロキシとして使用するパーティクル システムの ID として使用するデータを出力するサブオペレータをワイヤリングできます。
  • [合成インデックスは I3](Use I3 As Compound Index)[パーティクル](Particles)サブオペレータを使用して[最も近いパーティクルのインデックス](Closest Particle Index)を計算し、その[プロキシ パーティクルは O1](Use O1 As Proxy Particles)チェック ボックスにチェックマークを付けた場合、入力として使用する[オブジェクトを選択](Select Object)サブオペレータにパーティクル システムのリストがあると、複数のパーティクル システムから最も近いパーティクルを計算できます。その結果、最も近いパーティクルのインデックスは、パーティクル システムのインデックスと、このパーティクル システムの最も近いパーティクルの ID を含むようになります。これらの整数値は 1 つの合成インデックスに圧縮され、それを後で他のサブオペレータで使用できます(たとえば、[合成インデックスは I3](Use I3 As Compound Index)がオンになっている[入力プロキシ](Input Proxy)サブオペレータ)。このオプションがオンになっているときは、入力として使用される[オブジェクトを選択](Select Object)サブオペレータにパーティクル システムのリストがあり、プロキシ パーティクルからのプロパティが複数のパーティクル システムから収集されることを示します。合成インデックスには、パーティクル システム インデックスとパーティクル ID に関する情報が含まれます。[変換](Convert)サブオペレータを使用すると、2 つの整数値から合成インデックス値を作成することもできます。

残りの[入力プロキシ](Input Proxy)設定では、プロキシ パーティクル システムからコピーするプロパティ(1 つまたは複数)を選択できます。

加速(Accel)
加速度。絶対値、ベクトル データ、またはベクトル データのコンポーネント(X、Y、Z)として表すことができます。
注: 標準の PFlow オペレータで加速プロパティまたは質量プロパティを作成するものはありません。ただし、([出力スタンダード](Output Standard)サブオペレータを使用して)加速プロパティが作成される場合は、パーティクル フロー システムは指定された加速のルールに従います。たとえば、重力の影響をシミュレートするには、出力として加速度の値を定義できます。
[ID]
いずれかの ID タイプを選択します。
  • [発生インデックス](Birth Index)発生時に各パーティクルに割り当てられるインデックス番号。
  • [イベント インデックス](Event Index)パーティクルが現在存在しているイベントのインデックス番号。
  • [インデックスを均一化](Uniform Index)各パーティクルには、発生時に割り当てられる固有の[発生インデックス](Birth Index)値があります。[発生タイプ](Birth Type)オペレータの設定で、または PF ソース オブジェクトの[強度](Multiplier)の設定を変更することにより、パーティクル フロー システム内のパーティクルの数をコントロールできます。[発生](Birth)オペレータが 1,000 のパーティクルを生成するように設定され、[強度](Multiplier)の値が 10% に設定されているものとします。この場合、パーティクルは 100 個だけ生成され、[発生インデックス](Birth Index)の値は 0 ~ 99 になります。[インデックスを均一化](Uniform Index)は、[強度](Multiplier)の値に関係なく、生成されるすべてのパーティクルに対して均一にストレッチします。前の例では、生成される最後のパーティクルの[インデックスを均一化](Uniform Index)の値は常に 999 になります。その結果、[強度](Multiplier)の値が 100% を超えると、均一なインデックスは固有ではなくなります。

    通常、ビューポートとレンダリングには異なる[強度](Multiplier)の値を使用します。[インデックスを均一化](Uniform Index)パラメータは、全体的な影響を、[強度](Multiplier)の値によって影響を受けるパーティクルの数から切り離す必要がある場合に便利です。

[マッピング]
パーティクル システムからのマッピング情報を、ベクトルまたは U/V/W コンポーネントとして使用できます。どのような場合も、[チャネル #](Channel #)設定を使用してマッピング チャネルを指定するか、または E4 をオンにして[パラメータ](Parameter)サブオペレータを E4 入力にワイヤリングしてから、[パラメータ](Parameter)サブオペレータで[値](Value)パラメータを公開してユーザーがマッピング チャネルを設定できるようにします。
質量
パーティクルのプロパティとしての質量。
マテリアル インデックス(Material Index)
[マテリアル](Material)オペレータ(静的、ダイナミック、周期)がマルチ/サブオブジェクト マテリアルを扱い、サブマテリアル ID をパーティクルに割り当てる場合に、[マテリアル](Material)オペレータによって割り当てられるインデックス。
位置
パーティクルの現在の位置。ベクトル データとしての 3D スペース、または実数データとしての位置の X、Y、Z コンポーネントです。
[回転角度]
4 つのデータ タイプのいずれかでのパーティクルの方向。
  • [角度](Angle)実数データ タイプ
  • [軸](Axis)ベクトル データ タイプ
  • [オイラー角](Euler Angles)ベクトル データ タイプ
  • [クォータニオン](Quaternion)
[尺度]
パーティクルの尺度を決定する複数の異なる方法を提供します。[ベクトル](Vector)オプションを除き、すべて実数データです。
[スクリプト]
スクリプト データ チャネルの[スクリプト](Script)オペレータ(スクリプト オペレータ、スクリプト テスト、発生スクリプト)による定義に従ってデータを読むことができます(整数、浮動小数、ベクトル、行列)。
グループ別の選択(Selected By Group)
パーティクル システムが[選択をグループ](Group Selection)オペレータを使用する場合、[選択をグループ](Group Selection)オペレータの定義に従って選択状態と選択時間を決定できます。[なし](None)ボタンをクリックするとダイアログが開き、使用する[選択をグループ](Group Selection)オペレータを選択できます。
Type
[グループ別の選択](Selected By Group)のタイミングを指定できます。
  • [事前ステップ状態](Pre-Step Status)現在のフレームの前のパーティクルの選択状態
  • [事後ステップ状態](Post-Step Status)現在のフレームの後のパーティクルの選択状態
  • [パーティクル システムで選択](Selected By Particle System)パーティクルの選択状態が現在のフレームの間に切り替えられたときの時間
パーティクル システムで選択(Selected By Particle System)
ブール演算を出力します。パーティクル システムで選択されているパーティクルの場合は Yes/1、そうではないパーティクルの場合は No/0 です。
シェイプ
次のいずれかのカテゴリのシェイプ データを出力します。
  • [範囲](Extent)方向を定義するためのベクトル(V2)入力を追加します。出力の実数値は、基点から特定の方向のシェイプ境界までのシェイプ範囲です。たとえば、パーティクルのシェイプが球状の場合、出力の実数値はシェイプの半径です(入力のベクトル値に関係ありません)。パーティクルのシェイプが正規位置の立方体の場合、入力ベクトル(1, 0, 0)に対する出力値は立方体の半分のサイズです。

    [範囲](Extent)を選択すると、次のように[スケールによる調整](Adjusted By Scale)オプションが使用できるようになります。

  • [# 面](# Faces)整数データを出力します。
  • [# 頂点](# Vertices)整数データを出力します。
  • [サーフェス](Surface)実数データを出力します。パーティクル シェイプのサーフェスに対する[スケールによる調整](Adjusted By Scale)チェック ボックスが有効になります。
  • [ボリューム](Volume)実数データを出力します。パーティクル シェイプのボリュームに対する[スケールによる調整](Adjusted By Scale)チェック ボックスが有効になります。
スケールによる調整(Adjusted By Scale)
パーティクル シェイプ プロパティをシェイプのジオメトリ情報だけで計算するか(オフ)、またはスケール パーティクル チャネルで定義されているようにシェイプのサイズを調整するか(オン)を定義します。[シェイプ](Shape)で[範囲](Extent)が選択されている場合にのみ使用できます。
[サイズ]
使用できる複数のカテゴリ(名前で示されています)のいずれかでサイズ データを出力します。[ベクトル](Vector)オプションを除き、すべて実数データです。
[速度]
使用できる複数のカテゴリ(名前で示されています)のいずれかで速度データを出力します。[ベクトル](Vector)オプションを除き、すべて実数データです。
Spin
3 種類のカテゴリ(軸(ベクトル)、クォータニオン、レート(実数))のいずれかでスピン データを出力します。
[時間]
使用できる複数のカテゴリ(名前で示されています)のいずれかで時間データを出力します。
TM
3 つのベクトルで構成される行列データ、または行列 X、Y、または Z (ベクトル)として、パーティクルの変換行列を出力します。
[頂点カラーのチャネル]
頂点カラー チャネル データをベクトルとして出力します。