[速度テスト](Speed Test)テスト

[速度テスト](Speed Test)テストを使用すると、パーティクル システムでパーティクルの速度、加速、または円形移動距離のレートをチェックし、その結果に応じて分岐することが可能になります。このテストでは多数の変化形が提供されるため、特定の軸に沿って速度や加速をテストすることも、単にパーティクルが加速しているか減速しているかをテストすることも可能です。

インタフェース

ユーザ インタフェースは、[パーティクル ビュー](Particle View)ダイアログ ボックスの右側のパラメータ パネルに表示されます。

ドロップダウン リスト

最初のインタフェース要素はドロップダウン リストで、テストの測定タイプを選択できます。

  • [速度値を重視](Velocity Magnitude) パーティクルの速度を、方向を考慮せずにテストします。単位はシステム単位/秒です。これは既定値です。
  • [速度 X](Velocity X)、[速度 Y](Velocity Y)、[速度 Z](Velocity Z) ワールド座標系を使用して、指定された軸上のパーティクルの速度をテストします。単位はシステム単位/秒です。

    このオプションの使用例として、花火を打ち上げることができます。パーティクルが上方に移動すると、ワールド Z 軸上の速度は正の値になります。軌道の最上部に達してから下方に移動し始めると、ワールド Z 軸上の速度は低下して 0 (ゼロ)になり、その後負の値になります。[速度 Z](Velocity Z)および[テスト値より小さい場合](Is Less Than Test Value)を選択して[テスト値](Test Value)を 0.0 に設定すると、下方に移動し始める瞬間にパーティクルを別のイベントに送ることができます。

  • [加速度を重視](Acceleration Magnitude) 方向を考慮せずに、パーティクルの加速(速度変化)をテストします。単位はシステム単位/秒/秒です。
  • [加速度 X](Acceleration X)、[加速度 Y](Acceleration Y)、[加速度 Z](Acceleration Z) ワールド座標系を使用して、指定された軸上のパーティクルの加速(速度変化)をテストします。単位はシステム単位/秒/秒です。
  • [ステアリング レート](Steering Rate) 回転やスピンを考慮せずに、パーティクルの移動の円形コンポーネントをテストします。単位は、度/秒です。

    たとえば、パーティクルが放物線に沿って移動する場合、パーティクル モーションは、線形コンポーネントと円形コンポーネントの両方を保持します。円形コンポーネントは、放物線の最上部で最も大きくなります。パーティクルが 1 秒間で円を一周する場合、レートは 360 です。半周する場合、レートは 180 になります。

    考えられる用途: パーティクルが急な角度で曲がる場合、動作のタイプが爆発または変更されることがあります。たとえば、ミサイルがジェット戦闘機を追跡し、戦闘機はミサイルを巧みに避ける場合を考えてみましょう。ミサイルはコースを急に変更する必要がありますが、ミサイルの構造は急な操舵変更に耐えることができないため、爆発するか分解してしまいます。

    ヒント: [アイコンによる速度](Speed By Icon)オペレータを使用してパーティクルの速度を設定し、[アイコンによる速度](Speed By Icon)オペレータ アイコンを円形のパスにリンクさせることにより、ステアリング レートをテストできます。
  • [加速時に次イベント](True When Accelerates) パーティクルの速度値が大きくなる場合に、真を返します。
  • [減速時に次イベント](True When Decelerates) パーティクルの速度値が小さくなる場合に、真を返します。

[次イベントへのパーティクル値条件](Test True if Particle Value)領域

[速度テスト](Speed Test)テストが成功または失敗した場合に、テストがパーティクルを次のイベントに渡すかどうかを指定します。これは、[加速時に次イベント](True When Accelerates)および[減速時に次イベント](True When Decelerates)を除くすべてのテストで利用できます。既定値は、[テスト値より大きい場合](Is Greater Than Test Value)です。

既定値では、テストされた値が[テスト値](Test Value)の値を超えた場合、[速度テスト](Speed Test)テストは真を返します。ただし、[テスト値より小さい場合](Is Less Than Test Value)を選択することも可能です。たとえば、[速度値を重視](Velocity Magnitude)テスト タイプを使用して、[テスト値](Test Value)を 200 に、[変動](Variation)を 0 に設定し、[テスト値より小さい場合](Is Less Than Test Value)を選択すると、パーティクルが次のイベントに進むのは 200 単位/秒を超える速度で移動する場合のみです。200 単位/秒以下で移動するパーティクルは、後でこの速度を超えるか、別のテストで真が返されるまで現在のイベントにとどまります。

テスト値
テスト対象の速度または加速。測定単位は、テストのタイプによって異なります。上記を参照してください。既定値は 300.0 です。
変動
テストされる値がランダムに変動する量。既定値は 0.0 です。

各パーティクルの実際のテスト値を得るために、システムは[変動](Variation)値に - 1.0 ~ 1.0 の間のランダムな数字を掛け合わせ、その結果を[テスト値](Test Value)に加算します。たとえば、[テスト値](Test Value)が 300 で、[変動](Variation)が 10 の場合、各パーティクルでテストされる値は、290 ~ 310 になります。

同期
[テスト値](Test Value)および[変動](Variation)をアニメートする際に使用するタイム フレームを選択します。詳細については、「 [アニメーション オフセット キー](Animation Offset Keying)領域 」を参照してください。
  • [絶対値時間](Absolute Time) パラメータに設定された任意のキーが、設定対象の実際のフレームで適用されます。
  • [パーティクル エージ](Particle Age) パラメータに設定された任意のキーが、各パーティクルが存在する対応するフレームで適用されます。
  • [イベント期間](Event Duration) パラメータに設定された任意のキーが、各パーティクルがイベントに最初に入ったときから、パーティクルに適用されます。

[独自性](Uniqueness)領域

[独自性](Uniqueness)の設定を使用して、テスト値の変動をランダム化できます。

シード
ランダム化の値を指定します。
新規
ランダム化する式を使用して新規シードを計算します。