[変換を調整](Adjust Transform)ロールアウト内のボタンを使用して、子に影響を与えずにオブジェクトとその基点を変換することができます。オブジェクトの変換を調整しても、そのオブジェクトにリンクされた子には影響しません。
手順
子をスケールせずに親をスケールするには:
- 階層内で親オブジェクトを 選択します。
- [階層](Hierarchy)パネルの[基点](Pivot)ボタンがオンになっていない場合はオンにしてから、[変換を調整](Adjust Transform)ロールアウトで[子に影響を与えない](Don't Affect Children)ボタンをクリックします。
- 親オブジェクトを スケールします。
子の値は変更されません。
ヒント: 階層チェーン内のオブジェクトに対し、オブジェクト レベルで不均等なスケールを使用することは決してしないでください。階層内でリンクされたオブジェクトに対して不均等なスケーリングを行う場合は、常にサブオブジェクト レベルで実行してください。
オブジェクトのスケールを再初期化するには:
- オブジェクトを 選択します。
- [階層](Hierarchy)パネル [変換を調整](Adjust Transform)ロールアウト [リセット](Reset)領域にある[スケール](Scale)ボタンをクリックします。
XYZ 値は 100% に再初期化されます。この操作によって、子オブジェクトがこのオブジェクトにリンクされている場合に[不均等にスケール](Non-uniform Scale)の継承を防ぐことができます。
インタフェース
[移動/回転/スケール](Move/Rotate/Scale)領域
- 子に影響を与えない
- 選択されたオブジェクトとその軸だけに変換を限定し、子には影響を与えないようにします。ボーンおよび他の階層で作業を行う場合に、この機能はとても便利です。チェーン内の特定のボーンまたはオブジェクトだけを長くしたり短くしたりする必要がある場合は、そのオブジェクトを選択して[子に影響を与えない](Don't Affect Children)ボタンをオンにします。このボーンの再調整は可能です。また、階層内のすべての親オブジェクトは選択されたボーンの変更後の大きさに合わせて伸縮します。
[リセット](Reset)領域
- 変換
- オブジェクトの現在の方向には関係なく、そのオブジェクトのローカル軸座標をワールド座標系に位置合わせするように、オブジェクトの方向のローカル軸座標をリセットします。
この操作は子には影響しません。
このリセット操作が閉じたグループに適用されると、親のダミー ノードが位置合わせされますが、子は同じ位置のままになります。これは、ダミー ノードの方向とサイズを変更して、そのグループの子を正しくバインドします。
- スケール
- オブジェクトの新しいスケールを反映するように、変換行列内のスケール値をリセットします。オブジェクトには目に見える変化は生じません。
[スケール](Scale)を使って、[不均等にスケール](Non Uniform Scale)の継承の問題を訂正することができます。階層内の子オブジェクトが[不均等にスケール](Non Uniform Scale)を継承した場合、子オブジェクトに望ましくない変換が生じることがあります。これを訂正するには、オブジェクトに対して[変換を調整](Adjust Transform)ロールアウトの[スケールをリセット](Reset: Scale)を使用してからリンクします。
選択されたオブジェクトの変換行列のスケール値を表示できます。ツールバーでスケールをオンにし、ツールバーの 3 つの変換ボタン(移動、回転、およびスケール)のいずれかを右クリックしてください。
[Xフォームをリセット](Reset XForm)ユーティリティを使っても同じことができます。