ダミー オブジェクトの使用

ダミー ヘルパー オブジェクトは、主に複雑なモーションと階層の作成で補助として使用します。ダミーはレンダリングされると表示されないため、オブジェクト間のオフセット関節、コネクタ、複雑な階層のハンドルに最適です。ダミーとポイントは、IK チェーンで変形パーツのコントロールとして機能するヌル オブジェクトとして動作します。

モーションを制御するためのダミーの使用

複雑なモーションを単純な構成要素に分けると、アニメーションを編集し直す作業が楽になります。

バウンドするボールがパスに沿って移動する場合を考えます。ボールを多くのフレームに位置付けてアニメートすることも可能かもしれませんが、バウンドの高さやボールのパスを調整し直すのは非常に難しくなります。単純な変更を行う場合も多くのフレームでボールのモーションを編集しなければならないからです。

この問題は、ダミー オブジェクトを使ってモーションを単純な構成要素に分割することで解決します。1 つの構成要素はボールの上下のバウンドです。もう 1 つはパス上の移動です。

ボールがバウンスする動きとダミーの前方向モーションを組み合わせると、バウンスしながら移動するボールになります。

ハンドルとしてのダミーの使用

選択した複数のオブジェクトを個別に移動またはアニメートすると同時に、それらを単一のオブジェクトとして変換する場合もあります。

軸上のカメラがよい例です。カメラとターゲットを個別に調整するとともに、1 つの単位として移動することもあります。

手順

例: ダミー オブジェクトを使用して複雑なバウンドのモーションを作成するには:

  1. はじめに球体を作成します。次に球体の下にダミー オブジェクトを作成して球体をダミーの子として リンクします。
  2. ダミーの上で球体をアニメートして、上下にバウンドさせます。
  3. ダミーの移動をアニメートします。

    ダミー オブジェクトがシーン内を動き回ると、球体はダミーの上でバウンドします。球体のアニメーションを変更すれば簡単にバウンドの高さやスピードを変更できます。ダミーのアニメーションを変更すればシーン内のパスを変更できます。

カメラ座標軸を作成するには: