BREP (境界表現)オブジェクトを、ソリッドジオメトリ形式を保持しながら 3ds Max に変換するには、SAT 形式を使用します。このようなオブジェクトはボディ オブジェクトと呼ばれ、通常は Autodesk Revit や Autodesk Inventor などのプログラムで作成されます。
ネイティブの 3ds Max オブジェクトをボディ オブジェクトに変換し、ベンドやツイストなどのモディファイヤを適用したり、ブール演算やその他の演算を使用して操作することもできます。ボディ オブジェクトを SAT 形式で書き出すと、BREP 形式が保持されます。
注: SAT ファイルは非常にサイズの大きいファイルです。SAT ファイルの読み込みで問題が発生した場合、読み込む前に表示を単一のワイヤフレーム ビューポートに設定し、[ビューポート/編集可能メッシュ 品質](Viewport Body Mesh Quality)を[粗い](Coarse)に設定します。 また、100MB を超える SAT ファイルを読み込むには、64 ビット版の 3ds Max を使用することを強くお勧めします。
ヒント: ボディ オブジェクトをモディファイヤで変形する場合は、最初に[ビューポート表示設定](Viewport Display Settings)ロールアウト
[エッジの最長 %](Max Edge Len. %)の値を
2.0 または
3.0 に設定し、ボディ オブジェクトと変形モディファイヤ間に、[メッシュ選択](Mesh Select)モディファイヤを適用します。これにより、変形時のビューポートの応答がより高速で正確になります。SAT として書き出す前に[メッシュ選択](Mesh Select)を無効にするか削除してください。
[読み込みオプション](Import Options)領域
読み込み時の、取り込むオブジェクトの処理方法を選択します。
- [標準 - 連結なし](Standard - No Welding)既定値のオプションです。オブジェクトは個別に読み込まれ、連結されません。ソリッドを含む SAT ファイルでは、通常このオプションが最適です。
- 単一ボディ - ソーイングなし 単一のボディ オブジェクトを作成しますが、サーフェスの連結は行いません。
- [単一ボディ - 連結トリムされたサーフェス](Single Body - Weld Trimmed Surfaces)サーフェスが連結された単一のボディ オブジェクトを作成します。 このオプションは、読み込みファイルが 1 つの単一エンティティ(元のモデルでは複数のサーフェスで表現される)で構成されており、これを結合して継ぎ目またはギャップを削除したい場合に使用します。
- [別々のボディで個別にトリムされたサーフェス](Each Trimmed Surface in Separate Body)読み込まれてトリムされたサーフェスが、別個のボディ オブジェクトとして作成されます。 連結は行われません。
[ビューポート/編集可能メッシュ 品質](Viewport Body Mesh Quality)領域
ビューポートのボディ オブジェクトを表現するのに使用されているポリゴンの数。[粗い](Coarse)オプションでは、比較的少ない数のポリゴンを使用します。その他のオプションではより密集した精度の高いメッシュが作成されます。このため、[細かい](Fine)オプションでは読み込みに時間がかかる場合があります。
[追加オプション](3D Trimming Tolerance)領域
オブジェクトの作成および連結時にトリムされる領域の変動の許容度。許容度が高い(厳しい)ほど、トリミングの精度が増します。
この設定により、読み込みの計算を調節でき、読み込まれたデータが不正確である状況に対応できます。読み込みの後、面が見つからないまたは形状が不十分であるなどのエラーがあった場合、許容度の設定を変えて結果が改善されるかどうか確認します。
- 自動面反転
- 内側を向いたサーフェス法線を自動的に修正します。この機能は、読み込んだサーフェス上の法線を統一しようとします。
- SAT Y 軸をZ 軸に変換 (例: Inventor ファイル)
- Y 軸をアップ ベクトルとするシステムで作成されたモデルのローカル座標系を、3ds Max と同じく Z 軸がアップ ベクトルとなるよう回転します。Inventor ファイルを読み込む際はこのオプションをオンにします。
- 読み込まれる追加 SAT ファイルを選択
- 現在の設定を使用して複数のファイルを同時に読み込めるようにします。追加ファイルは、すべて同じディレクトリにある必要があります。
このボタンをクリックすると開くファイル ダイアログ ボックスを使用してディレクトリを表示し、標準の [Shift]+クリックまたは[Ctrl]+クリックを使用して任意の数の読み込み対象となるファイルを選択できます。