ボディ オブジェクトにモディファイヤを使用する

SAT 機能での最も有用なワークフローの 1 つは、ソリッド ジオメトリを読み込み、これを 3ds Max モディファイヤで変形して、SAT ファイルを ACIS ソリッド形式のまま書き出す、というものです。

  1. Autodesk Inventor または Revit などのソリッド モデリング プログラムから、作成したジオメトリを SAT ファイル形式で書き出します。また、Inventor IAM および IPT ファイルをボディ オブジェクトとして直接読み込むこともできます。他の多数のアプリケーションからボディ オブジェクトを読み込むこともできます。
  2. SAT、IAM、または IPT ファイルを 3ds Max に読み込みます。
    • SAT ファイルの場合、[読み込み](Import)ダイアログ ボックスで[ビューポート編集可能メッシュ品質](Viewport Body Mesh Quality)を[粗い](Coarse)に設定します
    • IAM または IPT ファイルの場合は、ボディ オブジェクトとして読み込んだ後、[ビューポート表示設定](Viewport Display Settings)ロールアウトで[粗い](Coarse)設定を選択します。
    • ボディ オブジェクトを生成するその他のファイル形式の場合、読み込みにはカスタマイズ可能な設定がありません。
    ヒント: 大規模なファイル(100 MB 以上)でパフォーマンスを最適にするには、大容量のメモリを搭載したシステム(8 GB以上)使用し、読み込む前にディスプレイを単一のビューポートに設定します。

    これにより、1 つまたは複数のボディ オブジェクトが生成されます。これは、3ds Max 内でソリッド ジオメトリが使用する形式です。

  3. 変形する各ボディ オブジェクトを選択し、[修正](Modify)パネルで[ビューポート表示設定](Viewport Display Settings)ロールアウト [エッジの最長 %](Max Edge Len %) % 値を 2.0 または 3.0 に設定します。
    ヒント: 複数のオブジェクトを選択してボディ ユーティリティ ツールを使用すると、これらのオブジェクトのビューポート表示設定を同時に調整できます。

    この設定により、平面を変形するのに十分なポリゴンが得られます。

  4. ボディ オブジェクトに[メッシュ選択](Mesh Select)モディファイヤを適用し、[ベンド](Bend)や[ツイスト](Twist)などの変形モディファイヤを適用します。

    [メッシュ選択](Mesh Select)モディファイヤは、ボディ オブジェクトを一時的にメッシュ フォーマットに変換します。このため、より簡単に変形することができます。

  5. 変形モディファイヤの設定を、意図した結果になるよう調整します。好みに応じて、その他の変形モディファイヤを適用して、同じように調整します。

    サポートされるモディファイヤのリストは、下の「ボディ オブジェクトの形式でサポートされるモディファイヤ」ページにあります。

  6. ボディ オブジェクトを変更するには、このセクションで説明している追加の SAT ツールを使用することもできます。たとえば、ネイティブの 3ds Max プリミティブをボディ オブジェクトに変換し、ジオメトリに結合することができます。このときに、[和]、[交差]、[差]といったブール演算を使用することができます。
  7. 意図したとおりの結果が得られたら、[メッシュ選択](Mesh Select)モディファイヤを削除または無効にします。
    注: [メッシュ選択](Mesh Select)を無効にした後、ソフトウェアがモディファイヤ効果をソリッド ジオメトリに直接適用するときに、遅延が発生する場合があります。
  8. これで、変形したオブジェクトをレンダリングに使用したり、SAT ファイルとしてソリッドモデリング プログラムに書き出しを行うことができるようになりました。