SAT 機能での最も有用なワークフローの 1 つは、ソリッド ジオメトリを読み込み、これを 3ds Max モディファイヤで変形して、SAT ファイルを ACIS ソリッド形式のまま書き出す、というものです。
- Autodesk Inventor または Revit などのソリッド モデリング プログラムから、作成したジオメトリを SAT ファイル形式で書き出します。また、Inventor IAM および IPT ファイルをボディ オブジェクトとして直接読み込むこともできます。他の多数のアプリケーションからボディ オブジェクトを読み込むこともできます。
- SAT、IAM、または IPT ファイルを 3ds Max に読み込みます。
- SAT ファイルの場合、[読み込み](Import)ダイアログ ボックスで[ビューポート編集可能メッシュ品質](Viewport Body Mesh Quality)を[粗い](Coarse)に設定します
- IAM または IPT ファイルの場合は、ボディ オブジェクトとして読み込んだ後、[ビューポート表示設定](Viewport Display Settings)ロールアウトで[粗い](Coarse)設定を選択します。
- ボディ オブジェクトを生成するその他のファイル形式の場合、読み込みにはカスタマイズ可能な設定がありません。
ヒント: 大規模なファイル(100 MB 以上)でパフォーマンスを最適にするには、大容量のメモリを搭載したシステム(8 GB以上)使用し、読み込む前にディスプレイを単一のビューポートに設定します。
これにより、1 つまたは複数のボディ オブジェクトが生成されます。これは、3ds Max 内でソリッド ジオメトリが使用する形式です。
- 変形する各ボディ オブジェクトを選択し、[修正](Modify)パネルで[ビューポート表示設定](Viewport Display Settings)ロールアウト [エッジの最長 %](Max Edge Len %) % 値を 2.0 または 3.0 に設定します。
ヒント: 複数のオブジェクトを選択してボディ ユーティリティ ツールを使用すると、これらのオブジェクトのビューポート表示設定を同時に調整できます。
この設定により、平面を変形するのに十分なポリゴンが得られます。
- ボディ オブジェクトに[メッシュ選択](Mesh Select)モディファイヤを適用し、[ベンド](Bend)や[ツイスト](Twist)などの変形モディファイヤを適用します。
[メッシュ選択](Mesh Select)モディファイヤは、ボディ オブジェクトを一時的にメッシュ フォーマットに変換します。このため、より簡単に変形することができます。
- 変形モディファイヤの設定を、意図した結果になるよう調整します。好みに応じて、その他の変形モディファイヤを適用して、同じように調整します。
サポートされるモディファイヤのリストは、下の「ボディ オブジェクトの形式でサポートされるモディファイヤ」ページにあります。
- ボディ オブジェクトを変更するには、このセクションで説明している追加の SAT ツールを使用することもできます。たとえば、ネイティブの 3ds Max プリミティブをボディ オブジェクトに変換し、ジオメトリに結合することができます。このときに、[和]、[交差]、[差]といったブール演算を使用することができます。
- 意図したとおりの結果が得られたら、[メッシュ選択](Mesh Select)モディファイヤを削除または無効にします。
注: [メッシュ選択](Mesh Select)を無効にした後、ソフトウェアがモディファイヤ効果をソリッド ジオメトリに直接適用するときに、遅延が発生する場合があります。
- これで、変形したオブジェクトをレンダリングに使用したり、SAT ファイルとしてソリッドモデリング プログラムに書き出しを行うことができるようになりました。