円形配列とらせん配列の作成には、一般には、1 つまたは 2 つの軸方向、そして共通中心を利用したコピーの移動、スケール、回転を組み合わせた処理も含まれます。その効果は、ホイール ハブ上のボルトの均等な放射状配列から、複雑ならせん階段のジオメトリまでさまざまに対応できます。この方法で、さまざまな円形パターンをモデリングできます。
ここで使用するインタフェース用語については、配列を参照してください。配列の基本的な作成方法については、このムービーを参照してください。
円形配列とらせん配列の両方で、配列するオブジェクトの共通の中心が必要です。この共通の中心には、カスタム グリッド オブジェクトのワールド中心やオブジェクト グループ自体の中心を使用できます。各オブジェクトの基点も移動できます。また共通の中心として使用することもできます。
円形配列
円形配列は、線形配列に似ていますが、軸方向の移動ではなく、共通中心の周囲での回転が基本になります。次に示すのは、ホーム グリッドの XY 平面に Z 軸を中心にオブジェクトの円形配列を作る手順です。
次のアニメーションで、元のワールド座標の中心に円形配列を作成する例を示します。
円形配列を作成するには:
この距離は、終了時の円の半径です。
3ds Max の[配列](Array)ダイアログが表示されます。
これは配列の総回転量であり、全円になります。部分円を作成する場合は、これより小さい値を入力します。
3ds Max が、指定した総回転角度の範囲内にその数のクローンを配列します。
らせん配列
最も簡単ならせん配列は、中心軸方向の移動を与えた回転円形配列です。同じ円ができますが、円は次々に上に配置されます。
Z 軸が中心軸の場合は、[増分](Incremental)の[移動](Move)の[Z]編集ボックスに値を入力します。円のクローンはこの値だけ上に作成されます。
らせん配列では、回転の方向によって、らせんの方向が決まります。らせんの方向とは、らせんが上がるか下がるかです。
反時計回りのらせんの場合は正の回転角度を入力します。
時計回りのらせんの場合は、負の回転角を入力します。
既定値では、配列にコピーしたオブジェクトはそれぞれの中心を軸に回転し、共通中心を軸とした主回転をたどります。これは、[方向再設定](Re-Orient)オプションで制御します。
オブジェクトが元の回転を維持するように、[方向再設定](Re-Orient)のチェックマークを消します。その結果、オブジェクトの方向はオリジナル オブジェクトと同じ方向になります。