ファイル リンク マネージャ ユーティリティを使用すると、単一のデザイン データベースを維持しながら、3ds Max と、AutoCAD などの別のデザイン アプリケーションの両方で作業することができます。
ファイル リンク マネージャでは、次の種類のファイルをリンクできます。
[ファイル](File)リンク マネージャは、AutoCAD のリリース 12 およびそれ以降の全リリースのファイル形式をサポートします。
Revit FBX ファイルは、他のアプリケーションのものとは若干異なる方法で処理されます。 シーン エクスプローラの列、[作成元アプリケーション](Application Origin)および[リンクしたファイル](Linked Files)は、[ファイル](File)リンク マネージャでリンクされたファイルについての情報を表示します。
[ファイル](File)リンク マネージャは、Revit 2009 およびそれ以降の全リリースの Revit FBX ファイル形式をサポートします。
リンクする RVT ファイルが複数のカメラを含む場合は、ファイルをリンクするときに、ロードするカメラ ビューを選択するためのプロンプトが 3ds Max で表示されます。
リンクした任意の数のファイルへのリンクの確立、更新およびブレークが可能です。3ds Max では、レイヤおよびその他のフィルタを使って不要な情報を非表示にすることができます。 ファイル リンク マネージャで、リンク ファイルの 3ds Max シーンに含めるジオメトリ、ジオメトリの編成方法、再生成のタイミングなどを指定します。
リンクされたファイルから読み込まれたオブジェクトも、3ds Max で作成されたオブジェクトと同様に機能します。スケール、回転、移動、モディファイヤの適用、マテリアルの割り当てを行うことができます。
また、リンクしたファイルへのリンクを更新またはブレークすることもできます。リンク ファイルを更新すると、リンク ファイルに対して行った変更が、シーンの中のジオメトリに適用されます。ただし、3ds Max では元のリンクされたファイルは変更されません。他のソフトウェアのデザイン データベースの整合性が、ファイル リンク マネージャを使用して損なわれることはありません。
最後に、リンクしたファイルへのリンクをブレークするときには、リンクしたファイルからのオブジェクトをシーンに残しておくか、それをリンクとともに削除するかを選択できます。
ファイル リンクは、次のような簡単な原則から理解できます。
ファイル リンクの作成は、コア デザイン データベースの登録を展開し、保持する AutoCAD、AutoCAD Architecture、または Revit の主要機能をサポートする一方向のプロセスです。AutoCAD、AutoCAD Architecture、または Revit での変更は、ファイル リンクを再ロードした後も 3ds Max に表示されます。たとえば、オブジェクトの追加、削除、および移動、マテリアルの割り当ての変更(AutoCAD Architecture および Revit の図面固有)、ファイブ セクション オブジェクトの有効化(AutoCAD Architecture 図面固有)などの変更が、これに該当します。3ds Max でのオブジェクトの移動、マテリアルの割り当ての変更、ライトの追加などの変更は、AutoCAD、AutoCAD Architecture、または Revit 図面には反映されません。
AutoCAD、AutoCAD Architecture、または Revit で行った変更はデザイン データベースの一部になります。これに対して、3ds Max での変更は、作成するレンダリングに対してのみ適用されます。
図面ファイルまたは FBX ファイルを変更した場合、それらの変更は、ファイル リンク マネージャで[再ロード](Reload)コマンドを実行しない限り、3ds Max には表示されません。3ds Max でリンクを再ロードするときは、AutoCAD、Revit、またはその他のアプリケーションのジオメトリだけを更新するか、特定のオブジェクトだけを再ロードするか、または(AutoCAD Architecture および Revit の図面を使用する場合は)ジオメトリとマテリアルの割り当てを両方とも更新するかを選択できます。
3ds Max に表示されるリンクされたオブジェクトおよびブロックを変換(移動、回転、またはスケール)できます。こうした変更の種類は、再ロードしても失われません。リンクされたオブジェクトを移動、回転、またはスケールした後、元の図面ファイルでのオブジェクトの位置やスケールを引き続き使用したい場合は、[位置をリセット](Reset Position)を使用します。
3ds Max では、リンクされたジオメトリやマテリアルの割り当てをシーンに合成できます。また、その他のソースからも、さまざまな種類のデータを作成したり、シーンに合成したりできます。次に例を挙げます。