タイム ワープの追加

タイム ワープを使用すると、クリップ内でスピードを変化させることができます。クリップにタイム ワープを追加することによって、クリップのさまざまな部分で時間を視覚的に伸縮できます。

タイム ワープは、次の目的で使用できます。

タイム ワープを使用するには、モーション クリップ内の特定の時間を選択し、その時間のモーションを同じクリップ内の別の時間にドラッグします。クリップ全体の時間は変わらないため、オブジェクトがモーション全体を実行するのにかかる時間は同じですが、実行スピードが部分的に速くなったり遅くなったりします。

ミキサーでは、タイム ワープを設定したクリップに、クリップ内の各ポイントでのモーションのスピードを示すダッシュの線が表示されます。

一番上のクリップにタイム ワープが追加されています。

クリップのタイム ワープの設定は、2 つの手順で実行します。最初に、[クリップ](Clips)メニュー [タイム ワープを追加](Add Time Warp)オプションを選択して、クリップにタイム ワープを追加します。次に、[編集可能なタイム ワープ](Editable Time Warps)をオンにしてダッシュの線を表示し、クリップのタイミングを調整します。

手順

クリップにタイム ワープを設定する準備をするには:

  1. モーション Mixer を開き、Biped を追加して、トラックにクリップをロードします。「ミキサーへのトラックの追加」を参照してください。
  2. タイム スライダを移動して、クリップの中で実行する時間を変更するモーションを見つけます。フレーム番号をメモします。このフレーム番号は、元の時間を示します。
  3. タイム スライダを移動して、モーションを実行するフレームを探し、そのフレーム番号をメモします。このフレーム番号は、ワープ後の時間を示します。

    タイム ワープを使用すると、クリップ内で元の時間をワープ後の時間に移動することによって、モーションを目的のフレームで実行させることができます。

クリップにタイム ワープを設定するには:

  1. モーション Mixer で、タイム ワープの元の時間を拡大します。これは、前の手順のステップ 2 でメモしたフレーム番号です。
  2. モーション Mixer で、クリップを選択します。
  3. モーション Mixer のメニューから、[クリップ](Clips) [タイム ワープを追加](Add Time Warp)を選択します。

    タイムワープを追加しても、クリップの表示は変わりません。

  4. モーション Mixer のツールバーの ([編集可能なタイム ワープ](Editable Time Warps))をクリックします。

    クリップ上に、均等な間隔で並んだ一列のダッシュが表示されます。ダッシュの長さは、各ポイントでのクリップの相対スピードを示します。この時点では、すべてのダッシュが均等な間隔で並んでいます。これは、クリップが開始から終了まで元のスピードで再生されることを示します。

  5. 矢印のカーソルが表示されるまで、クリップの中央を横切る線上でカーソルを移動します。
  6. 元の時間のおおよその位置で、クリップをクリックしてタイム ワープ バーを設定します。

    タイム ワープ バーは、実際には上と下の 2 つの部分で構成されています。

  7. 上のバーをクリックします。上半分が、選択されたことを示す白に変わります。
  8. 上のバーを左または右にドラッグして、前の手順のステップ 3 でメモしたワープ後の時間に設定します。これによって、元の時間のモーションがワープ後の時間に実行されます。
    ヒント: 上のバーをドラッグするときは、[モーション Mixer](Motion Mixer)ウィンドウの上部に表示されるフレームの値を見て、上のバーの新しいフレーム番号を確認できます。

    ダッシュの線の長さが、新しいタイミングを示すように変更されます。線が短い場所では、モーションが速く再生されます。線が長い場所では、モーションが遅く再生されます。

  9. 下のバーを選択および移動して、元の時間を変更します。

    どちらのバーを移動しても、タイム ワープの効果を変更できます。2 つのバーの間の距離によって、タイム ワープの度合いが設定されます。両方のバーを揃えると、ワープは行われません。

クリップに複数のタイム ワープを追加するには:

  1. クリップの他の部分にタイム ワープを設定するには、矢印のカーソルでタイム ワープ バーを追加し、新しいバーの上の部分を移動します。1 つ目のタイプ ワープ バーを編集した後で 2 つ目のタイム ワープ バーを追加すると、上のバーはクリックした場所に表示されますが、下のバーは別の場所に表示されます。下のバーの場所は、クリップにタイム ワープを設定する前の上のバーの元の時間に対応しています。
    注: タイム ワープの上のバーを移動するときは、クリップ上の別のタイム ワープの上のバーを越えることはできません。
  2. クリップのタイム ワープの設定を終えたら、 ([編集可能なタイム ワープ](Editable Time Warps))をオフにします。

    [編集可能なタイム ワープ](Editable Time Warps)をオフにしても、バーおよびバー間のダッシュの線はクリップ上に表示され、タイム ワープが設定されていることが示されます。

親トピック: モーション Mixer の操作