Biped の位置の変更

Biped の位置を変更する方法は、Biped をアニメートするために使用したツールによって異なります。

手順

注: このトピックの手順では、すでに Biped を選択し、[モーション](Motion)パネルに移動している場合を想定しています。

フリーフォームのアニメーション(IK のアタッチなし)または足跡のアニメーションの位置を変更するには:

  1. [Biped]ロールアウトで ([すべてを移動モード](Move All Mode))をオンにします。

    Biped の重心が選択され、通常よりも大きいサイズで表示されます。メイン ツールバーの ([選択して移動](Select And Move))がオンになります。

    [すべてを移動モード](Move All mode)は、Biped の重心を選択し、Biped の位置を変更するのに便利です。Biped をまだアニメートしていない場合、IK をアタッチしていないフリーフォームのアニメーションを Biped に使用している場合、または足跡のアニメーションを Biped に使用している場合は、このモードを使用します。

    注: 足跡のアニメーションを使用した Biped を移動する場合は、重心ではなく足跡をすべて選択する方法もあります。
  2. Biped を 移動します。

    [すべてを移動モード](Move All)ダイアログ ボックスの[集約](Collapse)ボタンは、ダイアログ ボックス内のすべての位置および回転値をゼロにリセットしますが Biped の位置は変更されません。

  3. ([すべてを移動モード](Move All Mode))をオフにします。

オブジェクト空間のオブジェクトにアタッチした四肢(IK のアタッチ)を持つ Biped の位置を変更するには:

  1. ダミー オブジェクトを作成し、Biped の重心の近くに配置します。
  2. メイン ツールバーの ([選択してリンク](Select And Link))を使用して、オブジェクト空間のオブジェクトと Biped の重心の両方をダミー オブジェクトにリンクさせます。
    重要: 両方を同じフレームでリンクしていることを確認してください。
  3. ダミー オブジェクトを 移動して、Biped の位置を変更します。

ワールド空間にアタッチした四肢(IK のアタッチ)を持つ Biped の位置を変更するには:

    四肢がワールド空間にある Biped は、各四肢の IK のブレンドの設定が 1.0 で、オブジェクト空間のオブジェクトは指定されていません。たとえば、重心を下げたときに膝が曲がるように Biped の足を接地する場合、または腕立て伏せをするように Biped の手を接地する場合は、通常、オブジェクト空間のオブジェクトは指定しません。

  1. Biped の重心の近くに、ダミー オブジェクトを作成します。
  2. メイン ツールバーの ([選択してリンク](Select And Link))を使用して、Biped の重心、および接地されたキーを持つ Biped パーツの両方をダミー オブジェクトにリンクさせます。
    ヒント: 操作を確実にするには、上肢をダブルクリックし、四肢すべてをダミーにリンクさせます。
    重要: すべてのリンクを同じフレームで作成していることを確認してください。
  3. ダミー オブジェクトを 移動して、Biped の位置を変更します。
    注: アニメーションによっては、アタッチしたオブジェクトの一部のキーで、IK のブレンドの設定を 0.0 に戻す必要がある場合があります。設定を戻さないと、四肢が特定の姿勢に固定されてしまうことがあります。

モーション フロー スクリプトを使用してアニメートした Biped の位置を変更するには:

    既定値では、モーション フロー スクリプトの開始時点での Biped の位置は、スクリプト内の最初の BIP ファイルまたは STP ファイルで指定されている位置になります。

  1. ([モーション フロー モード](Motion Flow Mode))をオンにします。
  2. [モーション フロー](Motion Flow)ロールアウトで、[開始位置 X](Start Position X)、[開始位置 Y](Start Position Y)、および[開始位置 Z](Start Position Z)を使用して、Biped の XYZ の各位置を変更します。
  3. ([モーション フロー モード](Motion Flow Mode))をオフにします。

レイヤを使用してフリーフォーム アニメーションの Biped の位置を変更するには:

    以下に説明するように、フリーフォームの Biped の位置を変更するためにレイヤと[オート キー](Auto Key)を使用すると、いくつかの編集補助ツールが追加されます。

  1. [レイヤ](Layers)ロールアウトで ([レイヤを作成](Create Layer))をクリックします。
    注: Biped に足跡のアニメーションを使用している場合は、 ([すべてを移動モード](Move All Mode))が使用できなくなります。
  2. をオンにします。
  3. 前述のフリーフォームのアニメーション(IK のアタッチなし)または足跡のアニメーションの位置を変更するにはの手順に従って、Biped の位置を変更します。
  4. をオフにします。

    次のアニメーションの編集補助ツールが追加されます。

    • 下層のレイヤに Biped のオリジナルの位置が赤い線画として表示されます。
    • [レイヤ](Layers)ロールアウトの ([スナップ キーの設定](Snap Set Key))をクリックすると、Biped が前のレイヤでの位置にスナップされ、位置キーが設定されます。アニメーションは、キーが設定されているフレームで、Biped の新しい位置とその前の位置との間でブレンドされます。
親トピック: Biped のモーションのロード、保存、表示