その場歩きモード

その場歩きモードを使用すると、Biped は踏み車の上にいるかのような動きをします。その場歩きモードをオンにすると、現在のモーション ファイルで制御される移動距離に関係なく、Biped はアクティブなビューポート内にとどまります。

その場歩き再生では、アニメーションの再生中に Biped の重心の水平方向(XY)の動きをなくし、Z 軸すなわち垂直方向の動きだけが保持されます。Biped の四肢、足跡、重心の各キーは、このモードで調整できます。このモードでは、XY 両軸上で重心を移動させると、足跡が移動します。

この機能は、フォロー カメラを使わずに Biped を再生するときに使用します。この表示モードでは、足跡が Biped の下で「スライド」するように動きます。

多くのゲーム エンジンでは、ゲームのプレーにしたがってキャラクタの重心を水平方向にインテリジェントに動かしているので、この機能はゲームに書き出すときに特に役立ちます。その場歩きモードを使用すると、ゲーム エンジンの再生を補足するような方法で、アニメーションの表示、調整、書き出しを簡単に実行できます。

注: その場歩きモードでは、軌道は表示されません。

その場歩きモードのオプション

[その場歩きモード](In Place Mode)ボタンは、3 つのボタンのフライアウト上の既定値のボタンです。他に、次の 2 つのオプションがあります。

その場歩きモードによるキーフレームの調整

その場歩きモードは、アニメーションがすでに適用されている Biped のキーを調整するのに便利な方法です。走行する Biped が常に画面に表示されるようにするため、フレームごとにビューをスクロールする代わりに、[その場歩きモード](In Place Mode)をオンにします。これで、タイム スライダを調整したり、[次のキー](Next Key)ボタンや[前のキー](Previous Key)ボタンを使用するときに、Biped が画面に表示されます。これにより、調整が必要なキーを簡単に見つけて、修正することができます。

ヒント: その場歩きモードでは、横方向の重心の動きを判断するのが困難になります。その場歩きモードでは、XY 両軸での重心の動きが制限されるため、再生中は XY 軸におけるボディの移動量の全体的な感覚が一時的に得られなくなります。重心の横方向のキー(ボディ水平方向トラック)を設定または調整するときは、その場歩きモードでの再生をオフにし、横方向の移動量の感覚を得る必要があります。

手順

その場歩きモードを使用してキーフレームを調整するには:

  1. アニメーションを使用した Biped を 選択し、 [モーション](Motion)パネルに移動します。
  2. [Biped]ロールアウトの下部のバーをクリックして、ロールアウトを展開します。

    (ロールアウトがすでに展開されている場合は、バー内の左側にプラス記号ではなくマイナス記号が表示されます。)

  3. [モード](Modes)領域で、 ([その場歩きモード](In Place Mode))をクリックしてオンにします。
  4. 3ds Max ウィンドウの下部にある をオンにします。
  5. Biped の調整が必要なフレームを探し、キーを修正または追加します。