[表示](Display)オペレータ

[表示](Display)オペレータを使用すると、ビューポート内でのパーティクルの表示方法を指定できます。

既定値の[ティック](Ticks)は、最も単純で高速な表示モードです。多数のパーティクルを使用するアニメーションに役立ちます。逆に最も複雑なのは[ジオメトリ](Geometry)オプションで、3ds Max は実際のシェイプをパーティクルで描画できます。また、[表示](Display)オペレータは、アニメーション テストで迅速なフィードバックを提供する単純なシェイプを多数提供します。また、このオペレータを使用すると、異なるイベント内のパーティクルを容易に識別することができます。さらに、表示するパーティクルのパーセンテージを設定できます。

既定値では、パーティクル フローは、システムに追加される各ローカル イベントに、新しい[表示](Display)オペレータを自動的に挿入します。または、[パーティクル ビュー](Particle View) [オプション](Options)メニュー [既定表示](Default Display) [グローバル](Global)を選択することもできます。このオプションを選択すると、新しいグローバル イベントには自動的に[表示](Display)オペレータが挿入されますが、新しいローカル イベントには追加されなくなります。

[表示](Display)オペレータを持たないローカル イベントにあるパーティクルは、ビューポートに表示されません。ただし、関連するグローバル イベントに[表示](Display)オペレータ(グローバル[表示](Display)オペレータ)が含まれている場合は表示されます。複数の[表示](Display)オペレータ(グローバル オペレータとローカル オペレータの両方など)から同時に影響を受けるパーティクルがある場合、3ds Max はビューポートでパーティクルのすべての表現を同時に生成します。

インタフェース

ユーザ インタフェースは、[パーティクル ビュー](Particle View)ダイアログ ボックスの右側のパラメータ パネルに表示されます。

タイプ

ビューポート内でのパーティクルの表示方法を選択します。2 次元のパーティクル マーカーは、位置のみを表現します。[ジオメトリ](Geometry)はパーティクルが 3 次元で実際にレンダリングされる方法を示し、[ライン](Lines)はモーションの速度と方向を示し、[Bボックス](Bounding Boxes)にはスケールおよびオリエンテーションが反映されます。

以下のリストでは、各選択肢の説明の前に、パーティクル表現で使用される次元数を示します。

  • [なし](None) パーティクルはビューポート内に表示されません。
  • [ドット](Dots) (0D)各パーティクルは単一のピクセルで表示されます。
  • [ティック](Ticks) (2D)各パーティクルは + 記号で表示されます。
  • [円](Circles) (2D)各パーティクルは小さな円で表示されます。
  • [ライン](Lines) (1D)各パーティクルは太さ 1 ピクセルの線で表示されます。線の長さはパーティクルの速度を、線の向きはモーションの方向をそれぞれ表します。[速度](Speed)オペレータを使用して実験を行う際に、高速で正確なフィードバックを得るには、このオプションを使用します。
    ヒント: 表示タイプとして[ライン](Lines)を使用すると、OpenGL ディスプレイ ドライバでは、低速で移動するパーティクルがビューポートに正しく表示されないことがあります。このような場合、すべてのパーティクルを表示するには、同じイベントに[表示](Display)オペレータをもう 1 つ追加し、その[タイプ](Type)を[ドット](Dots)に設定します。
  • [Bボックス](Bounding Boxes) (3D)各パーティクルはバウンディング ボックスとして表示されます。わずかな計算速度負荷で最終的なアニメーション表現を優れたものにする場合に、このオプションを使用します。
  • [ジオメトリ](Geometry) (3D)各パーティクルは実際のジオメトリとして表示されます。計算速度の負荷を最大限にして最終的なアニメーション表現を最も優れたものにする場合に、このオプションを使用します。
  • [ダイアモンド](Diamonds) (2D)各パーティクルはダイアモンド記号で表示されます。
  • [ボックス](Boxes) (2D)各パーティクルは小さな正方形で表示されます。
  • [アスタリスク](Asterisks) (2D)各パーティクルはアスタリスク(*)で表示されます。
  • [三角形](Triangles) (2D)各パーティクルは小さな三角形で表示されます。
可視性 %

ビューポート内で可視のパーティクルのパーセンテージを指定します。このオプションを使用すると、可視パーティクルの数を減らしてビューポートの再描画を高速化できます。

パーティクル ID を表示

このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、各パーティクルの一意のインデックス番号がビューポートに表示されます。パーティクルは生成順に番号付けされます。最初に生成されたパーティクルの番号が 1 になります。

カラー見本

[ジオメトリ](Geometry)以外のオプションを使用する場合に、表示されるパーティクルのカラーおよびパーティクル ID を示します。システムに追加された[表示](Display)オペレータごとに、異なるカラーがランダムに選択されます。[タイプ](Type)オプションに加えて異なるカラーを使用すると、異なるイベント内のパーティクルを識別するのに役立ちます。

カラーを変更するには、カラー見本をクリックし、[カラー セレクタ](Color Selector)ダイアログ ボックスを使って新しいカラーを選択します。また、イベント内の[表示](Display)オペレータで円形状の小さなカラー サンプルをクリックすると、オペレータのロールアウトを開かずに、カラーを変更することができます。

システムに、(PF ソース イベントに含まれている)グローバル[表示](Display)オペレータがある場合、その[ソース](Source)アイコンをビューポート内で選択すると、グローバル[表示](Display)オペレータのカラーを[修正](Modify)パネルのカラー サンプルから変更できます。ただし、パーティクル ビューでグローバル[表示](Display)オペレータのカラーを変更しても、[修正](Modify)パネルのカラー見本のカラーは変更されません。

注: パーティクル フロー ソース アイコンを選択すると、ジオメトリとして表示されているパーティクルを除く、未選択のパーティクルすべてがビューポート内で白色になります。割り当てられたパーティクルのカラーをすべて表示するには、パーティクル システムの選択を解除します。
選択

ビューポート内で選択されたパーティクルを表示する方法を選択します。選択肢は、前述の[タイプ](Type)と同様です。