[ベクトル](Vector)サブオペレータ

[ベクトル](Vector)サブオペレータでは、ベクトル データを生成します。つまり、大きさと方向を示すことができる数値、または 3 つの実数で示すことができるその他のデータを生成します。スカラー データ(方向がない大きさ)を生成するには、[スカラー](Scalar)サブオペレータを使用します。

[座標系の切り替え](Switch Coordinate System)/[方位系の切り替え](Switch Orientation System)
別の座標系に切り替えて設定を再計算します。1 つの座標系で座標の値を設定してからこのボタンをクリックすると、別の座標系の対応する値を取得できます。

ベクトル タイプがデカルト座標、円柱座標、または球座標の場合、このボタンをクリックするたびにそれらの 3 つのタイプの間で順番に切り替わり、それに応じて値が調整されます。ベクトル タイプがオイラー角または RPY (ロール、ピッチ、ヨー)の場合は、このボタンをクリックするたびにそれらの 2 つのタイプの間で切り替わり、値が再計算されます。このボタンは、それ以外のタイプに対しては無効になります。また、[E1]、[E2]、または[E3]がオンの場合も使用できません。

[ベクトル タイプ]
ドロップダウン リストから、ベクトルの出力を表すのに使用する値のタイプを選択します。使用可能なベクトル タイプは次のとおりです。
  • デカルト座標
  • 円柱座標
  • オイラー角
  • 浮動小数トリプレット
  • パーセント トリプレット
  • 球座標
  • ロール、ピッチ、ヨー

ベクトル タイプのリストのすぐ下に 3 つの数値パラメータがあります。これらのラベルは、選択しているアクティブなベクトル タイプによって異なります。

[E1]、[E2]、[E3]

ユーザがベクトル値をコントロールできるように、等しいタイプのデータ入力を追加します。これらのデータ入力では、該当するタイプに設定された[パラメータ](Parameter)サブオペレータからの入力だけを受け取ることができます。この設定をパーティクル ビュー インタフェースで使用できるようにするには、[パラメータをエクスポーズ](Expose Parameters)を使用します。

注: これらのボタンのいずれかをオンにすると、[座標系の切り替え](Switch Coordinate System)/[方位系の切り替え](Switch Orientation System)ボタンは使用できなくなります。

[バリエーション](Variation)領域

これらの設定は、ベクトル値にランダムな変動を追加する場合に使用します。使用可能なパラメータは、選択したベクトル タイプによって異なります。

[長さ](Length)、[発散](Divergence)
これらは、デカルト座標、円柱座標、および球座標(つまり、3D スペースのベクトルを作成するオプションのタイプ)でのみ使用できます。[長さ](Length)では、生成されるベクトル値に対する変動の長さの最大値を指定します。[発散](Divergence)では、生成されるベクトル値に対する変動の方向(偏差)の最大値を指定します。
[最大オフセット](Offset Max)
これは、オイラー角、RPY (ロール、ピッチ、ヨー)、浮動小数トリプレット、およびパーセント トリプレットで使用できる唯一の変動パラメータです。生成されるベクトル値の各要素に対する変動の最大値を指定します。
[E4]、[E5]
ユーザが変動値をコントロールできるように、等しいタイプのデータ入力を追加します。これらのデータ入力では、該当するタイプに設定された[パラメータ](Parameter)サブオペレータからの入力だけを受け取ることができます。この設定をパーティクル ビュー インタフェースで使用できるようにするには、[パラメータをエクスポーズ](Expose Parameters)を使用します。
[加速値として使用](Use As Acceleration Value)
オンにすると、出力値が加速値として指定されます(単位はフレーム、秒、またはティック)。すべてのベクトル タイプで使用できます。オンにすると、[単位](Units Per)の設定が有効になり、[フレーム](Frame)、[秒](Second)、または[ティック](Tick)を選択できます。
速度値として使用(Use As Speed Value)
オンにすると、出力値が速度値として指定されます(単位はフレーム、秒、またはティック)。ベクトル タイプがデカルト座標、円柱座標、または球座標の場合にのみ使用できます。オンにすると、[単位](Units Per)の設定が有効になり、[フレーム](Frame)、[秒](Second)、または[ティック](Tick)を選択できます。[加速値として使用](Use As Acceleration Value)と[速度値として使用](Use As Speed Value)は一方だけをオンにでき、両方をオンにすることはできません。オプションをもう一度クリックするとオフになります。
[アニメーション同期パラメータ](Parameters Animation Sync)
サブオペレータ パラメータをアニメートする場合、アニメーションの開始フレームまたは現在のイベントの開始フレームからすべてのパーティクルに対してこのアニメーションの適用を開始するか、エージに基づいて各パーティクルに適用することができます。オプションは次のとおりです。
  • [絶対値時間](Absolute Time) パラメータに設定された任意のキーが、設定対象の実際のフレームで適用されます。
  • [イベント期間] パラメータに設定された任意のキーが、最初にイベントに入った時点のフレームに関連する各パーティクルに適用されます。
  • [パーティクル エージ](Particle Age) パラメータに設定された任意のキーが、各パーティクルが存在する対応するフレームで適用されます。
  • [パーティクル寿命](Particle Lifespan)パラメータのアニメーションをパーティクル寿命期間にスケール/マップします。たとえば、パラメータ値がフレーム 0 ~ 100 の 5 ~ 20 からアニメートされている場合、このパラメータの値はパーティクルが発生したときは 5 で、パーティクルの期限が切れると 20 になります。この方法により、たとえば、その寿命でのパーティクルのスケールの変更を定義できます。

    このオプションを正しく使用するには、フローで[削除](Delete)オペレータを[パーティクル エイジ](By Particle Age)に設定し、パーティクル寿命を定義する必要があります。

  • [入力プロキシ](Input Proxy)サブオペレータに[時間](Time)入力を追加し、時間形式でデータを出力する他のサブオペレータをリンクできるようにします。
[E6]
ユーザがアニメーション同期の値をコントロールできるように、等しいタイプのデータ入力を追加します。このデータ入力では、[タイプ](Type)が[アニメーション同期](Animation Sync)に設定された[パラメータ](Parameter)サブオペレータからの入力だけを受け取ることができます。この設定をパーティクル ビュー インタフェースで使用できるようにするには、[パラメータをエクスポーズ](Expose Parameters)を使用します。

[独自性](Uniqueness)領域

シード
ランダム シードを設定し、他のランダムにシードされた関数から動作を区別します。[バリエーション](Variation)領域で設定したランダムな変動を適用するには、[シード](Seed)の値を変更します。これを行うには、値を入力するか、[新規](New)をクリックします。ブール演算を除くすべての出力タイプで使用できます。
[E7]
オンにすると、[シード](Seed)パラメータをユーザが選択できるように、[パラメータ](Parameter)サブオペレータで公開できます。この設定をパーティクル ビュー インタフェースで使用できるようにするには、[E7]をオンにし、[タイプ](Type)が[独自性のシード](Uniqueness Seed)に設定された[パラメータ](Parameter)サブオペレータを追加します。次に、そのサブオペレータを[スカラー](Scalar)サブオペレータの[E7]入力にワイヤリングしてから、[パラメータをエクスポーズ](Expose Parameters)を使用します。