[スカラー](Scalar)サブオペレータ

[スカラー](Scalar)サブオペレータは、スカラー データ、すなわち方向ではなく大きさのみを示す数値を生成します。ベクトル データ(大きさ + 方向)を生成するには、[ベクトル](Vector)サブオペレータを使用します。

インタフェース

出力タイプ(Output Type)
出力スカラー値のデータ タイプを設定します。ドロップダウン リストからタイプを選択します。選択項目の意味は説明なしでも分かります。
出力値を明示的に設定するか、または[E1]をオンにして[パラメータ](Parameter)サブオペレータを[スカラー](Scalar)サブオペレータまでワイヤリングし、ユーザが値を指定できるようにします。ブール演算を除くすべての出力タイプで使用できます。
[変動]
出力値が変動する範囲を定める値を明示的に設定するか、または[E2]をオンにして[パラメータ](Parameter)サブオペレータを[スカラー](Scalar)サブオペレータまでワイヤリングし、ユーザが変動を指定できるようにします。ブール演算を除くすべての出力タイプで使用できます。
はい/いいえ
ブール演算出力値を設定します。ブール演算出力タイプでのみ設定できます。
加速値として使用(Use As Acceleration Value)/速度値として使用(Use As Speed Value)
[出力タイプ](Output Type)が[ワールド単位](World Unit)の場合は、どちらかのオプションを選択することにより、パーティクル フローで、フレーム、秒、またはティックあたりの単位でスカラー データが加速度または速度として使用されるようにすることができます。[加速値として使用](Use As Acceleration Value)と[速度値として使用](Use As Speed Value)は一方だけをオンにでき、両方をオンにすることはできません。オプションをもう一度クリックするとオフになります。
スピン レートとして使用(Use As Spin Rate)
[出力タイプ](Output Type)が[角度](Angle)で、このチェック ボックスがオンの場合、パーティクル フローは、フレーム、秒、またはティックあたりの単位でスカラー データをスピン レートとして使用します。
単位(Units Per)
加速度、速度、またはスピン レートのデータのタイム フレームを設定します。
関連する時間として使用(Use For Time Related)
これらのオプションにより、サブオペレータでは、出力値を決定するときにインテグレーション ステップ サイズを考慮に入れることができます。[浮動小数](Float)、[パーセント](Percent)、または[時間](Time)出力タイプの場合は、[加算](Addition)または[乗算](Multiplication)を選択できます。一方を選択すると他方がオフになります。両方をオフにするには、オンになっているチェック ボックスをクリックします。[角度](Angle)または[ワールド単位](World Unit)出力タイプの場合は、[スピン レートとして使用](Use As Spin Rate)/速度値として使用(Use As Speed Value) (それぞれ)または[加算](Addition)のどちらかを選択できます。[加算](Addition)を選択すると、[単位](Units Per)設定が[時間単位](Time Unit)に設定されます。オプションは同じです。

通常、このサブオペレータは、[値](Value)設定によって示される値を生成します。ただし、[加算](Addition)がオンの場合は、値が現在のインテグレーション ステップ サイズに合わせて調整されます。たとえば、[時間単位](Time Unit)が[フレーム](Frame)に設定されており、インテグレーション ステップ サイズが単一フレームの場合、サブオペレータは[値](Value)の値を出力します。インテグレーション ステップ サイズが 1/4 フレームの場合、出力値は[値](Value)の値の 1/4 になります。この方法により、値が加算の演算で使用される場合は、結果が数回のインテグレーション ステップにわたって累積され、[値](Value)設定と等しくなります。

[スカラー](Scalar)サブオペレータを乗算で使用する場合(1.0 未満の係数を速度に乗算することによってパーティクルの速度を遅くする場合など)は、[乗算](Multiplication)オプションを使用します。この場合も、インテグレーション ステップ サイズを考慮に入れてサブオペレータの出力を調整します。たとえば、1 フレームで係数 0.25 を乗算してパーティクルの速度を遅くする場合は、[値](Value)を 0.25 に設定します。インテグレーション ステップ サイズが 1 フレームの場合、サブオペレータの出力は 0.25 です。インテグレーション ステップ サイズが 1/2 フレームの場合、出力は 0.5 です。この値は、乗算 (0.5 x 0.5)で 2 回使用すると 0.25 となり、これは[値](Value)の明示的な出力設定です。

[アニメーション同期パラメータ](Parameters Animation Sync)
サブオペレータ パラメータをアニメートする場合、アニメーションの開始フレームまたは現在のイベントの開始フレームからすべてのパーティクルに対してこのアニメーションの適用を開始するか、エージに基づいて各パーティクルに適用することができます。オプションは次のとおりです。
  • [絶対値時間](Absolute Time) パラメータに設定された任意のキーが、設定対象の実際のフレームで適用されます。
  • [イベント期間] パラメータに設定された任意のキーが、最初にイベントに入った時点のフレームに関連する各パーティクルに適用されます。
  • [パーティクル エージ](Particle Age) パラメータに設定された任意のキーが、各パーティクルが存在する対応するフレームで適用されます。
  • [パーティクル寿命](Particle Lifespan)パラメータのアニメーションをパーティクル寿命期間にスケール/マップします。たとえば、パラメータ値がフレーム 0 ~ 100 の 5 ~ 20 からアニメートされている場合、このパラメータの値はパーティクルが発生したときは 5 で、パーティクルの期限が切れると 20 になります。この方法により、たとえば、その寿命でのパーティクルのスケールの変更を定義できます。

    このオプションを正しく使用するには、フローで[削除](Delete)オペレータを[パーティクル エイジ](By Particle Age)に設定し、パーティクル寿命を定義する必要があります。

  • [時間データ入力](Time Data Input)サブオペレータに[時間](Time)入力を追加し、時間形式でデータを出力する他のサブオペレータをリンクできるようにします。
E3
[アニメーション同期](Animation Sync)値を制御するための等しいタイプのデータ入力を追加します。このデータ入力では、[タイプ](Type)が[アニメーション同期](Animation Sync)に設定された[パラメータ](Parameter)サブオペレータからの入力だけを受け取ることができます。この設定をパーティクル ビュー インタフェースで使用できるようにするには、[パラメータをエクスポーズ](Expose Parameters)を使用します。

[独自性](Uniqueness)領域

シード
ランダム シードを設定し、他のランダムにシードされた関数から動作を区別します。値を入力するか、[新規](New)をクリックして、[シード](Seed)の値を変更し、ランダムな変動を変化させます。ブール演算を除くすべての出力タイプで使用できます。
E4
オンにすると、[シード](Seed)パラメータをユーザが選択できるように、[パラメータ](Parameter)サブオペレータで公開できます。この設定をパーティクル ビュー インタフェースで使用できるようにするには、[E4]をオンにし、[タイプ](Type)が[独自性のシード](Uniqueness Seed)に設定された[パラメータ](Parameter)サブオペレータを追加します。次に、そのサブオペレータを[スカラー](Scalar)サブオペレータの[E4]入力にワイヤリングしてから、[パラメータをエクスポーズ](Expose Parameter)を使用します。