撮影前にライトとカメラを撮影セットに配置する感覚でライトとカメラを配置すると、シーンが完成します。
シーンを組み立てるために配置されたライトとカメラ
結果として得られるシーン
既定の照明では、シーン全体に均等に照明を当てます。この照明方法はモデリングのときには便利ですが、芸術的、写実的ではありません。
ライトの作成や配置は、シーンの照明を具体的に設定する準備が整った段階で、[作成](Create)パネルまたは[作成](Create)メニューの[ライト](Lights)カテゴリで行います。
3ds Max には、オムニ ライト、スポット ライト、指向性ライトの 3 種類の標準のライトがあります。ライトには、任意のカラーを設定できるだけでなく、カラーをアニメートして、減光やカラー変化するライトを表現することもできます。どのライトでもシャドウ効果、マップ投影、ボリューム効果の使用が可能です。
フォトメトリック ライトを使用すると、実際の光の単位(ルーメンやカンデラなど)を使用して、より正確で直感的に作業できます。また、フォトメトリック ライトは、業界標準のフォトメトリック ファイル(IES、CIBSE、LTLI)をサポートしているので、実際の照明器具の特性をモデリングしたり、Web から既成の照明器具をドラッグしたりできます。3ds Max のラジオシティ ソリューションをフォトメトリック ライトと組み合わせて使用すると、シーンの照明の性能を物理的にも量的にもより正確に表現できます。
フォトメトリック ライトは、[作成](Create)パネル [ライト](Lights)ドロップダウン リストから使用できます。
デイライト システムは、サンライトとスカイライトを組み合わせて、所定の位置で地球を照らす太陽の地理的に正しい角度と動きに従った統一されたシステムを作成します。位置、日付、時間、およびコンパス方位を選択できます。日時もアニメートできます。このシステムは計画中の構造および既存の構造に対する影の研究に最適です。
シーンにライトを配置すると、既定値の発光はオフになり、シーンは作成したライトだけによって照らされます。ビューポートに表示される発光は、実際の照明に非常に近く作られています。照明を正確に表示するには、シーンをレンダリングします。
カメラの作成や配置は、[作成](Create)パネルの[カメラ](Cameras)カテゴリで行います。カメラでは、レンダリングのビューポートを定義します。カメラにアニメーション効果を使用すれば、ドーリー ショットやトラック ショットなど、映画のような効果を生み出すこともできます。
また、[表示](View)メニューの[ビューからカメラを作成](Create Camera from View)コマンドを使用することにより、パース ビューポートから自動的にカメラを作成することもできます。好みに応じてパース ビューポートを調整します。[ビュー][ビューからフィジカル カメラを作成](または[ビュー]から[ビューから標準カメラを作成])を選択します。3ds Max により、カメラが作成され、パース ビューポートが、同じパースを表示するカメラ ビューポートに置き換えられます。