可視トラックを追加

オブジェクトの表示タイミングを制御します。 可視トラックを追加できるのはオブジェクトだけです。

可視トラックを作成するには、[オブジェクト プロパティ](Object Properties)ダイアログ ボックスの[可視性](Visibility)パラメータをアニメートするか、[トラック ビュー](Track View)階層でオブジェクトを選択して、[編集](Edit)メニュー[可視トラック](Visibility Track)[追加](Add)をクリックします。 どちらかを実行すると、ベジェ実数コントローラを使用した可視トラックが[トラック ビュー](Track View)に作成されます。 トラック ビュー階層では、可視トラックはオブジェクトの子として表示されます。

注: [オブジェクト プロパティ](Object Properties)ダイアログ ボックス [可視性](Visibility) パラメータでオブジェクトの可視性をアニメートするには、ダイアログ ボックスで[レンダリング制御](Rendering Control)を[オブジェクト別](By Object)に設定する必要があります。
警告: フレーム 0 (ゼロ)に表示されない、マッピング座標を持たないオブジェクトは、レンダリング時に UVW マップを必要としません。そのオブジェクトが表示されるようになるフレームで警告が表示されます。このためにレンダリングが途中で停止する可能性があるので、必要な場合は、アニメーション開始時に表示されないオブジェクトがマッピング座標を持っていることを確認します。

可視性のオン/オフ

最初に可視トラックをオブジェクトに割り当てると、ベジェ実数型コントローラが自動的に割り当てられます。これにより、アニメーションの過程で可視性を変更できます。可視キーの補間をステップ接線に変更することにより、またはオン/オフ コントローラにより、オブジェクトを突然表示または非表示にすることができます。

不透明度の変化は、シェーディング ビューポートでサポートされます。操作性を維持するため、ビューポート内のオブジェクトが完全に見えなくなることはありません。

可視性の継承

オブジェクトは親オブジェクトの可視性を継承できます。継承する可視性は、トラック ビュー内の親オブジェクトの可視トラックで設定されます。親オブジェクトの可視性を継承するかどうかは、[オブジェクト プロパティ](Object Properties)[可視性を継承](Inherit Visibility)チェック ボックスで指定します。

グループと可視性

可視性コントローラが親に割り当てられているとき、グループ内のすべてのメンバーは親の可視性を継承します。透明マテリアルと非表示オブジェクトはこの機能に影響しません。

LOD ユーティリティと可視性

LOD ユーティリティを使用すると、レンダリングした画像内でのサイズによってジオメトリの複雑さや LOD が変化するオブジェクトを作成できます。同じオブジェクトを複数の LOD で作成して 1 つのグループにまとめた後、そのグループに LOD ユーティリティを割り当てます。その結果、特殊な LOD コントローラが可視トラックとして生成されます。

手順

オブジェクトに可視トラックを追加するには:

  1. [トラック ビュー](Track View)のコントローラ ウィンドウの[階層](Hierarchy)リストで、変更を加えるオブジェクトをハイライト表示します。
  2. [トラック ビュー](Track View)[編集](Edit)メニューで、[可視トラック](Visibility Track)[追加](Add)を選択します。

選択したオブジェクトの下に可視トラックが表示されます。可視トラック内のキーを追加したり編集することで、オブジェクトの可視性を制御できます。

可視キーを追加するには:

  1. オブジェクトに可視トラックを割り当てた後、そのトラックをハイライト表示します。
  2. ツールバーで ([キーを追加](Add Keys))をクリックします。
  3. トラック ビューのキー ウィンドウで任意の可視トラックをクリックします。時間軸上の該当位置にキーが追加されます。

例: [オブジェクト プロパティ](Object Properties)ダイアログ ボックスを使用して可視トラックを作成およびアニメートするには:

  1. ボックスを作成します。
  2. をオンにします。
  3. タイム スライダをフレーム 10 にドラッグします。

    このフレームでボックスがを非表示になるように設定します。

  4. ボックスを右クリックして、ショートカット メニューから[オブジェクト プロパティ](Properties)を選択します。
  5. [一般](General)タブで[表示](Visibility)の値を 0 (ゼロ)に設定し、[OK]をクリックします。

    この操作により、トラック ビューに可視トラックが作成され、そのトラック上に値が 0 (ゼロ)のキーが追加されます。

  6. タイム スライダを移動します。

    ボックスはしだいに消えていきます。