[オブジェクト プロパティ](Object Properties)ダイアログ ボックスのこのパネルでは、アドバンスド ライティング([ライト トレーサ](Light Tracer)またはラジオシティ)におけるオブジェクトの動作をカスタマイズすることができます。
[選択情報](Selection Information)ロールアウト
- [ジオメトリック オブジェクトの数]
- 現在の選択対象に含まれるジオメトリック オブジェクトの数を表示します。
- [ライト オブジェクトの数]
- 現在の選択対象に含まれるライトの数を表示します。
[ジオメトリック オブジェクトのラジオシティ プロパティ](Geometric Object Radiosity Properties)ロールアウト
- [アドバンスド ライティング処理から除外]
- オンの場合、現在の選択対象がアドバンスド ライティング(ラジオシティまたはライト トレース)から除外されます。アドバンスト ライティングから除外されたオブジェクトは、間接光には使用されません。
- [オブジェクト別](By Object)/[レイヤ別](By Layer)
- オブジェクトの設定とオブジェクト レイヤの設定を切り替えます。オブジェクトの設定は、選択したオブジェクトだけに影響します。オブジェクト レイヤの設定は、選択したオブジェクトと同じレイヤにあるすべてのオブジェクトに影響します。このロールアウトのほとんどの設定は、この切り替えが[オブジェクト別](By Object)に設定されている場合のみ使用できます。既定値は[オブジェクト別](By Object)です。 注: 設定が異なる複数のオブジェクトを選択した場合は、このボタンに「混合」と表示されます。
アドバンスドライティングの全般プロパティ]領域
- 影付け
- ラジオシティ ソリューションでオブジェクトに影を付けるかどうかを指定します。 注: [影付け](Cast Shadows)チェック ボックスにチェックマークが付いていない場合、[ラジオシティ専用プロパティ](Radiosity-only Properties)領域の[拡散反射光(反射＆半透明)](Diffuse (reflective & translucent))および[鏡面反射光(透明)](Specular (transparent))チェック ボックスのチェックマークもはずす必要があります。これらのチェック ボックスにチェックマークが付いてる場合、オブジェクトが引き続き光を発生させ、ソリューションに不自然な結果が生じる可能性があります。
- イルミネーションを他から受ける
- オブジェクトが間接光を受けるかどうかを決定します。
- [リギャザリングされる光線の数]
- このオブジェクトに照射される光線の数を、ピクセルごとに調整します。レンダリング後オブジェクトが「しみ」のように表示された場合、この値を増やして外観を向上させます。既定値は 1.0 です。 ヒント: オブジェクトのサーフェスが大きくて滑らかな場合に、この設定を大きくすると最も有効です。もっと複雑なジオメトリには、滑らかなサーフェスのようにアドバンスト ライティングによる成果が表示されません。
[ラジオシティ専用プロパティ](Radiosity-only Properties)領域
- 拡散反射光(反射 & 半透明)
- このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、ラジオシティ ソリューションで、選択したオブジェクトの拡散反射とトランスルーセントが処理されます。
- 鏡面反射光(透明)
- このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、選択したオブジェクトの透明度がラジオシティで処理されます。
- リギャザリングから除外
- このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、オブジェクトはレンダリング時の再収集処理から除外されます。
[ラジオシティ専用プロパティ](Radiosity-only Properties)領域の詳細は、「ラジオシティ コントロール」を参照してください。
[オブジェクト サブディビジョン プロパティ](Object Subdivision Properties)領域
- グローバル サブディビジョン設定を使用
- このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、オブジェクトのメッシュの設定が、ラジオシティ コントロール パネルのグローバル サブディビジョンの設定に対応します。このチェック ボックスにチェックマークが付いていない場合、オブジェクトごとにメッシュの設定を変更できます。既定値ではチェックマークが付いています。
- [サブディバイド](Subdivide) このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、グローバルなメッシュ状態に関係なく、オブジェクト用のラジオシティ メッシュが作成されます。実行されるサブディビジョンは、[アダプティブ サブディビジョンを使用](Use Adaptive Subdivision)チェック ボックスによって決まります。このチェック ボックスにチェックマークが付いていない場合、[メッシュ設定](Mesh Settings)領域の設定は使用できません。既定値ではチェックマークが付いています。
- [アダプティブ サブディビジョンを使用](Use Adaptive Subdivision) アダプティブ サブディビジョンを切り替えます。既定値ではチェックマークが付いています。 ヒント: アダプティブ メッシュは、[ラジオシティ メッシュ パラメータ](Radiosity Meshing Parameters)ロールアウトで、[直接照明を当てる](Shoot Direct Lights)にチェックマークが付いている場合のみ計算されます。注: [メッシュ設定](Mesh Settings) 領域のパラメータである [コントラストのしきい値](Contrast Threshold)、[最小メッシュ サイズ](Min Mesh Size)、および[初期メッシュ サイズ](Initial Mesh Size)は、[アダプティブ サブディビジョンを使用](Use Adaptive Subdivision)にチェックマークが付いている場合にのみ使用できます。
[メッシュ設定](Mesh Settings)領域
- 最大メッシュ サイズ
- アダプティブ サブディビジョン後の最も大きな面のサイズ。ヤード・ポンド法の単位の既定値は 36 インチで、メートル法の単位の既定値は 100 cm です。
[アダプティブ サブディビジョンを使用](Use Adaptive Subdivision)にチェックマークが付いていない場合、[最大メッシュ サイズ](Max Mesh Size)は、ワールド単位でラジオシティ メッシュのサイズを設定します。
- 最小メッシュ サイズ
- 面は、最小メッシュ サイズより小さく分割されません。ヤード・ポンド法の単位の既定値は 3 インチで、メートル法の単位の既定値は 10 cm です。
- コントラストのしきい値
- [コントラストのしきい値](Contrast Threshold)の設定より大きい頂点イルミネーションを持つ面は再分割されます。既定値は 75.0 です。
- 初期メッシュ サイズ
- 面のシェイプを改良するときに、[初期メッシュ サイズ](Initial Mesh Size)よりも小さい面は再分割されません。面のシェイプが改良されているかどうかを決定するしきい値は、面のサイズが[初期メッシュ サイズ](Initial Mesh Size)に近くなるほど大きくなります。ヤード・ポンド法の単位の既定値は 12 インチで、メートル法の単位の既定値は 30cm です。
- ラジオシティ リファインの反復
- 現在の選択対象に対するラジオシティ処理でのリファインの反復回数を示します。
- 反復終了
- 現在の選択対象に対して実行されたリファインの反復回数を示します。
[ライト オブジェクトのラジオシティ プロパティ](Light Object Radiosity Properties)ロールアウト
これらのオプションは、ライト オブジェクトだけに使用できます。
- ラジオシティ処理から除外
- このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、現在の選択対象がラジオシティ ソリューションから除外されます。ライトがラジオシティから除外された場合、それらのライトの直接の効果はレンダリングでのみ使用されます。このオプションは、[オブジェクト別](By Object)が選択されている場合にのみ使用できます。
- [オブジェクト別](By Object)/[レイヤ別](By Layer)
- オブジェクトの設定とオブジェクト レイヤの設定を切り替えます。オブジェクトの設定は、選択したオブジェクトだけに影響します。オブジェクト レイヤの設定は、選択したオブジェクトと同じレイヤにあるすべてのオブジェクトに影響します。 注: 複数のオブジェクトを選択し、それらの設定が異なる場合は、このボタンに「混合」と表示されます。
- メッシュ内にダイレクト イルミネーションを保存
- このチェック ボックスにチェックマークが付いている場合、グローバル レンダリング モードが[直接光でレンダリング](Render Direct Illumination)の場合でも、ライトの直接光がラジオシティ メッシュに追加されます。これは、ラジオシティのレンダリング時の[ラジオシティ ソリューションの間接光を再使用](Re-Use Direct Illumination)オプションに相当しますが、このタイプのライトにのみ使用できます。
チェックマークが付いていない場合、そのライトの直接光は、そのシーンをレンダリングした場合のみ使用されます。これは、[直接光でレンダリング](Render Direct Illumination)オプションに相当します。
[ラジオシティ ソリューションの直接光を再使用](Re-Use Direct Illumination)オプションと[直接光でレンダリング](Render Direct Illumination)オプションについての詳細は、[レンダリング パラメータ](Rendering Parameters)ロールアウト(ラジオシティ(Radiosity))を参照してください。一般的に、ラジオシティ メッシュに保存されたラジオシティ ソリューションの間接光を再利用することにより、レンダリングの所要時間が改善されますが、メッシュが非常に細かくない限り、シャドウは粗く、不正確に表示されます。直接光およびシャドウのレンダリング(間接光のみにラジオシティ メッシュを使用)には時間がかかりますが、より完成された、正確なイメージが作成できます。