プラグインの自動ローダー メカニズムを使用すると、パッケージ形式を使用してカスタム アプリケーションを簡単に展開できます。
パッケージ形式は、名前に拡張子 .bundle を含む共通フォルダ構造であり、多様なコンポーネントのプラグインを定義する XML ファイルを持ちます。プラグインのパラメータはパッケージの XML ファイルに定義されているため、BUNDLE[バンドル]としてカスタム アプリケーションを展開することで、複数のオペレーティング システムと製品リリースを対象にしやすくなります。BUNDLE[バンドル]は、プラグインの展開時に複雑なインストーラ スクリプトを作成する代わりに使用できます。
プラグインは、ローカル ドライブのいずれかの ApplicationPlugins または ApplicationAddins フォルダに置くことにより配置することができます。
AutoCAD ベースの製品の起動時に、ApplicationPlugins または ApplicationAddins フォルダでプラグインがチェックされます。検出されたプラグインは、各パッケージの XML ファイルのメタデータに基づいて自動的に登録およびロードされます。
Windows の AutoCAD 2016 ベースの製品以降では、カスタム プログラム ファイルにデジタル署名することをお勧めします。カスタム プログラム ファイルにデジタル署名することにより、そのカスタム プログラム ファイルの作成者が誰か、およびデジタル署名された以降にファイルが変更されたかどうかをユーザに知らせることができます。カスタム プログラム ファイルに対するデジタル署名の詳細は、「概要 - カスタム プログラム ファイルにデジタル署名する」を参照してください。
ロードされた各カスタム プログラムファイルは、デジタル署名の有無がチェックされます。カスタム プログラム ファイルにアタッチされたデジタル署名が検出された場合、そのデジタル証明書の情報と、ファイルに署名した発行者の情報が表示されます。ユーザは、そのファイルのロードを続けるかどうかを選択することができ、必要に応じて、その発行者のすべてのファイルを信頼してロードすることができます。デジタル署名が見つからなかったり無効である場合、そのプログラム ファイルをロードして実行することが安全ではない可能性があることを知らせるメッセージが表示されます。
パッケージを配置するには、MSI などのインストーラを使用するか、ファイルおよびフォルダ構造を ApplicationPlugins または ApplicationAddins フォルダに手動でコピーします。Windows では、Autodesk Exchange app のダウンロードの場合、パッケージの配置には MSI インストーラが使用されます。
既定では、プラグインは自動的に AutoCAD ベースの製品に登録されます。現在のセッション中に新しいプラグインがインストールされたときも、自動的に登録されます。プラグインのロード動作は、システム変数 APPAUTOLOAD を使用してコントロールします。APPAUTOLOADを 0 に設定しても、APPAUTOLOADER[アプリケーションの自動ロード]コマンドを使用しない限り、プラグインはロードされません。
パッケージをアンインストールするには、ApplicationPlugins または ApplicationAddins フォルダから拡張子が .bundle の適切なフォルダを削除します。この操作には、元のインストーラと共にアンインストール オプションを提供するか、.bundle フォルダを手動で削除します。