低解像度のシミュレーションを使用して Bifröst 液体をガイドする

低解像度の液体シミュレーションの上部サーフェス レイヤを使用して、高解像度のシミュレーションをガイドすることができます。これにより、液体のフルデプスに高解像度のシミュレーションを実行することなく、波を分割するするなどして、サーフェスの詳細なシミュレーションが可能になります。低解像度で液体のバルク移動をプレビューすることができます。満足できる結果が得られたら、細かいディテールの高解像度シミュレーションのガイドにそれを使用します。

低解像度のシミュレーションをキャッシュする

  1. 通常の方法で、低解像度の液体シミュレーションを設定します。コライダのジオメトリに十分な厚みがあり(少なくともマスター ボクセル スケール(Master Voxel Scale)の 4 倍の厚さ)、液体のプールを保持するために使用されるオブジェクトが配置されていることを確認します。
  2. 低解像度のシミュレーションのキャッシュを作成します。「Bifrost ユーザ キャッシュを使用する」を参照してください。

ガイド付きシミュレーションを設定する

  1. 新しいシーンを作成する場合、最善の方法は、同一または類似するエミッタやコライダを使用して基本的な低解像度のシミュレーションをセットアップすることです(「Bifröst シミュレーションを作成する」を参照)。このアプローチにより、同じシーン内で 2 つのシミュレーションを実行することによるメモリや計算にかかるオーバーヘッドを回避し、さらに必要に応じて元のシーンから低解像度のキャッシュを再生成することが可能になります。

    ただし、希望するのであれば、同じシーン、あるいは同じシミュレーションを再利用することも可能です。この例では、キャッシュ ファイルを上書きしないように注意してください。

  2. グローバル ガイド プロパティで、ガイド付きシミュレーション(Guided Simulation)アトリビュート グループの有効化(Enable)をアクティブにします。
  3. 入力(Input)サブグループで、シミュレーション(Simulation)モードをアクティブにします。
  4. Sim キャッシュ名(Sim Cache Name)の横にあるフォルダ アイコンをクリックし、低解像度のキャッシュが格納されているフォルダを参照し、いずれかの voxel_liquid_volume キャッシュ ファイルを選択します。
  5. 必要に応じて、最小シミュレーション深度(Min Simulation Depth)を調整します。これはワールド空間でシミュレートされる液体の深さをコントロールします。モデル化されたシーンのスケールによっては、調整する必要があります。

    エミッタの深さ全体よりも、エミッタの上部表面の帯状の液体を確認する必要があります。

  6. 必要に応じて、メッシュのボリュームで定義された領域に、シミュレーションを制限することができます。これを行うには、メッシュとともにメイン流体コンテナかシェイプのいずれかを選択し、Bifrost > (追加)放出領域((Add) Emission Region)を選択します。
  7. 必要に応じて、巻き戻して設定を調整します(「Bifrost のガイド付きシミュレーションを調整する」)。最初に低解像度を使用し(高いマスター ボクセル サイズ(Master Voxel Size))、それが正常に動作したら、解像度を上げます。