XGen インタラクティブ グルーミングのガイド(Guide)およびリニア ワイヤ(Linear Wire)モディファイア アトリビュート

ヘアのシェイプ作成と変形、およびヘアのアニメーションとシミュレーションを動作させるには、ガイド(Guide)およびリニア ワイヤ(Linear Wire)モディファイアを使用します。ガイド(Guide)およびリニア ワイヤ(Linear Wire)モディファイアは同じ目的に使用できます。ガイド(Guide)モディファイアは、補間方法と領域マップを使用したヘアのシェイプに対するさまざまなコントロールを提供します。

この 2 つのモディファイアの類似性と相違性に関する詳細については、「XGen インタラクティブ グルーミング モディファイア」を参照してください。

ブレンド(Blend)
ガイド(Guide)モディファイアに固有のものです。各ガイドが周囲のヘアに与えるインフルエンスの範囲をコントロールできます。この値を大きくすると、各ガイドのインフルエンスの範囲が拡大し、ヘアへのインフルエンスは隣接するガイドの平均になります。

マスクおよびマグニチュード ランプを使用する際、ブレンド(Blend)を調整することにより、ヘアがガイドのシェイプ、アニメーション、およびシミュレーションからどの程度影響を受けるかをコントロールできます。

平滑性(Smoothness)
リニア ワイヤ(Linear Wire)モディファイアに固有のものです。各ワイヤが各ヘアに対して持つコントロールの程度を設定します。0 に設定すると、ヘアは最も近いワイヤによってコントロールされます。平滑性(Smoothness)に設定する値が高いほど、コントロールの影響度が他のワイヤ間でブレンドされます。破断(Breakage)アトリビュートが、根元から先端に向かって補間の減衰をコントロールします。
破断(Breakage)
リニア ワイヤ(Linear Wire)モディファイアに固有のものです。ヘアに沿って根元から先端に減衰半径を設定することで、補間の減衰をコントロールします。

0 に設定すると、補間が根元から先端まで滑らかに適用されます。破断(Breakage)の値を高くすると、先端への影響度が上がり、コントロール ワイヤが分かれるときにヘアが分離するようになります。

リファレンス ステータス(Reference State)
リニア ワイヤ(Linear Wire)モディファイアに固有のものです。ヘアをアニメートするのに使用するカーブのレスト位置を設定します。

入力ガイド(Input Guide)/入力ワイヤ(Input Wire)

ガイド(Guide)モディファイアとリニア ワイヤ(Linear Wire)モディファイアに固有のものです。

作成(Create)
作成(Create)をクリックすると、メッシュのサーフェス上にガイドまたはワイヤが生成されます。既定では、ガイドの密度はヘア密度の 10% です。これにより、次を構成するガイドとワイヤのための新しいノード ネットワークを作成します。
  • inGuide、メイン ディスクリプション ノードから派生したサブディスクリプション ノード。
  • インタラクティブ グルーミング ツールを使用してガイドをスカルプトすることができるスカルプト モディファイア ノード。
  • ガイドの長さをスケールできるスケール モディファイア ノード。
  • ガイドの生成をコントロールする inGuide_base ノード。
選択したカーブをガイド/ワイヤとして使用(Use Selected Curve as Guide/Wire)
シーンで選択した Maya のカーブを、リファレンス ファイルまたは Alembic キャッシュ ファイルからガイドまたはワイヤに変換できます。
ガイドをダイナミックに(Make Guides Dynamic)/ワイヤをダイナミックに(Make Wires Dynamic)
ガイドをダイナミックにするオプション(Make Guides Dynamic Options)ウィンドウが開き、nHair システムのダイナミック カーブを使用して、ガイドまたはワイヤをアニメートするオプションをオンにできます。

領域コントロール(Region Control)

ガイド(Guide)モディファイアに固有のものです。領域コントロール(Region Control)アトリビュートは、ガイドをメッシュ オブジェクトのサーフェス上に作成した後に使用できます。

領域マップを使用(Use Region Map)
領域マップのオンまたはオフを切り替えます。
領域マスク(Region Mask)
領域マップの効果をコントロールします。ペイントされたテクスチャまたは既存のテクスチャ ファイルをこのアトリビュートに割り当てて、領域マップの効果が大きな場所と小さな場所をコントロールします。

値が 0.0 なら、その範囲では領域マップを無視し、値が 1.0 なら、マップを完全に考慮します。0.0 ~ 1.0 の値を指定すると、領域外のガイドが、その量の分だけ弱まります。領域マスク(Region Mask)は、領域コントロールのフェード アウトに使用できます。このアトリビュートは、領域マップ(Region Map)のエフェクトで乗数として作用します。

このアトリビュートに対するマスクの作成方法に関する詳細は、「マスクで作業する」を参照してください。

領域マップ(Region Map)
領域マップにより、ガイドがヘアの配置と動作を補完する方法を変更することができます。通常、領域マップは、それぞれの色に基づき、メッシュのサーフェスをそれぞれの領域に分割します。各領域のガイドは、同じ領域内のヘアの補完のみをコントロールします。領域マップを作成するには、バインドされたメッシュ サーフェスでテクスチャ ファイルをペイントするか、既存のテクスチャ ファイルをメッシュに割り当てます。

領域マップは、メッシュ上でカラーを塗り分けて領域を定義する場合に最適です。ハードエッジ ブラシを使用すると、各領域にシャープな境界線を描けます。たとえば、頭皮メッシュに髪の分け目を作成し、メッシュの片側を青、反対側を赤でペイントするとします。マップにより、赤領域で発生するプリミティブは青領域のガイド補間を無視し、青領域で発生するプリミティブは赤領域の補間を無視します。

領域マップとガイドで補完する方法についての詳細は、「領域マップとマスク」を参照してください。