メッシュ タイプの選択

解析の実行前に、モデルのメッシュを生成しておく必要があります。メッシュは成形品形状を表現し、解析の基礎となるもので、すべてのノードで成形プロパティが計算されます。

選択した解析テクノロジまたはメッシュ タイプに応じて、利用可能な成形プロセスおよび解析順序は異なります。

この製品では次のメッシュ タイプを使用できます。

ヒント: 詳細については、品質のチェックとメッシュ タイプの選択のビデオをご覧ください。

Midplane 解析テクノロジ

Midplane メッシュが解析の基礎となります。このメッシュはノードが 3 つある三角形要素で構成されており、それらの要素の中心または中立面を通じて、成形品の 1 次元表現をします。成形品肉厚は、メッシュ要素に適用される肉厚属性によって表現されます。

Midplane 解析テクノロジは、次の場合に適切です。
  • 成形品全体が薄肉構造である。
  • 実行する解析が Midplane のみで実行可能である。


Dual Domain 解析テクノロジ

サーフェス メッシュが解析の基礎となります。このメッシュはノードが 3 つある三角形要素で構成されており、成形品の各サーフェス上で 1 次元表現をします。メッシュ要素は反対面にある要素と一致します。成形品肉厚は、両面の要素間の距離によって決定されます。

このモデルは、サーフェス シェルで覆った空洞体のような外観となります。

Dual Domain 解析テクノロジは、次の場合に適切です。
  • 成形品全体が簿肉構造で、厚い領域がほどんどない。局部領域の長さと幅の最小値が、局部的な肉厚の 4 倍よりも大きい必要がある。肉厚の 10 倍を超えるような控えめな見積もりでは、より高精度な結果になる。
  • 温度、フロー フロント、およびせん断速度など、成形品肉厚方向の結果を解析で生成する場合


3D 解析テクノロジ

ボリューム メッシュが解析の基礎となります。このメッシュはノードが 4 つあるソリッド四面体要素で構成されており、各四面体には 4 つの三角面と 6 つの側面があります。

3D 解析テクノロジは、次の場合に適切です。
  • 成形品に多数の肉厚な領域、コーナー、フィーチャ、壁がある場合。領域の長さと幅が、局部的な肉厚の 4 倍よりも小さい成形品の場合は、3D 解析テクノロジを推奨します。
  • コーナーとフィーチャ周辺の非層流を正確にモデリングする場合。