計算結果は繰り返しの処理で、連続するタイム ステップで実行します。各繰り返しで、結果はより正確な解に収束します。実行する繰り返しが多いほど、結果の精度は高くなりますが、結果の計算にかかる時間が長くなります。
結果の計算では、樹脂温度、流量、材料の粘度、圧力など、多数の要因を考慮する必要があります。金型内を樹脂が流動すると、これらの数値は前のタイム ステップの値から変化します。流動を正確にシミュレーションするには、タイム ステップ間で変化する実際の数値を一連の繰り返し計算で使用します。
デフォルト設定を使用した場合、妥当な時間枠内で良好な精度の結果を得られます。デフォルト設定を変更すると、より高精度な結果を得ることができますが、解析時間は長くなります。変更可能な設定は、選択した成形プロセスと解析順序によって異なり、次のような設定があります。
- 圧力許容値 (繰り返し間のパーセンテージ変化)
- 流量許容値 (繰り返し間のパーセンテージ変化)
- 樹脂温度許容値 (繰り返し間のパーセンテージ変化)
- 収束 (繰り返し間のパーセンテージ変化)
- 樹脂温度最大収束計算回数
- 流量最大収束計算回数
- 樹脂温度とコンバージョン最大収束計算回数
- ノード成長メカニズム
- 高せん断速度での粘度の処理