ソルバー パラメータ
ソルバー パラメータでは解析のより詳細な設定を指定できます。
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ソルバー パラメータの編集
解析では、ソルバーの設定に基づく連立方程式を計算します。プロセス設定ウィザードでは、選択した成形プロセスについて、数値パラメータの既定値およびソルバー許容値を変更できます。
メッシュ/境界タブおよびメッシュ タブ
高精度なシミュレーションには、肉厚方向のレイヤーの最小数を定義することが重要です。ラミネート数が多いほど、結果は高精度になります。
中間出力タブ
中間出力は解析中にシミュレーション結果を更新する頻度を定義します。
収束タブ
計算結果は繰り返しの処理で、連続するタイム ステップで実行します。各繰り返しで、結果はより正確な解に収束します。実行する繰り返しが多いほど、結果の精度は高くなりますが、結果の計算にかかる時間が長くなります。
並列化タブ
並列解析テクノロジは、熱可塑性樹脂材料を使用した Midplane および Dual Domain 流動解析において、解析速度を向上させるために、ソルバー パラメータのオプションとして実行できます。
リスタート タブ
リスタート ファイルはシミュレーションの書き込み時の「スナップショット」を提供するもので、長時間解析の一時停止や解析の延長をする場合や、システム障害発生時の対応策として使用します。
インターフェース タブ
[インターフェース]
タブは Abaqus、ANSYS、NASTRAN、および LS-DYNA などのサードパーティ プログラムとのインターフェースに関する設定をします。
冷却解析タブ
[ソルバー パラメータ]
の
[冷却解析]
タブでは要件に応じた冷却解析計算の最適化ができます。
冷却(FEM)解析タブ
[冷却(FEM)解析]
タブ(
[熱可塑性樹脂射出成形ソルバー パラメータ]
ダイアログ ボックスにある)は、Dual Domain と 3D のメッシュ タイプを持つモデルでのみ利用可能です。
反り解析タブ
[反り解析]タブを使用して、反り解析タイプ、出力する応力結果、および計算で何を考慮するかを設定します。
応力解析タブ
[応力解析]タブを使用して、応力解析タイプ、計算に含むパラメータ、および使用するマトリックス ソルバーを指定します。
繊維配向解析タブ
繊維充填材料は異方性挙動を示します。最終的な成形品の繊維配向は、その方向にある成形品の機械的特性に影響を与えます。
その他タブ
[ソルバー パラメータ]
ダイアログ ボックスの
[その他]
タブを使用して、繊維配向解析設定を指定します。
マイクロセルラー解析タブ
ガスが溶融樹脂に取り込まれると、最終的な樹脂に気泡構造が発生します。樹脂内の気泡成長を定義する必要があります。
コア シフト タブ
射出プロセスの圧力により、金型のコア側が変形することがあります。これにより成形品の肉厚に差異が生じます。これは小瓶、試験管、ペンの筒部などの細長い製品で頻繁に発生する問題です。
ワイヤー スィープ/パドル シフトおよびダイナミック パドル シフト タブ
この設定は Midplane または Dual Domain メッシュ タイプを使用した半導体封止成形解析で利用可能です。
充填+保圧解析と流動解析タブ
[充填+保圧解析]タブと [流動解析]タブを使用して、3D メッシュ タイプを使用した充填+保圧解析中に使用するソルバー設定を指定します。
半導体オプション タブ
半導体封止成形解析では、熱硬化性樹脂を使用した半導体チップ封止のシミュレーションを行います。封止により、悪環境からの保護、放熱の促進、チップの電気的相互接続を可能にします。
熱硬化オプション タブ
[リアクティブ成形ソルバー パラメータ(3D)]ダイアログ ボックスの[熱硬化オプション]タブを使用して、材料粘度の計算で使用する温度値の下限を指定します。
ベント解析タブ
ベント解析は、樹脂流動における空気圧の影響を予測し、キャビティ内に閉じ込められた空気を金型外へ排気できる適切なベント位置を選択するために使用します。
親トピック:
プロセス設定