Simulation Mechanical の接触オプション

このトピックでは、線形解析、熱解析、静電解析の接触設定の詳細を説明します。非線形解析については、表面接触の設定非線形解析ブランチののページを参照してください。

[スマート接着]タブ

このタブは、スマート接着が有効になっている線形解析、熱伝導解析、または静電解析の接着または溶接接触の場合にのみ表示されます。関連する設定の詳細については、スマート接着のページを参照してください。

[摩擦]タブ

このタブは、次の接触タイプの場合にのみ表示されます。:

[摩擦]タブには、次の設定が含まれています。

[摩擦係数]: このチェック ボックスをオンにし 、隣接する入力フィールドに適切な値を指定します(通常、0 < 摩擦係数 ≤ 1)。

[表面接触方向]: 接触要素の作用方向(接触の反作用の力の方向)を決定するために使用される方法を選択します。 (摩擦力の方向は、表面接触方向に対して直角になります。)使用できるメソッドを以下に示します。

注: ブリックからプレートへ接触させる場合は、ブリック パーツを基準にして接触方向を設定します。プレート パーツ間の自動接触はサポートされていません。(もちろん、どのタイプの要素間でもギャップ要素を手動で作成することは可能です。)

[方向許容誤差角度]: (既定 = 20 度。) 表面要素に歪みがある(フラットではない)場合は、表面接触方向を計算するためにこの許容値を大きくすることができます。

図 1 では、固定サーフェスの上にブロックがあります。法線方向の力 N を加えると、摩擦力 Ff が生じます。静摩擦係数 μ は、ブロックと固定サーフェスとの間の状態によって決まる定数です。F は、ブロックに対して加えられる、固定サーフェスに平行な力です。また、静的に安定なモデルにするため、ブロックと壁の間にはばねが設置されています。Ff は、次のように 0 から μN までの値をとることができます。

F >= μN の場合:

Ff=F

Fs=0

F >= μN の場合:

Ff=0

Fs=F

図 1: 静摩擦

横方向の力が摩擦力の最大値を超えた時点で摩擦力は 0 になり、運動に対する抵抗はそれ以降無くなります。ここから先の過程が解析の対象となる場合は、サーフェス間接触を使用したメカニカル イベント シミュレーション(MES)を実行する必要があります。MES では、力が静摩擦力を超えた後に働く摩擦力を計算するための動摩擦係数を指定できます。

[焼ばめ]タブ

このタブは、線形材料による静解析のみに適用されます。次のオプションを使用できます。

[干渉]: [表面接触方向]: 接触要素の作用方向(接触の反作用の力の方向)を決定するために使用される方法を選択します。 (摩擦力の方向は、表面接触方向に対して直角になります。)使用できるメソッドを以下に示します。
注: ブリックからプレートへ接触させる場合は、ブリック パーツを基準にして接触方向を設定します。プレート パーツ間の自動接触はサポートされていません。(もちろん、どのタイプの要素間でもギャップ要素を手動で作成することは可能です。)

[方向許容誤差角度]: (既定 = 20 度。) 表面要素に歪みがある(フラットではない)場合は、表面接触方向を計算するためにこの許容値を大きくすることができます。

[熱]タブ

このタブは、定常および非定常熱伝導解析の表面接触に適用されます。次のオプションを使用できます。

[熱抵抗]: 熱抵抗を定義するために使用する方法を選択します。

[表面接触方向]: 接触要素の作用方向(熱流束の方向)を決定するために使用される方法を選択します。 使用できるメソッドを以下に示します。
注: ブリックからプレートへ接触させる場合は、ブリック パーツを基準にして接触方向を設定します。プレート パーツ間の自動接触はサポートされていません。(もちろん、どのタイプの要素間でもギャップ要素を手動で作成することは可能です。)

[方向許容誤差角度]: (既定 = 20 度。) 表面要素に歪みがある(フラットではない)場合は、表面接触方向を計算するためにこの許容値を大きくすることができます。