要素の力およびモーメント

このページでは、コマンド [結果の問合せ] [問合せ] [その他の結果] [要素の力およびモーメント]に対する一意の結果について説明します。このコマンドは、構造ライン要素(ビーム要素、トラス要素、パイプ要素)にのみ適用されます。結果は、テーブル形式で表示されます。

適用性: [その他の結果] [要素の力およびモーメント]コマンドは、応力結果が生じるすべての構造解析タイプに使用可能です。

注: [その他の結果]コマンドのすべてに共通のテーブルの内容、機能、オプションについては、「その他の結果」ページを参照してください。

図 1: 要素の力とモーメントの方向

要素の力およびモーメントの結果

X、Y、Z 座標はグローバル座標系に基づきますが、要素の力とモーメントの結果は要素のローカル座標系に基づきます。ローカル軸 1 は、ライン要素の軸に一致します(結果には[軸力]および[軸モーメント]としてリストされます)。 ローカル軸 2 は、ローカル軸 1 に直角で、要素(I- および J-ノード)と[要素の標準点] (K-ノード)の 2 点で定義される平面上に存在します。ローカル軸 3 は、ローカル軸 1 とローカル軸 2 のクロス積です(右手の規則に従います)。 詳細は、「線形解析: ビーム要素」ページまたは「非線形解析: ビーム要素」ページの「ビーム要素の方向」を参照してください。

注:
  • すべての結果は、現在の表示単位に基づきます。力およびとモーメントの列の[最大][最小]の値は、それぞれ、テーブルの下 2 行に表示されます。
  • [平滑化オプション] ([結果コンター] [設定]パネルで指定)は、[要素の力およびモーメント]の結果に影響しません。

[要素の力およびモーメント]の結果のテーブルには、次のデータ列が含まれます。

[部品番号]および[要素番号]列: 1 つのノードが複数の要素および複数の部品で共有されていることがあります。共有している各要素のノードには、力およびモーメントの結果の一意のセットがあります。このため、結果の場所を正しく識別できるように、テーブルの各行に[部品番号]と[要素番号]が表示されます。
軸力: この結果は、要素の軸方向の力です。正の値は張力を表し、負の値は要素の圧縮力を表します。
ローカル力 2: この結果は、ローカル軸 2 方向のせん断力です。
ローカル力 3: この結果は、ローカル軸 3 方向のせん断力です。
軸モーメント: この結果は、要素のローカル軸 1 (軸方向)を中心とするモーメントです。
ローカル モーメント 2: この結果は、ローカル軸 2 を中心とする曲げモーメントです。
ローカル モーメント 3: この結果は、ローカル軸 3 を中心とする曲げモーメントです。
注: 各モーメントの符号は、右手の法則に従います。軸の + 端から見た場合:
  • プラス記号: 反時計回りモーメント
  • マイナス記号: 時計回りモーメント