モデル メッシュの設定

[メッシュ][メッシュ][3D メッシュ設定]ダイアログ ボックスを使用して、FEA エディタ環境で CAD ソリッド モデルをメッシュ化します。このダイアログでは、モデルのすべてのパーツのメッシュ設定を設定します。モデルで単一のパーツのメッシュ設定を指定する場合も同じダイアログが表示されます。(1 つまたは複数のパーツをブラウザで選択し、右クリックして、[CAD メッシュ オプション] [パーツ]を選択します)。

メッシュ タイプ セクション

メッシュ タイプは、CAD ソリッド データをインポートする場合は[ソリッド]に、CAD サーフェス データをインポートする場合は、[プレート/シェル]に既定で自動的に設定されます。グローバル設定をオーバーライドして、パーツごとにメッシュ タイプを定義することも可能です。ソリッドおよびサーフェス パーツが混在する CAD アセンブリのインポート時には、パーツで大多数を占めるタイプに基づいて、グローバル メッシュのタイプが自動的に設定されます(ほとんどのソリッド CAD パーツには[ソリッド]、ほとんどのサーフェス CAD パーツには[プレート/シェル])。大多数ではないメッシュ タイプは、パーツのメッシュ設定を使用してグローバル設定をオーバーライドし、パーツごとに定義します。

各メッシュ タイプの例

次の例では、同じ CAD パーツ データを基に 3 つのメッシュ タイプ設定に対するメッシュ作成操作の違いについて説明します。

[ソリッド メッシュ]: CAD モデルの内側表面と外側表面の間のボリュームをブリック要素で満します。厚さを入力する必要はありません。厚さはメッシュに基づきます。

[中立面メッシュ]: CAD モデルの内側表面と外側表面を中立面の場所に折りたたんで配置します。メッシュは中立面に作成されます。ソリッドの厚さは、要素の厚さに数値([要素定義])を指定することで表します。(要素には、プレート要素または膜要素など、すべての領域要素タイプのいずれかを指定できます。)

[プレート/シェル メッシュ]: CAD モデルのすべての表面、内側表面および外側表面をメッシュ化します。各要素の厚さは、要素の厚さに数値([要素定義])を指定することで表します。二重壁の容器を作成する場合を除き、この例の CAD モデルでは、このメッシュ タイプは適切ではありません。この解析では、2 つのサーフェスを互いに依存せずに移動したり、互いに通過させることができます。

メッシュ サイズの制御

[メッシュ サイズ]セクションのスライダを使用すると、モデル寸法に基づき計算される既定のサイズに対して相対的に選択したパーツのメッシュのサイズを制御できます。

[部品間に一致するメッシュを作成]オプション

このオプションは既定でオンになっており、2 つの部品が互いに接触している場合は常に、メッシュを一致させるようにプログラムに指示します。つまり、1 つの部品の接触面沿った各節点は、はめあい部品の対応する節点と一致します。[モデル メッシュ設定]ダイアログの最上位レベルのこのオプションの位置に加えて、[メッシュ] [メッシュ] [3D メッシュ設定] [オプション] [メッシュ マッチング]領域からアクセスすることができます。 どちらかの場所からオプションをオンまたはオフにすることができます。オプションは互いにリンクされ、同期状態が維持されます。

一致するメッシュは、隣接した部品を結合する最も簡単で最も直接的な方法です。メッシュのマッチングは、ネイティブの SimMech プロセッサを使用して行う線形解析の表面接触でも必要です。しかし、不一致(非等角)メッシュを生成するほうが有利な場合もあります。次に例を示します。

[部品間に一致するメッシュを作成]オプションをオフにすると、2 つの追加のアクションが自動的に実行されます。[メッシュ マッチング]設定([メッシュ] [メッシュ] [3D メッシュ設定] [オプション] [メッシュ マッチング])の[バーチャル インプリンティング]セクションの次のオプションもオフになります。

バーチャル インプリンティングは、表面/エッジの交差に沿ってメッシュが簡単に一致できるように、一致する CAD 表面上にインプリントされる CAD 表面が小さくなる原因になります。そのため、[部品間に一致するメッシュを作成]オプションをオフにしたときは、メッシュ マッチングが行われないように、このオプションもオフにする必要があります。このアクションは自動的に実行されます。

詳細は、「メッシュ マッチング」ページを参照してください。

[既定]ボタン

[メッシュ オプションのデフォルト]ダイアログ ボックスにアクセスします。次の 2 つのアクションが使用できます。

[OK]をクリックし、選択したアクションを完了します。

[メッシュ生成]ボタン

現在の設定を使用して、モデルをメッシュ化します。 このボタンは、モデル全体の設定を指定している場合のみ使用できます。

注: 複数のパーツで構成されるアセンブリでは、パーツはその体積の大きさ順(最小から最大)でメッシュ化されます。部品は数値順にメッシュ化されません。そのため、[メッシュ進行]ダイアログの[情報]領域には「表面メッシュ部品 101」と表示される一方で、進行状況ダイアログには「部品 5 / 314」と表示されることがあります。