3D 面取りの作成時は、次の点に注意します。
- 3D 面取りフィーチャーは、エッジ ブレークによりバリ取りを行うだけの小さな面取りに対して最適です。ツールパスは、3D 面取りの近似を作成するだけです。また、3D カーブの形状と、周囲のサーフェスの状態により、面取りの幅も異なります。面取りの深さが大きくなるほど、面取りサイズの差異も大きくなります。
- 現在のツールパスは、3D カーブの XY オフセット(上面からのビュー)を使用します。このオフセットの方向は、各カーブの 加工サイド により決まります。パーツ内の 1 つの領域でカーブの片側、他の領域で同じカーブの反対側を加工しなければならない場合、この方法で完全に面取りを作成することはできません。この場合、面取りカーブを複数のカーブに分割し、各カーブに異なる加工サイドを指定して加工することもできますが、処理は困難となります。可能な場合、セットアップを変更(5 軸位置決め、割り出し角度、B 軸角度など)して、異なる方向から見た場合にもカーブ全体の 加工サイド が一定になるよう調整するのが理想的です。
- スポット ドリルの使用時、エッジ ブレークと XY 平面との偏差が大きくなるほど、仕上りの質が落ちてしまいます。そのため、XY 平面からの偏差が大きい 3D エッジ ブレークの加工には、ボール エンド ミルの使用が推奨されています。これはソフトウェアの不備によるものではなく、工具の形状に起因します。ドリルや面取り工具の使用時は、可能な限り、最も小さい工具を使用することが推奨されています。
- 理想的に仕上げるには、割り出し位置を調整して、カーブ全体の XY 平面からの偏差のバランスを整えます。
- 理想的に仕上げるには、面取りのいずれかの側のパーツ サーフェスを選択します。これは、カーブに急傾斜や垂直な断面がある場合に特に重要です。