高速加工でのツールパス コーナー % のアプリケーション

ツールパス コーナー % は、正の値の割合として指定します。200% や 300% などの大きな値に設定すると、ツールパスの滑らかさが大幅に向上します。この場合、カッター半径がコーナー半径よりも極端に小さい箇所ではパーツに接触する工具の割合が減少します。これにより、工具の温度上昇を抑えて、コーナー進入時の急激な負荷の増加を防ぎます。

高速加工でのアプリケーション:

  1. マルチ荒加工直径 パラメーターを使用して、少なくとも 2 つの荒加工パスを作成します。各パスに同じ直径を使用する場合、工具直径を同じ値に設定します。
  2. 最初の荒加工パスの ツールパス コーナー % に、大きな値 (200% など) を設定します。パーツの大部分が、滑らかなパスで加工されます。次では、大きな値の ツールパス コーナー % でツールパスをスムージングしています。

  3. 続く荒加工パスの ツールパス コーナー % には、より小さな値を設定します。これらのパスでは、残った部分を加工します。次は、2 つめの荒加工パスを示しています。

  4. 最後の荒加工パスの ツールパス コーナー % には、パーツ全体が確実に加工されるように 25% より小さな値を設定します。これらのツールパスの工具負荷にはばらつきがあるため、各パスの ステップオーバー切込み、送り速度 を調整して、適切な工具負荷にすることができます。3D シミュレーション中に 工具負荷 ダイアログを使用して、実際に加工する前に工具負荷を確認することができます。