スポット ドリル - 孔フィーチャーに、スポット ドリル工程を追加します。
スポット ドリル工程には多様性があり、特に スポット ドリルで面取り と工具最適化と併用された場合に、作用の幅が大きくなります。この 3 つの設定(スポット ドリル、スポット ドリルで面取り、工具最適化)では工具最適化が最優先され、優先順位の低い設定をオーバーライドします。
例えば、スポット ドリル工程は、スポット ドリルかセンター ドリルのどちらかで実行されます。先端角が 90 のスポット ドリルが、面取り工程に使用されることもあります。孔の面取りを加工する工具を手動で選択して、スポット ドリルで面取り と工具最適化を有効に設定したとします。工具箱に適切なスポット ドリルがある場合、FeatureCAM は処理を最適化し、優先順位の低い設定を無視してこの工具を使用します。工具を手動で選択しても、他の設定によってはそのとおりに処理されない場合もあります。
こうした場合に、FeatureCAM の最適化とシミュレーション機能が有用です。最適化されたツールパスをシミュレーションし、自動最適化できる箇所とできない箇所を認識することで、フィーチャーをグループにして処理時間を短縮しつつ、必要な箇所には特定の工具を用いることができます。
切込み補正量 - スポット ドリルを使用してエッジ ブレークや面取りを作成する場合の、エッジ ブレーク、または、面取りの径方向距離を入力します。スポット ドリルは、通常より深く切削してスポット ドリル工程を作成し、エッジ ブレークや面取りを加工します。デフォルトは 0.0050 インチ (0.1 mm) で、これにより、孔のサイズより 0.0100 インチ (0.2 mm) 大きな面取りが作成されます。面取りの角度は、使用するスポット ドリルにより異なります。
スポット ドリルで面取り - スポット ドリルでの加工中に、面取りの作成を試行します。孔にガウジせずにスポット加工と面取りを実行できる工具がない場合、別の面取り工程が作成されます。
スポット ドリル直径 % - この割合に基づいて、スポット ドリルを選択します。100 の場合、スポット ドリルの直径は孔の直径と同じになります。小さな値に設定した場合、センタリング孔のみを加工します。
L/D 補正使用 - 孔の深さ (L) と直径 (D) の比率が 2.5 よりも大きな孔の、送りと回転数を減らします。比率が大きいほど、送りと回転数の減少の割合も大きくなります。
同一孔を固定サイクルに結合 - デフォルトで、工程から工程への移動の際に、工具は Z 早送り平面 までリトラクトします。このオプションを選択して、各孔を加工した後の リトラクト先 を Z 早送り平面、または、より低い位置にある プランジ クリアランス 平面に指定します。また、このオプションは、固定サイクルモードの開始を一度だけ出力する効率的な NC データを作成します。
次は、その例となります。
Z 早送り平面へリトラクト:
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プランジ クリアランスへリトラクト:
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カウンター ドリルを先に加工 - 孔あけ工程の前に、カウンター ドリル工程を実行します。
面取り前にリーマ - 面取り工程の前に、リーマ工程を実行します。これにより、バリやエッジ ブレークが面取りに押し戻されてしまうのを防ぎます。
加工タイプ - 次から選択します。
オプション をクリックして、孔あけ/切削 オプションを設定します。
ドウェル - FDF (送り-ドウェル-送り)サイクルの停止秒数を入力します。
タッピング最高回転数 RPM - タッピング工程の最高回転数(RPM)を入力します。
孔あけサイクル - FeatureCAM での孔あけ工程を制御します。次から選択します。
タッピング サイクル - タッピング工程を制御します。次から選択します。
すべてのサイクルで同じ タッピング プログラム フォーマットが使用されますが、XBUILD には論理の予約語があり、タッピングのタイプを識別します。
リーマ サイクル - リーマを制御します。FDF (送り-ドウェル-送り)、FF (送り-送り)、FSR (送り-停止-リトラクト) があります。
FF を選択した場合、サイクルは XBUILD で ボーリング (FF) フォーマットを使用してポスト処理されます。FDF は ボーリング (FDF) フォーマット、FSR は ボーリング (FSR) フォーマットを使用します。
ボーリング サイクル - ボーリングを制御します。次から選択します。
X シフト / Y シフト - シフトなしのボーリングで、ボーリング工具がリトラクトの前にシフトする量を制御します。
下孔直径 - 下孔の孔あけに用いるドリルの、サイズのリストを設定します。使用するドリル直径のリストを、カンマ区切りで入力します。0.5, 1, 1.5 インチと入力した場合、サイズが 1 インチまでの孔を、0.5 インチのドリルで下孔処理します。1.5 インチ以上の孔は、最終サイズに加工される前に、指定された 3 つすべてのドリルで下孔処理されます。このプロパティは、すべてのパーツのデフォルトとして設定することができます。値が入力されていない場合、フィーチャーの下孔処理は行われません。