ウェルド サーフェスのマッピング

ウェルド サーフェスが含まれている解析を実行する場合は、ウェルド サーフェスの結果を構造解析モデルにマッピングする方法を検討することが重要です。マッピング アルゴリズムを修正するには、HIN ファイルの *WELD SURFACE MAPPING キーワードを使用します。

*WELD SURFACE MAPPING キーワードの前に *MATERIAL キーワードを設定する必要があります。*MATERIAL キーワードの詳細については、「HIN ファイル」のトピックを参照してください。

最小投影

既定の最小投影アルゴリズムは、所定の構造解析要素に含まれるすべてのウェルド サーフェス ポイントを検索します。ポイントが見つかれば、その要素の最小の強度低減係数が、要素内のすべてのガウス点に適用されます。最小投影メソッドは、粗い構造メッシュがある場合に便利です。

*WELD SURFACE MAPPING, METHOD=MIN PROJECTION

最小投影アルゴリズムを一定強度のメソッド(*WELD SURFACE STRENGTH, METHOD=CONSTANT)と使用する場合、要素全体に指定された強度低減係数が割り当てられます。

Shepard のアルゴリズム

HIN ファイルを使用して、既定の最小投影メソッドと Shepard のマッピング アルゴリズムとを切り替えることができます。また、HIN ファイルを使用して、Shepard のアルゴリズムの既定の設定を調整し、ウェルド サーフェスのデータをどのように構造解析モデルにマッピングするのかを、より詳細にコントロールすることもできます。範囲の乗数 Ar と距離の重み付けの指数 p の両方を、*WELD SURFACE MAPPING キーワードを使用して調整することができます。Ar と p が Shepard のアルゴリズムでどのように使用されているかの詳細については、「ウェルド サーフェスのマッピング」のトピックを参照してください。Ar と p はどちらも正の値である必要があります。Ar と p を指定しない場合は、どちらも既定の 1 になります。

*WELD SURFACE MAPPING, METHOD=SHEPARDS
Ar, p

Ar = 0.9、p = 1.2 が設定されている HIN ファイルの例を次に示します。

*MATERIAL, name=CA-Material-1
*WELD SURFACE MAPPING, METHOD=SHEPARDS
0.9, 1.2
注: *WELD SURFACE MAPPING キーワードは、*WELD SURFACE STRENGTH キーワードと一緒に使用する必要があります。