概要 - 図面間の違いを比較する

図面比較機能を使用して、2 つの図面を比較することができます。違いは、色と雲マークで示されます。

設計が進むにつれて、ある改訂から次の改訂で何が変更されたかを覚えておくことがだんだん難しくなります(特に、距離的に分散しているチームで作業する場合)。[図面比較]機能は、2 つの図面を視覚的に比較する方法を提供します。

比較処理中に、[図面比較]機能によって、2 つの図面で修正、追加、削除されたオブジェクトが識別されます。結果は、「比較図面」と呼ばれる新しい図面に表示されます。比較図面の名前は、Compare_filename1 vs filename2.dwg というように、比較した図面のファイル名の組合せになります。比較図面では、雲マークを使用して、違いが変更セットとしてハイライト表示されます。雲マークは、比較図面の 0-Markups という名前の新しい画層に配置されます。

比較図面では、3 つの色により共通のオブジェクトと違いがハイライト表示されます。次を識別する色を指定することができます。

注: [図面 1]に非表示の画層やフリーズされた画層がある場合、このような画層は比較結果には含まれません。

サポートされないオブジェクト タイプ

[図面比較]機能では、図面比較で次のオブジェクト タイプはサポートされません。
  • OLE オブジェクト
  • カメラ
  • 地理的位置データ
  • AutoCAD Map 3D で作成された GIS オブジェクト
  • 次のタイプの外部参照: DGN アンダーレイ、DWF アンダーレイ、PDF アンダーレイ、イメージ、コーディネーション モデル、点群

制限

[図面比較]機能には次のような制限があります。
  • モデル空間でのみ動作します。比較のために選択した図面がレイアウトに保存されている場合、[図面比較]によって自動的に[モデル]タブに切り替えられます。
  • DWG ファイルのみをサポートします。
  • 他の図面との比較のために比較図面を使用することはサポートされません。
  • ネストされたオブジェクトの ByBlock または ByLayer プロパティの変更は検出できません。たとえば、chair という名前のブロックと table という名前のブロックがあり、これらのブロックが dinner set という名前の別のブロック定義の中にある場合、この chair ブロックと table ブロックはネストされたオブジェクトと呼ばれます。ネストされたオブジェクト(このケースでは、chair または table)のプロパティが[ByBlock]に設定されると、ネストされたオブジェクトのプロパティは検出されません。これは、最上位レベルのオブジェクト(このケースでは dinner set)が修正された場合でも検出されません。
  • 比較のグラフィックスは、[2D ワイヤフレーム]表示スタイルでのみ表示されます。
  • アイソメ ビューでは、変更は雲マークによって囲まれません。